テレビを見ていると
のどごしのビールや
お肌の潤いを謳う化粧水、
安心を売る自動車保険など
これでもかという位
5分に1度、同じCMを目にする。
テレビドラマの録り貯めを見ると
その広告が本編の間に
サブリミナル効果の如く
視聴者に訴えかける。
ドラマの先を見たいが為に
CMを飛ばそうとボタンを押すと
頭出しが本編と一緒に飛んで
ストーリーが解らなくなり
最近のテレビCMの巧妙化に驚く。
広告の内容も広瀬すずや竹内涼真、
新垣結衣、綾瀬はるかなど
今まさに旬な俳優を起用し、
明るく、清楚で美しいイメージで
商品をアピールする。
その中で意外な売れっ子が1人。
堂々4 位にランクインした
ナタリー・エモンズがいる。
誰もが “あー、この人見たことある”
と言うその人物は
アメリカ、サンディエゴ出身で
日本語を独学で習得し、
スタジオ・ジブリ作品の
千と千尋の神隠しで衝撃を受けたという。
日本の文化に深く傾倒し、憧れ続け
USJのスタープレイヤーを経験後、
ついにトリバゴのチャンスを掴んだ。
バリエーションも豊富になった
お馴染みのテレビCMで
瞬く間にお茶の間の話題となり
今、トリバゴと言えば
彼女の顔が浮かぶ位、
表裏一体の存在となった。
愛くるしい笑顔から繰り出す
流暢な日本語と
そのルックスとの意外性がウケて
最近ではバラエティー番組にまで進出。
トランプ大統領の娘イヴァンカ氏の
隙の無い高貴なイメージより
がに股で小柄、
少し華奢な出で立ちだが
NHKドラマ“マッサン”出演の
シャーロット・ケイト・
フォックスに似たルックスで
男性を問わず日本人を虜にする
魅力がある。
遡る事、20歳台半ばの頃に
兵庫県の丹波篠山へ
付き合い始めて間もない彼女を連れて
デカンショ祭りを見に行ったのだが
祭りも終演になり
彼女といい感じになったが
ホテルが取れず意気消沈した
甘く切ない思い出が頭をよぎる。
あの頃にもし、
スマホとトリバゴがあれば。
妄想した私の頭の中を
ナタリーの声が駆け巡る。
“オトコの野望はホテル？
やっぱりホテルはトリバゴ！”
天の声(そら、ホテル違いやん！)