▼マーチS2018 新星の初タイトルか古豪の復活劇か 体力値はがっぷり四つ模様

G1の裏で毎年いい味出してる大穴ダート重賞

年間の中央ダート重賞でも一、二を争う難解戦
なにしろ最低人気が突っ込んでくるわ、1番人気は毎年どこか遠くへ旅に出てしまうわで、道中ホント何が起こっても不思議ない。

そこへきて各馬が背負う重量はハンデキャップと決まっているから、建前上は「ゴール前一線になるよう調整」された出来レース。

今年どの馬が最低人気になるかは知らないが、その馬さえレース後にウィナーズサークルに来る資格が十分あるという、本命党泣かせの名物重賞である。

 

話題の中心のあの馬も基礎体力は相当高い

 

▼マーチS2018 基礎体力表

(カッコ内はハンデ)

オールブラッシュ(58)  75
ハイランドピーク(55)  72
ゴールデンバローズ(55) 72
キーグラウンド(54)   69
サンマルデューク(55)  66
メイショウウタゲ(57)  63
リーゼントロック(55)  56
ロワジャルダン(56)   56
ストロングサウザー(55) 56
ヒラボクプリンス(53)  56
センチュリオン(57)   53
クインズサターン(55)  53
コスモカナディアン(56) 50(平均)
トラキチシャチョウ(55) 47〜
アルタイル(57)     47〜
エピカリス(56)     44
ドリームキラリ(56)   44〜
ブレスアロット(53)   44
ジョルジュサンク(54)  41
ロンドンタウン(57.5)  41
マイネルオフィール(54) 38〜
サクラルコール(53)   38
タガノディグオ(55)   38
ディアデルレイ(57)   34〜
(一部抜粋)

難解、難解と持ち上げておいて恐縮だが、体力値だけを見ればほぼ納得の見解。

 

指数1位は、メンバー中唯一の(国内)ダートG1馬であるオールブラッシュ(父ウォーエンブレム・黒鹿毛・村山明厩舎)。

やや遅咲きの印象だが、ダート転向、距離延長を味方にじっくり力をつけ、昨年3連勝で川崎記念を制した。
その後は国内の一線級に揉まれて一息も、ここは確たる鬼のいない大チャンス。

優先祖先は母父のCrafty Prospectorで、そこから3代さかのぼったRoyal Note(1952・鹿毛)という馬の影響が強い。

またCrafty Prospectorは、父ミスプロの影響を全く受けていない9歳時産駒なので、ウォーエンブレムのミスプロと生じる3×3強クロスは無効となり、アウトブリード扱いでよい。

 

飛ぶ鳥を落とす勢い、とは今この馬をおいて他にはいない、ハイランドピーク(父トーセンブライト・青鹿毛・土田稔厩舎)が第2位にランクイン。

知ってます?この馬、デビュー時の馬体重が428キロしかなかったんですよ(現在は40キロ増!)

ともかくその「覚醒具合」はすさまじく、またこういう馬に手慣れているノリさん(一時期和生くんも騎乗)が上手にエスコートしているので、見ていて爽快感抜群。
逃げてなお上がり最速では、後続は手の施しようがない。

優先祖先は母父のゼンノロブロイで、その父サンデーの影響が強い。

この馬の3代母ダンスダンスダンスは、トウカイテイオーの勝った91年皐月賞で牝馬ながら5着した女傑。
実は彼女が4代母リセスから満点の体力を継いだことが、このファミリーの発展を支えている。

 

元値から考えれば、まだ十分やれるはずのゴールデンバローズ(父Tapit・栗毛・堀厩舎)が3位。

丈夫さにものを言わせて3歳時にはドバイ遠征もクリアしたが、やはりそこでかなりのエネルギーを消費したことは間違いなく、リズムを取り戻すのに時間がかかっている。

優先祖先は母父のMayakovskyという珍しい馬で、その父のMatty G(これも全然聞かない馬。ともにBold Ruler系)の影響を受けていると思われる。

ただ毛色に関しては、なにしろ母マザーロシアがいきなり青毛!に出たり、馬の形の発現にちょっとカラクリがありそうなファミリーなので、あくまで参考程度に。

Matty Gは8.5FのダートG1を勝っている馬だが、昨秋武蔵野Sでこの馬に騎乗したR・ムーアは「今はもっと距離がほしい」とのたまったとか。彼のベスト距離はこの千八あたりかもしれない。

 

さあ大波乱の立役者はどの馬だ?

 

登録が二十数頭いるので、抽せんではじかれることもあろうが、いちおう大穴馬を挙げておくと、

キーグラウンド(父アサクサキングス・鹿毛・宮徹厩舎)

前走で晴れてOP入りを果たしたばかり。しかも冬の小倉という目立たない舞台での勝利だけに、これから何度か穴を演出する可能性あり。要チェック。

優先祖先は父アサクサキングスで、いちおうその父ホワイトマズルの影響が強いが、3代前のWhat Luckジェニュインの母父・Bold Ruler系)という可能性もある。

ここ2代にわたってNorthern Dancer系の種牡馬をかけ、しかもクロスとして強く残存していることから、決して打たれ強い性格とはいえないが、初コースや初メンバーなど、リフレッシュされた環境なら大いに力を発揮しそうだ。

その下のサンマルデューク(やっぱり丈夫)、メイショウウタゲまでくると、ちょっと推奨にはレベルが低すぎる感がある。
買うならこのあたりまでにしておこうか。


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