13.セルフイメージは、どうやってできあがる?

 

さて、今のあなたのセルフイメージは、何ですか?

 

ちなみに昔の私は

「お金がない」

「世の中は大変なもの」

「苦労しないと楽しいことはやってこない」

「良いことがあったら悪いことがある」

「仕事はつらいもの」

などでした。

そして、そう思っていたから「思った通り」の現実がやってきていました。

 

ここで一つ疑問です。こういったセルフイメージはどうやってできてしまったのでしょう?

私だって、好きで「お金がない」と思っていたわけではありません。「お金はたっぷりとある」の方がいいに決まっています!でも悲しいことに、大人になったときにはもう自然と「お金がない」と思ってしまっていました。

 

セルフイメージというのは、分かりやすく言うと、「自分に対する思い込み」です。今まで自分についてどう思い込んできたかが、セルフイメージなのです。では、どういう風に自分への思い込みができていくのか、ということを考えるとセルフイメージがどうやって出来上がるのかが分かります。

 

セルフイメージができるには2つの要因があります。

1つめは、「周りの環境」です。

2つめは、「過去の経験」です。

では、次に説明をしていきたいと思います。

 

 

 

 14.今のイメージは、周りの環境に作られている

 

セルフイメージができる1つの要因は「周りの環境」です。

セルフイメージには「周りの環境によって思い込まされていること」が、多く含まれているのです。

 

つまり、現時点でのあなたのセルフイメージは、今までの周りの環境によって思い込まされてきたものです。

あなたのセルフイメージに大きく影響を与えてきた周りの環境を

 

①幼いころ

②現在属するコミュニティ

③世間一般の常識

 

の3つに分けて紹介します。

 

 

①幼いころ

 

セルフイメージに特に強く影響を及ぼすのは、「幼いころの周りの環境」です。

たとえば言葉は、周りの大人から学んでいきます。大阪で育った子は関西弁に、福岡で育った子は博多弁で話しますよね。関西弁の大人に育てられて、博多弁で話す子はいません。これは、大人の言葉を学んでいる証拠です。

言葉だけでなく、セルフイメージも周りの大人から学んでいきます。

 

たとえば、夫婦関係が良い人は、親の夫婦関係も良いことが多いです。

生まれた時から両親の関係を見て育つので、「夫婦は良いもの」と自然と思うようになるからです。「夫婦は良いもの」と思っているから、「思っていることが現実になる」ので、大人になると実際に良い夫婦関係を築くことができるのです。

また、お金持ちの家に生まれた子どもは、お金がたっぷりある中で育ちます。すると自然と「私にはお金がたっぷりある」と思うようになります。「私にはお金がたっぷりある」と思っているから、大人になっても「お金がたっぷりある」現実がやってくるのです。

このように、セルフイメージは幼いころの育ってきた環境に大きく影響をうけます。

中でも、周りの大人のセルフイメージは、そのまま自分のセルフイメージになります(とくに両親など育ててくれた人

 

 

②現在属するコミュニティ

 

今、あなたはいくつかのコミュニティに属しているはずです。

・職場

・家庭

・学校

・趣味の場

・友達の集まり

・近所づきあい

・親戚づきあい

など・・・・

あなたが日ごろ生活する中で身を置く環境がありますよね。

私たちは、属するコミュニティの雰囲気や、考え方に、否応なく影響をうけています。人間というのは、そもそも環境に「適応」する生きものだからです。

「住めば都」ということわざを聞いたことがありますか?「どんな不便な田舎であっても住み慣れてしまえば、住みやすい都と同じように、住み心地が良い土地に感じられる」ということです。

 

私たちはそのコミュニティで時間を多く過ごすほど、「適応」していくというわけです。

セルフイメージも、適応していきます。

周りと一緒になるのです。

 

 

③世間一般の常識

 

世間一般の常識とは、大多数の意見としてよく聞くこと、のことです。

たとえば

「お金持ちは悪い人」

「良いことがあったあとは悪いことがある」

「夢はなかなか叶わないもの」

「一番好きな人とは幸せになれない」

といったことです。

 

世間の大多数の人が思っていることは、日常の中―テレビ・新聞・友人との何気ない会話の中―で、いたるときに聞くことになります。

すると、まるで刷り込まれるかのように、無意識で自分のセルフイメージになっていくのです。

 

つまり、

悪いお金持ちに会ったこともない・お金持ちに悪いことをされた経験もないのに、気が付いたら「お金持ちは悪い人」と気が付いたら思ってしまっているという、おかしな状況になるのです。

世間一般の人が思っていることを(それが正しいかどうかも分からないのに)、自然と自分も思ってしまうのです。

 

  

このように、セルフイメージは

①幼いころ

②現在属するコミュニティ

③世間一般の常識

といった周りの環境でつくられていきます。

 

 






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