2018年01月13日
ルールを知る重要性
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私はこれまで「日本社会の一員になるなら、社会の仕組みやその中で通用する価値観を知らないといけない」と書いてきました。前回、経済について勉強した方が良いと書いたのも、社会の仕組みと価値観を知ることになるからです。(「新聞業界の過去と将来」https://fanblogs.jp/sagamimuneo/archive/38/0「経済を勉強するための具体的方法」https://fanblogs.jp/sagamimuneo/archive/39/0)
「社会のことを学びなさい」と年寄りに言われると、若い人は反発するかもしれません。しかし、私は今の社会を動かす有力者の言葉に耳を傾けるべきだと考えていますが、従いなさいとは言っていません。
皆さんにとって居心地の良い社会に変えるために、既存の秩序について深く知ってくださいと言っています。これは就職活動で自らを有利にするための第一歩です。
十分能力があるのに、就活がうまくいかない人はルールを理解していない可能性があるのです。
本日の産経新聞一面のコラムに私がかつて複数の日本の外務省高官から聞いたのと同じような言葉が出ています。http://www.sankei.com/column/news/180113/clm1801130003-n1.html
このコラムは、10日と11日に中国の潜水艦が日本の接続水域で航行したことに関して書いています。あまり知識がない人や新聞をよく読まない人は、今回の中国の行動について「けしからん。中国は無法者のような行動を取る!」と不愉快になるかもしれません。尖閣諸島をめぐる緊張を高める行為であり、道義的には問題がありますが、中国は無法行為を行ったわけではありません。接続水域は領海とは異なるので、国際法上の問題はありません。
中国からすれば、「米国だって勝手に中国の接続水域に入ってるぞ(米国の潜水艦の性能が良すぎてなかなか把握できないけど)」と反論したくなるところです。
中国共産党というのは、日本人の観点からすれば無茶をやっているようでも、国際社会のルール(=国際法)を熟知し、「われわれは間違ったことをしていない」と反論できるように行動しています。南シナ海の活動に関して、中国は2016年の仲裁裁判で全面的に主張が退けられました。国際社会の裁判で中国は負けたということです。
しかし、中国の論理では「今回の裁判は不当だ。不当な裁判に対して、国際法は異議を唱える権利を認めている。国際法を守るために中国は今回の裁判を無視する」と主張しています(屁理屈のようですが、残念ながら国際法の実態です。効果的な制裁措置がありませんし、捕鯨問題では日本も中国と同じような行動を取っているのです)。
そして、中国は国際法以上に国際社会で最も重視される原則に忠実です。それは、国益です。どの国も国益を最優先で行動します。外国の利益を優先したり、はっきり明言することはあまりありませんが、道義を優先して国益を損ねることを避けます。
そのことについて、本日の産経新聞のコラムは「中国は利に敏(さと)いから、日本とうまくやった方が得だと思えばそうするし、外交ゲームができる」という政府高官の言葉を引用しています。私がこれまでに聞いた昔の外務省高官の言い方であれば、「日本と対立することは中国の国益を損なう」と思わせれば、中国は体面を守りながら退くということです。そのための方法として、米国をはじめとする多くの国に日本の立場を支持してもらうことや日本の防衛力を強化するなどの対策を考えることができます。また、中国のメンツを立てながら、解決法を探ってやることも、問題解決の近道かもしれないという判断だってできるわけです。
いわば、これが大人の社会です。互いにルールを学び、そのルールを自分にとって有利なように解釈し、適用するわけです。
産経のコラムは、「政府高官は、韓国については『どうしようもない』と突き放す」と書いています。韓国が日本との慰安婦合意について、「不可逆的(=もうこの合意を変更することはない)」と約束したのに、反故にしたことを指しています。
社会のルールを無視する行動を取ると、相手にしてもらえなくなります。それは結果として、自分の首を絞めることになります。相手の行動を変えたいなら、相手の行動原理を熟知して、行動を変えざるを得ないように持っていくことが必要です。
皆さんは社会の現実をよく見極めた上で、自分自身にとって有利になるような行動をしてください。
皆さんは何を目標にしていますか。目先では就活で自分の望む会社に入ることですね。
では、そのために何が必要でしょうか。
実現のために理解しておくべきルールとはどんなことですか。
そのルールを教えてくれる人は誰ですか。
教えてくれる人が思いつくなら聞きに行きましょう。OB訪問もその一つですね。
もし、自分が知りたいことをちゃんと教えてくれる人がいないなら、私に質問してください。
コメント欄に書き込んでもらえたら、私が答えられることなら答えます。コメント欄は、私以外の人が見ることはできませんので、安心してください。
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皆さんにとって居心地の良い社会に変えるために、既存の秩序について深く知ってくださいと言っています。これは就職活動で自らを有利にするための第一歩です。
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本日の産経新聞一面のコラムに私がかつて複数の日本の外務省高官から聞いたのと同じような言葉が出ています。http://www.sankei.com/column/news/180113/clm1801130003-n1.html
このコラムは、10日と11日に中国の潜水艦が日本の接続水域で航行したことに関して書いています。あまり知識がない人や新聞をよく読まない人は、今回の中国の行動について「けしからん。中国は無法者のような行動を取る!」と不愉快になるかもしれません。尖閣諸島をめぐる緊張を高める行為であり、道義的には問題がありますが、中国は無法行為を行ったわけではありません。接続水域は領海とは異なるので、国際法上の問題はありません。
中国からすれば、「米国だって勝手に中国の接続水域に入ってるぞ(米国の潜水艦の性能が良すぎてなかなか把握できないけど)」と反論したくなるところです。
中国共産党というのは、日本人の観点からすれば無茶をやっているようでも、国際社会のルール(=国際法)を熟知し、「われわれは間違ったことをしていない」と反論できるように行動しています。南シナ海の活動に関して、中国は2016年の仲裁裁判で全面的に主張が退けられました。国際社会の裁判で中国は負けたということです。
しかし、中国の論理では「今回の裁判は不当だ。不当な裁判に対して、国際法は異議を唱える権利を認めている。国際法を守るために中国は今回の裁判を無視する」と主張しています(屁理屈のようですが、残念ながら国際法の実態です。効果的な制裁措置がありませんし、捕鯨問題では日本も中国と同じような行動を取っているのです)。
そして、中国は国際法以上に国際社会で最も重視される原則に忠実です。それは、国益です。どの国も国益を最優先で行動します。外国の利益を優先したり、はっきり明言することはあまりありませんが、道義を優先して国益を損ねることを避けます。
そのことについて、本日の産経新聞のコラムは「中国は利に敏(さと)いから、日本とうまくやった方が得だと思えばそうするし、外交ゲームができる」という政府高官の言葉を引用しています。私がこれまでに聞いた昔の外務省高官の言い方であれば、「日本と対立することは中国の国益を損なう」と思わせれば、中国は体面を守りながら退くということです。そのための方法として、米国をはじめとする多くの国に日本の立場を支持してもらうことや日本の防衛力を強化するなどの対策を考えることができます。また、中国のメンツを立てながら、解決法を探ってやることも、問題解決の近道かもしれないという判断だってできるわけです。
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社会のルールを無視する行動を取ると、相手にしてもらえなくなります。それは結果として、自分の首を絞めることになります。相手の行動を変えたいなら、相手の行動原理を熟知して、行動を変えざるを得ないように持っていくことが必要です。
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皆さんは何を目標にしていますか。目先では就活で自分の望む会社に入ることですね。
では、そのために何が必要でしょうか。
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