8月に単独ライブを控えるバナナマンですが、過去のライブはDVDで観ることができます。
今回の記事ではバナナマン単独ライブの中からおすすめのコントを5本紹介します。ネタバレにならないくらいにとどめておきますが、設定などは読めばわかってしまう内容なのであらかじめご了承ください。
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1つ目:HIPPOPOTAMUS
まずはこのブログ名の由来にもなっている「HIPPOPOTAMUS」というコントです。
2001年2月に新宿・シアタートップスで行われた「激ミルク」のDVDに収録されています。
設定は勇紀(日村)が実行委員を務めるイベントの控室。勇紀はそのイベントでスピーチをしてもらうために動物園でカバの飼育係をやっている叔父さん(設楽)を呼びます。ですがカバについてそれほど話すこともなくスピーチに自信が持てない叔父さんはイベントの控室から逃げ出そうとして……。
あらすじはだいたいこんな感じなのですが、とにかく二人の演技が上手く、ストレスなく永遠に見てられる感じのやり取りです。
そのやり取りの中で、「干しぶどうだったらどんなにお腹いっぱいでも永遠に食べ続けられるんじゃないか」という干しぶどう理論をスピーチで発表しようとする、みたいな細かいネタがいくつも盛り込まれていて、単純なフリとオチではないマニア心をくすぐる笑いを楽しむことができます。
2つ目:Loser
次に紹介するコントは「Loser」です。
このコントは僕がバナナマンを好きになったきっかけでもあるのですが、大学生くらいの頃に深夜番組でバナナマンが取り上げられていて、その中で披露していたのがこの「Loser」でした。
合コンの打ち合わせのため当日の早い時間から設楽の家にやってきた日村。合コンで知り合った女の子2人を設楽の家に呼びセックスに持ち込むための段取りを打ち合わせていくのですが、話をしているうちに設楽の家の水道が止められていることが発覚し、電気も止まっていることが発覚し、挙げ句の果てには女の子を呼ぶ口実のためにレンタルしていたトイプードルが……。
僕はこのコントをテレビで観たわけですが、自分がテレビを観ているということを忘れてしまうほどにこのコントの世界の中に引きずり込まれる感覚がありました。ちょっと大げさですがコントが終わって「あ、今テレビでコント観てたんだ……」と感じるくらい引き込まれました。
結構早いテンポでセリフが飛び交うのでそれも理由のひとつだとは思うのですが、やっぱりバナナマンは二人ともキャラに違和感を抱かせない演技力があるんですよね。ぜひ観てほしい1本です。
「Sugar Spot」の中に収められています。
3つ目:secretive person
3つ目は「pepo kabocha」に入っている「secretive person」です。
直訳すると秘密主義の人、打ち解けない人という感じですかね。コントもその通りの設定で、設楽がいわゆる「聞かれないと言わない奴」を演じ、友人である日村と話をしていく中で、彼女はいるわ、その彼女はスウェーデン人だわ、彼女の職業が軍曹だわ、「それ普通言いたくならない?」ということがどんどん発覚していき……、という内容です。
このコントの見どころは設楽の秘密が明らかになっていく過程での日村のリアクションです。ひとつひとつの秘密はそれほど大したことじゃないんですが、日村がそれに対して上手くリアクションするのでめちゃくちゃ笑えるんです。これはボケをツッコむことで笑いが増幅される構造と同じだと思います。
そう、バナナマンって一応日村がツッコミ役を担うことが多いんですよ。見た目はボケっぽいですけど。
「pepo kabocha」のDVDは残念ながらAmazonでは売られていませんでした。ですが、「secretive person」は「バナナマン傑作選ライブ DVD-BOX Punch Kick Chop」のPunchに収録されています。
4つ目:宮沢さんとメシ
次に紹介するのはキングオブコントでも披露されたので有名かもしれませんが「宮沢さんとメシ」です。「kurukuru bird」に収録されています。
道で偶然あった友人同士の二人。設楽が「これからメシ行かない?」と誘うが日村はコンビニでご飯を買った帰りなので断り、設楽が「宮沢えりとメシ行くことになってさ」と打ち明けると日村「じゃあ行くよ」、設楽「あ、最初断ったけど、宮沢えりとメシなら行くんだ」、日村「なんかごめん」というやり取りがあり……。
これは設定に衝撃を受けた1本です。有名人と食事に行くことになった一般人という設定で、そこに自分の友だちを連れて行こうとした場合、その友だちにとっては嬉しいのか気まずいのか、なんだかありそうでなさそうな設定ですよね。また宮沢えりってチョイスが絶妙だなと思ったりしました。
5つ目:赤えんぴつ
最後におすすめしたいのは「赤えんぴつ」です。これは単独ライブで必ずやる定番で、路上ミュージシャンの二人組のコントなのですが、実際に演奏される曲のクオリティーが高い! また二人の気だるい雰囲気と必ず最初にケンカしてしまう感じがたまらなく愛おしいです。
「赤えんぴつ」はどのDVDを買ってもほぼ入っていると思います。
今回は僕の好みで5つ紹介しましたが、バナナマンのコントはどれも面白いので基本的にDVDを買って外れることはないと思います。興味がある方はぜひ!
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