皆さんご無沙汰しておりました。例の右肩甲骨痛がまだ治らなく、安静という名の下ここ2週間くらい肩に負担のかかるパソコンから出来る限り離れていました。でも、これなかなか至難の業です。医療ソーシャルワーカーの仕事なんて、患者さんとの相談業務でのお話中心だからパソコンなんか触らなくたって大丈夫でしょ~!と思ったあなた!医療ソーシャルワーカーの仕事を甘く見てはいけません。実は事務作業がとっても(無駄に)多いんです!!!

 

 

 

例えば、患者さんからお金の相談をされたとしましょう。「病気で収入が無くなった?そりゃ大変だ。じゃーとりあえず障害手当てを申し込みましょうね」ハイ相談業務終了です!・・・っていう風に、医療ソーシャルワーカーの仕事があっさり終わるわけもなく、ここからパソコンで障害手当て申請書類を探し出し、必要事項を記入し、プリントアウトし、患者さんに渡して説明する。すると今度は患者さんから「家賃が払えなくてアパート追い出された・・・」なんて言う続きを聞き、まぁー確かにお金がなければ衣食住にも苦労するやね~と思い、またパソコンに戻って、今度は患者さんがお住まいの地域で活動している住宅支援団体や炊き出し情報、さらに緊急用のホームレスシェルターなんかの情報も探し出さなければなりません。そうして一連の情報を提供し、患者さんとの相談業務が終わった暁には、電子カルテへの記入業務、そして統計業務もしなければいけません。さらにそんな患者さんとの業務の他にも、頻繁にメールをチェックし上司からの業務報告やミーティングの予定確認、さらに業務に関するオンライントレーニングなんかもしなければならず「パソコンから離れられねぇ~!!!」状況に陥っていくのです。おまけに、病院内チャットラインによって、同僚からチャットメッセージなんかが着たらそれを無視するわけにもいかず、おまけにそういうチャットメッセージに限って面白そうな上司・同僚に関するゴシップ・噂話が多いので、気が付くと積極参加していて、肩に負担がかかるのも忘れてガシガシとキーボードを打ってしまうのでした。

 

 

 

こうして右肩甲骨痛の安静を願ってパソコンから離れようと思っても、職場ではずっぷりパソコン漬けにされてしまうのです。だから、なかなか痛みがとれない・・・(涙)。それでも3週間前の朝起きたときからずっと痛い!状態からは開放され、今は職場で働き始めて4時間後ぐらいから痛みがやってくる、ぐらいまで回復(?)したのですが、なんと言っても私「完璧主義者」なので、少しでも痛みがぶり返すのが許せないんです!・・・という訳で、まだまだ私の頭の中は右肩甲骨痛で一杯なのでした。

 

 

 

さて皆さんは、体に不調をきたした時グーグル検索をしますか?

 

 

 

私は絶対やりますよ!・・・っていうか、指が勝手にグーグル検索しちゃいます。でも病気に関わるこのグーグル検索、本当は止めた方がいいんじゃないかな~と私は現在と過去の事例から強く思うのです。

 

 

 

そして私の右肩甲骨痛・・・お察しの通り、もう100万回くらい「右肩甲骨痛と○○」みたく色々とグーグル検索して、どうやったら痛みが良くなるのか調べたのですが、これがなかなかやっかいなのです。

 

 

 

例えば「右肩甲骨痛 マッサージ」と検索すると、マッサージが効く!ってのもある反面、「マッサージは筋肉を硬くしてしまうからNG!とにかく温めるべし」みたいのが出てくるので、「右肩甲骨痛 温める」と検索すると今度は「温めると炎症が酷くなるから冷やすべし!」と出てくるではないですか。じゃーと思って「右肩甲骨痛 冷やす」と検索すると「冷やすと血行が悪くなってコリがますます酷くなります」と仰るのです。うむむ・・・煮詰まって「右肩甲骨痛 ストレッチ」と検索すれば「ストレッチをしても根本解決にはなりません」と言われ、「右肩甲骨痛 運動」と検索すれば「運動は有効ですが、筋肉を鍛えたからといってコリが治るわけでもないのです」と反論してきます。こうなると「ほんじゃ~一体どうしたらいいんじゃい!!!」と叫びたくなってきます。そしてそんな私の叫びに答えるように様々なサイトが「肩甲骨痛すぐに治すコツ」なる物を提案し、温湿布、冷湿布、お風呂、ジョギング、ストレッチ、ヨガ、水泳、整体、整骨、指圧、鍼灸、カイロプラクティック、瞑想、生姜湯、葛根湯、抗不安剤、抗鬱薬、トリガー注射、などなど数え切れないほどの「すぐに治すコツ」を教えてくれるのです。でも全部やれば良いってものじゃないことは、それぞれのコツに対する異論反論を読めば分かります。

 

 

 

結局、グーグル検索をすればするほど私の頭は混乱し、一体どれを試せばいいのか分からなくなってしまうのです。そんなこんなで私のフラストレーションは溜まっていき、そして私が打ち込む検索ワードもストレスと共におかしくなっていくのでした。

 

 

 

最初は「右肩甲骨痛 治す方法」みたいな一般的な検索ワードだったものが・・・

 

 

「右肩甲骨痛 治らない」

 

「右肩甲骨痛 慢性化」

 

「右肩甲骨痛 不治」

 

「右肩甲骨痛 末期」

 

「右肩甲骨痛 死亡」

 

 

 

・・・・・・・なんて、段々と過激(?)になっていくのです。あらら?ちょっとドラマチックすぎじゃないの?って笑い飛ばせればいいのですが、グーグル検索の怖いところは、そんな大げさな質問事項にも「甘く見るな死を招く背中の痛み」なんて風にきちんと答えてくれるところなのです。こうなってくるともう右肩甲骨痛どころじゃなくなって、メンタルにも大きな影響を及ぼし始めます。そして私は思い出したのです!ベトナムで前回この右肩甲骨痛になったとき、私はグーグル検索しまくった結果「不安神経症」になってしまったことを。まさに↑と同じような検索をしていたのでした。

 

 

 

ありゃりゃこれはいかん!とハッと我に返り、私がここ2週間でグーグルした検索ワード一覧を改めて見てみたら、かなりイってました(笑)。例えば・・・

 

 

「右肩甲骨痛 悪霊」

 

「右肩甲骨痛 お祓い」

 

「右肩甲骨痛 天命」

 

 

 

・・・困ったときの神頼み、とは良く言ったものです。本当、人って簡単に解決できない問題に直面すると、ついついスピリチュアルな方向に行ってしまうものなんだな~と我ながらグーグル検索ワードを見て感慨深くなってしまいます。ちなみにグーグル様の回答によると「悪霊が憑くと右肩が痛くなる」そうです(涙)。やっぱりそうなるとお祓いか、それともこれが運命だと思って受け入れるしかないのか???と思ってさらなるグーグル検索をした結果、お祓い&天命などというキーワードが出たのでしょう。私の余裕のない心境が垣間見れます(笑)。

 

 

 

さらに私の使ったグーグル検索履歴を見ていくと、こんなのが多くなっていきます↓

 

 

「右肩甲骨痛 なんで治らないの?」

 

「右肩甲骨痛 イラつく!」

 

「右肩甲骨痛 いい加減にしろ!」

 

 

 

・・・と、まるでグーグル様に文句をいっているかのような検索ワードが増えていきます。どうやら神頼みも通用しないと悟った私は、フラストレーションの矛先をグーグル検索にぶちまけるようになったようです。こんなことしても虚しくなるだけだよ・・・と思ったものの、意外にもこんな風に検索している人も多いみたいで、それなりに検索に引っかかるのです。な~んだ、右肩甲骨痛に苦しめられてイライラしている人って結構いるんだっな~って分かって少し落ち着きました。そして少し落ち着くと今度は・・・

 

 

 

「右肩甲骨痛 困ってます」

 

「右肩甲骨痛 どうしたらいいんでしょう?」

 

「右肩甲骨痛 なにか良い方法ありませんか?」

 

 

と、またグーグル様に助けのお伺いを立ててしまうのです。こうして私はグーグル検索永遠ループの渦へと飲み込まれていくのでした・・・おわり。

 

 

ってなったらダメなんですよ!

 

 

 

こうやって自分が使った検索ワード履歴を改めて見ると、その時の自分の必死さとバカらしさが丸出しに分かって笑ってしまいます。でも正直これは笑い事ではないかもしれませんね。きっと私を含め多くの人がやっている病気に関するグーグル検索。私の経験では、グーグル検索で出てくる結果には「大丈夫心配しないで!」って言うものより、「もっと大変な事になりますよ!」って言うものの方が圧倒的に多い気がします。そして、そこから始まる「こうすれば治ります!」っていう膨大な情報に私たちは振り回され、そして疲弊していくのです。それに加え、相反する情報の数々のため、調べれば調べるほど、さらに益々グーグル検索にはまって終わりの見えない状況にどんどん精神的に追い込まれていく・・・という悪循環になるんじゃないかと経験者である私は心配になるのです(・・・って今回もずっぷりはまっているし)。

 

 

 

では、一体どうやってこのグーグル検索ループから抜け出せばいいのか?答えは簡単です。医者に相談に行く事!(笑)。というわけで、先日私は家庭医のところに相談に行きました。家庭医は超音波検査とレントゲンの予約を取ってくれたので来月行きます。あんなに悶々とグーグル検索していたのに、医者と話した瞬間から一気に気分が軽くなるから不思議です。「ま~とりあえず超音波検査の後で考えればいいか」って気になったからでしょう。でもここで、じゃー早速「右肩甲骨痛 超音波検査」をグーグル検索しなくっちゃ!という悪魔の声が私の中でささやくのです。いやいや、でも絶対いけませんよ!と私の良心(?)の声も叫んでおり、ただいま私は葛藤中でございます(笑)。

 

 

 

さてそんな中、私の職場ではただ今、大変な事態になっているのです・・・同僚同士の揉め事がエスカレートしドラマが発生し、そして何の関係もない私たち腎臓ソーシャルワーカーがとばっちりを食うという展開になっております。それはまた次回で!つづく。