老若男女の登場人物たちが、図らずも、織り成してしまう騒動に、気兼ねなく、でも小声で笑いをたたせて貰えました。
本作で、冒頭登場する、シモージェン・ブーツ嬢は、ブロンドヘアーで、時折振りまく笑顔が、邦題通りにファニーな、今どきの娘。
映画は、新進女優の彼女が、ニューヨークのバーの一室で、記者のインタビューを受ける形式で、彼女の回想と云うカタチで、遡ります。
今でこそ、女優の彼女だが、実は、パッと灯りが指す様な、その笑顔から取ったかの「グロー」と云う、通名のコールガールでした。
彼女が、「転機」となった出逢いをもたらしたのが、舞台演出家のアーノルド。
西海岸から、ニューヨークのブロードウェイでの演出の仕事で、移動して、ホテルにチェックインするや否や、妻がNYの自宅に戻る、「自由の身」の一晩の、お相手として、呼ばれたところから、彼女のお客。
ブロードウェイの関係者と、正に「世間は狭い」を地で行く、お話と云っては、それまでだけど。。
どうして、こうも、懲りない人たちばかりなのって、特に作り手の言い分なのか、「男性」側の愚行を中心に、アクシデントや、言動に「共感」から、笑いが、こぼれてしまいます。
鑑賞動機は、監督の復活も在りましたけど、もう一つは、アーノルド役に、馴染みのオーウェン・ウイルソン君が、居たから。
他の、おじいちゃん俳優の方も、ブラビの元妻とか、脚本家の好青年とか、達者な方は居たけど。
もう、見た目は、甘い外見なのに、女性にダラシノないって、時節柄、似たような方達の実名が、飛び交っていますけどね。
「ミッドナイト・イン・パリ」以来、もう、彼は、そんなダメな役柄が、許せてしまいます。