2018年3月5日月曜日

Jomo Audio Samba(ユニバーサル) レビュー

Jomo Audio Sambaのレビューとなります。2018年3月現在、私が購入したSamba(ユニバーサル)は終売となり、チューニングは変えずに形とデザインを一新したSambaⅡが販売されています。

左からAresⅡ, Hessonite, Frosty Sheepとなります


[外観]
8ドライバー入っている割に、シェル自体の大きさは思ったより大きくない。ただ、シェルの奥行きはあるので、ANDROMEDAのように耳にピッタリ収まるわけではなく、耳から飛び出してしまう。フェイスプレートのデザインが好みではなかったため、きせかえ工房にて変更している。ステムは太く、Kaiser 10uと同じくらい。適合するイヤーピースも色々あるが、現時点の個人的な最適解はCRYSTALLINE AUDIO クリスタルチップス(Mコア Sサイズ )。イヤーピース選びも今後記事にしたいと思う。


[音質]
本来は標準ケーブルのみで評価すべきと思うが、手元に3本のイヤホンケーブルがあるため、こちらを使った比較レビューとさせていただく。そのため、音質だけではなく、ケーブルの取り回しやタッチノイズの有無についても比較する。

- Effect audio AresⅡ(標準ケーブル)
低音域、高音域が主張するドンシャリサウンドでモニターではなく、リスニング系の音。力強く明るく元気な音で鳴ってくれる。高音域が若干刺さり気味。音場がせまい。解像度が低く、音の分離感は悪い。ケーブルは柔らかく、取り回しがよい。タッチノイズもほぼない。音質について何も褒めていないが、比較対象との価格差が5倍以上あるため仕方ないと言える。上位モデルのAresⅡ+よりも個人的に好きな音で2万円未満で低音域を強化したい場合はオススメできる。

- Effect audio Hessonite(2.5mmバランスケーブル)
中音域が主張するようになり、音色が一気に鮮やかになる。高音域はAresⅡより出ていないのか、なぜか刺さりがなくなる。音場は奥行き、横への広がりも向上している。解像度が低いままなのは変わらず、リスニング系のパワフルで元気な音が鳴る。AresⅡからのデメリットがなく、強いてあげるならタッチノイズが若干増えた、ケーブルが派手だなと思うくらい。悪い点をいうとこのケーブルは低音域~高音域までバランス良く出るケーブルのためか元からバランスの良いイヤホンで使用すると何の主張もせず、解像度が低くく、つまらない音と感じてしまった。個性的なイヤホンを支えるケーブルとして活用するのが良く、Sambaの組み合わせで流れる音がとても好きだし、据え置き環境と住み分けできる音で満足している。ただ大変残念なことにこのケーブルはeイヤホン10周年記念で販売されたケーブルで現在は販売されていない。

- WAGNUS. Frosty Sheep -Extreme edition- (2.5mmバランスケーブル)
高解像度で音の分離感がよく、自然な静けさが出る。Hessoniteのようなパワーやカラフルな感じはないが、代わりに空気感はこちらが断然上だ。コンサートホールのような感じを味わいたいならFrosty Sheepだろう。音場は奥行きも横もFrosty Sheepの方が若干上。リスニング系ではなく、モニター系の音となり、傾向が違うのでHessoniteと音の優劣を比較することは難しい。どんな音を求めるかでEffect audioかWAGNUS.か選択肢を変えるべきだと感じた。高音域の刺さりはないが、Hessoniteと比べると気になり、AresⅡより気にならない程度。取り回しはあまり良くなく、ケーブルに癖がついてしまう。タッチノイズも酷く、外で使う場合はクリップでケーブルを留めた方が良いだろう。


[その他]
こう書いてしまうと身も蓋もないのだが、ANDROMEDAと比較すると音全体の完成度はANDROMEDAの方が上だと感じた。DAPやケーブル、イヤーピース等で悩まず、一発で完成度の高い音を求めるのであればSE846、ANDROMEDA、RE2000等を選んでおくのが無難だと思うし、価格も10万 ~ 20万円近くするのだから普通はそちらを選ぶと思う。Sambaを購入するのであれば、Sambaの持つ独特の力強さを残しつつ、弱点を補うようなケーブルやイヤーピースを試行錯誤して自分好みの音を見つける作業を覚悟した方がよい。私はそういうのが好きでK10uも最初は「何だこの音。。。装着感も悪いし。」と思ったが、ケーブルやイヤーピースで試行錯誤をして自分なりに満足できる音を作れて楽しかった。今はSambaに出番を完全にとられて据え置き環境強化のために売却してしまったが。。。(あの小ぶりなK10 uが恋しくなるときがあり、少し後悔している)
現在のポータブル環境を上回るには、64 Audioのtia driverを使ったイヤホンをベースにしないとダメな気がするが、今の音には満足しており、据え置き環境を強化したいので、しばらくはこのまま放っておく予定。でもHUMのReference Monitorというイヤホンが少し気になるので、もしかしたら我慢できずに購入してしまうかもしれない...

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