シリアを占う | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。
今後も独自の占術を産み出し、完成させていきます。

アメリカがシリアを空爆したと言うことで、すわ米ロ戦争か、と鼻息を荒げる見方もありますが、とりあえず九星流占命術で見てみます。


クーデターが1963年の3月8日と言うことで、こちらを誕生日としました。

社会面を表す本命卦は沢水困で、困窮によりピンチに陥りますが、まれに逆境が心身を鍛え、傑物を輩出します。
その一例として吉永小百合さんがおられます。
ただ多くは苦境に負け、残念ながら貧困な精神性となります。
いわばスラム街のような卦です。

吉永小百合さんについては父親の会社の倒産など若い頃は苦境に立たされており、経済的にはスラム街的な状況だったと思います。
彼女の場合は持ち前の美しさから速やかに苦境を脱しましたが、運勢的にはまれに現れるスラム出身の天才アーティストのようなものでしょうか。
見た感じでは分かりませんが、経済的に苦しかった一時期が吉永さんを精神的により高尚な存在へと高めたかと思われます。
易経のテキストには沢水困による人格の練磨・研鑽は明記されているのですが、現実的にはこのような例はあまり無いので奇跡的な事象と言えます。

精神面を表す月命卦は地水師で、内面にみなぎる闘志が戦争を起こします。

深層心理を表す日命卦は地沢臨で、大海原に乗り出すような蛮勇とも言うべき大志を持ち、臨戦態勢です。

一言で言えば、困窮から戦争を起こし、やる気満々の国です。

逆向きの外発で見ると、節度を保ち危機管理に励み、リーダーシップを発揮し民心を束ね、物心両面で集中、集積する国です。
水択節は(例えば麻生太郎さんなど)軍人の卦でもありますので、これは軍事独裁にした方が繁栄を築く意味合いです。

これらを見るとシリアは生まれながらに戦乱に巻き込まれる過酷な運命を持っていました。
このことは如何に物事を始める日取りがその後を支配するかを如実に表しているかと思います。


大運を見ると、

1963年から71年が社会面・坎為水、精神面・兌為沢、深層心理・坤為地で、権謀術数を巡らし、歓喜に溢れ受動的な時期です。

72年から80年が社会面・水火既済、精神面・沢天夬、深層心理・地水師で、物事がピークに達し、決壊し、戦争となる時期です。
外発は、火水未済・天沢履・水地比で、未熟さから無礼を働き、リーダーシップを取る時期です。
このサイクルでは73年に第四次中東戦争が起きています。

81年から89年が社会面・水山蹇、精神面・逆土生沢、深層心理・地火明夷で、遭難したようになり、富を生み出そうと焦り、外部からの攻撃に晒される時期です。
外発は、山水蒙・土生沢・火地晋で、盲目的に富を生み出そうとし、大博打をする時期です。
このサイクルの81年と82年でハマー虐殺が起きています。

90年から98年が社会面・水沢節、精神面・沢風大過、深層心理・地山謙で、節度を保ち、大役を受け重圧が掛かり、謙虚に振舞う時期です。
外発は、沢水困・風沢中孚・山地剥で、困窮し、原理主義的になり、傲慢になる時期です。

99年から2007年が社会面・水天需、精神面・沢雷随、深層心理・地沢臨で、好機を待ち、強国に従い、臨戦態勢となる時期です。
外発は、天水訟・雷沢帰妹・沢地萃で、人と揉め、ちぐはぐになるも人気が高まる時期です。

08年から16年が社会面・水侮土、精神面・沢地萃、深層心理・地天泰で、姦計が障害を招き、物心を集め、平和を望む時期です。
外発は、土剋水・地沢臨・天地否で、我欲が障害を呼び、臨戦態勢を取って天地が裂け、決裂する時期です。
このサイクルの11年にシリア騒乱が発生し、現在も継続中です。
内発だと最終段階を意味する日命卦が平和ですが、外発では決裂となり、この場合シリアは外発、つまり体外的運命が強く出たようです。
ただ選択肢を誤らなければ障害に阻まれながらも平和を維持することは可能だったと思います。
しかし月命卦の沢地萃が本来の人気とは異なり悪い風にその集客力を発揮し、他国の軍隊や傭兵を集めてしまったようです。
沢地萃は砂漠のオアシスの卦ですので、イスラム国のテロリストにとってはまさにそれだったのでしょう。

17年から26年が社会面・水風井、精神面・沢水困、深層心理・地×五黄で、壊れたインフラを直し、困窮し、受動的になる時期です。
外発は、風水渙・水沢節・五黄×地で、状況が刷新され、節度を保ち、貪欲に吸収する時期です。
このサイクルの昨年、シリア政府軍によりISが排除されましたが、ここに来て米英仏による化学兵器施設への空爆が行われました。

これをどう読むかですが、昨年からアメリカはトランプ政権となり、他国への干渉を止め、自国に引き込む選択をしており、
北朝鮮と同様にシリアでもあえて攻撃姿勢を取ることで、自国の戦争ビジネスに加担する勢力をビビらせ、戦争回避に参加させる戦略を取っているそうです。
この見解が正しければ、今は危険な雰囲気でもやがては収まり、急転直下の終戦、和平を迎える可能性があります。
水面下ではもうその道筋はついているようですが、撤退戦を華々しくやることで大国としての面子を保つ演出をしているそうです。
その証拠としてミサイル攻撃による死者はゼロであり、現在中東を影響下に置くロシアとは裏で話がついているとのことです。

九星流での大運も昨年からインフラ整備ですので、もう山場を越え終戦へ向かっていると思います。
このイラク内戦は天王星の牡羊座イングレスから始まりましたが、それも5月には牡牛座へ移行しますので、これまで常識とされてきた土台、常態への変革が引き起こされるかと思います。

年運で見ると2018年は水火既済と言うことで、一つのピークを迎え、終結へ向かうと思われます。
来年19年は水山蹇・遭難でちょっと苦しいですが、全体的には修復のサイクルですので、大事にはならないかもしれません。
ただΦシステムだと攻撃性の火星が獅子座に入り紛争の相となりますので、中東が2020年からの戦乱の火種となるならば、ここでその第一幕が開かれる危険性があります。


と言うことで以上です。
概ね当たってるかと思います。
ただ、内発と外発のリバーシブルは後付けで当たってる方を取り上げると言うインチキ臭い手法となっていますが、これは通常の卦やアスペクトの両義性からしても占術的には良くあることですので悪しからず。
人生には常に二つ以上は選択肢があるよ、と言う風に前向きに捉えていただければありがたいです。