昔どんなに仲がよかったきょうだいでも違う人生を歩むうちに
物の見方や考え方も違ってくる、実際一緒に暮らしているとき
は、あまり意識しないけど離れているときょうだいでも何もし
らなかったことに気づくことがあるものだ。
きょうだいでも離れていると疎遠になる、それでも親の老いと
ともに介護や相続といった問題が生じてくる、さらに収入や金
銭感覚の差などお金がややこしくして人生後半に待ち受けるき
ょうだいへの宿題のような気がする。
かつては同じ家族であったきょうだいも今はそれぞれ別の家族
がいる、人生を共にする運命共同体はきょうだいではなく配偶
者や子供である、寂しいけれどそれが現実かもしれない、だか
らこそ時間が許す限りコミュニケーションを取ったほうがいい
というのが両親を看取った私の実感である。