ドイツ発、今日もタクシーで

世界遺産の街を走り回っています。
Heute fuhr eine Taxifahrerin in Bamberg!

予約が少ない木曜日、3月8日

2018-03-08 16:49:25 | 日記

社長さんの都合で8時半に仕事開始。
予約がなかったので早速着け場に行くが、先客ありで苦戦が予想された。
結構待った末に、遠くのお迎え場所のを取ってしまった。1分遅刻で到着、駅まで3名のおっさんを乗せた。
その先は一切続かず、1時間に1回走るかなり最悪状態だった。
しかもおばあさんの医者通いばかりで短いうえに時間がかかる。さらにチップも少ない何重苦だが仕方ない。

11時にリハビリに行く予約のおばさんを病院に運んだ後、ようやく続き始めた。

同じ経営の大病院が2箇所に分かれていて、職員と患者の移動にはタクシーが使われる。それも特別料金チップなしなので余り好まれない仕事だけど、お迎え場所も行き先が決まってるので、面倒な探す手間がなくて悪くない。

えらく元気な患者さんが乗ってきた。鬱病で入院していると嬉しそうに話してくれるので、「あなたはとても元気そうでとても病人には見えませんね」と言っておいたが、そういう言葉が正しいかは知らん。

その後社長さんからまた指令がでて、93才のおじいさんを医者に連れていった。
彼は「予約は30分前のはずだが、まぁいいです」と言っていた。この人もろくに歩けないので医者の中まで連れていくが、私が遅く迎えに行ったせいで遅刻をしましたと謝っておいた。多分そんなことをするタクシー運転手はいないと思うが、日本人は謝るの得意だからいいや。
しかも社長さんが忘れてたところに送りこまれて謝るのもこれで2度目だ。

93才のおじいさんは、印刷物の活字を揃えるという今はなき仕事をしていたそうだ。そして最後にアルコールを飲んだのは1988年。今、赤ワインと牛乳があったら間違いなく牛乳を選ぶ、と。
2月に誕生日を祝ったが、来たのは息子家族だけ。友人たちは全員、墓場に行ってしまったそうだ。
しかも日曜日に、不幸があった...と言い出したので、ああお気の毒ですと言おうとしたところ、週に1度だけ乗っていた車がついに廃車にになったそう。
今後はもっとタクシーにのる、と言ってくれた。

7時間半で170€の売り上げは良くないけど、最悪ではない。
何度も言うが、予約のお客さんは大事だ。火木土の透析患者を1-2人入るといい感じなのだが。

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