今回は、Illustratorでの曲線の描き方についてご紹介します。

まずはじめに、Illustratorで描画された図形を構成する3つの名称を覚えましょう。

アンカーポイント、セグメント、方向線。

 

Illustratorで作成する図形は、「アンカーポイント」と「セグメント」の集合体です。そして、曲線を描くときアンカーポイントから発生するものが「方向線」です。多角形の角のアンカーポイントには、長さが0の方向線があるというように考えてもらえればわかりやすいでしょう。この方向線の角度と長さにより、曲線を制御するのです。

方向線は、描画中はペンツールで、描画済みの図形でもダイレクト選択ツールを使うことで操作できます。また、通常は方向線は一対の2本が連動して動きます。これを別々に操作することもできますが、その方法はまた改めて時間を取らせていただきます。

ペンツールのドラッグで曲線を描いてみましょう。

 

それでは、ペンツールを使って曲線を描いてみましょう。まずは、ペンツールを選択して、コントロールパネルの塗りを「なし」にして準備完了です。

準備ができると、任意の場所をクリックして選択。そのまま斜め上にマウスでドラッグしてみましょう。クリックした点からドラッグした方向に方向線が伸びてきます。ドラッグを終了すると、方向線の長さが決定されます。

次に、アートボード上の別の任意の場所を選択して、斜め下にマウスをドラッグしてみましょう。同様に方向線が伸び、これで1つの曲線が出来上がります。次に、アートボード上の別の任意の場所を選択して、斜め下にマウスをドラッグしてみましょう。同様に方向線が伸び、これで1つの曲線が出来上がります。

 

最後に、コントロールキー/コマンドキーを押しながら何もない場所をクリックして描画を終了して完成です!

 

様々な曲線を描く

 

曲線を描いている途中で、直前に作成したポイントをもう1度クリックしてから曲線を描くと、尖った角を作ることができます。

シフトキーを押しながらドラッグすることで、方向線の角度を45度刻みに制限して曲線を描くことができます。

 

ペンツールの、2つの独立した線を接続する機能を使って、直線や曲線を接続することができます。

 

ペンツールで直線と曲線を組み合わせることで、様々な図形を描画したり、もしくは画像をトレースしたりといった作業が可能になります。

実際に画像を取り込んで(Illustratorのファイル作成・保存を参照)、上からペンツールでトレースをしてみましょう!