■ゼロは悪魔の数字?
「0(ゼロ)は悪魔の数字なんだよ」
昨晩、息子が急に「悪魔の数字」なんて言うので驚いてしまいました。
しかし、よく考えてみると、彼がいま熱心に読んでいる「算数おもしろ大事典IQ」にその話が書いてあったな。
そう思い出して、私はほっとしたのですが…
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〈どんな数字にも0をかけると0になってしまう。〉
〈1の右に0をかくと「イチ」が「ジュウ」になってしまう。〉
そんな「0」の性質から、昔のヨーロッパには「0」を悪魔の数字だという人もいたそうです。
当時、法律で「0」の使用を禁止した地域もあったそうですから、インドからやってきた「0」の衝撃は彼らにとって大きなものだったに違いありません。
■子どもと学ぶ3つの「0」
・「なんにもない」の0(無の0)
・2018の百の位の0(空位の0)
・メジャーのスタートの0(基準の0)
教室では、この3つの「0」について取り扱います。
今回は「なんにもない」の0についてみていきましょう。
■なんにもない「無の0」
「なんにもない」の0は、正しくは「無の0」といいます。
「お皿の中が空っぽ!よく食べたね。」
「おやつはもうないよ。おしまい。」
「おかたずけ。ないなーい。」
子どもは「なんにもない」ということを生活の中でたくさん経験していますね。
その「なんにもない」を「ゼロ」という音と結びつけ、「0」という数字と視覚的にも結びつけます。
これが0の導入。
幼児さんすうのねらいです。
■「ゼロ」という時ってどんな時?
みなさんが「ゼロ」という時ってどんな時でしょうか?
「なんにもない」のは、目に見えるものだけではありません。
例えば、目に見えない時間でも、タイムアップは「なんにもない」「無の0」です。
その中でも、待ち時間の終わり=スタートであることから転じて、カウントダウンは「合図の0」ともいわれます。
そのカウントダウン。
「ゼロー!」という音と「なんにもない」を結びつけるのに、とてもおすすめです。
「3・2・1・0!」
で、くすぐりごっこが始まったり、
「5・4・3・2・1・0!」
で、紙飛行機を飛ばしたり。
遊びの中にカウントダウンを取り入れると、子どもはすぐに「イチ」の次の「ゼロ」を音として覚えてくれます。
■つぎは数字と結びつけましょう
音で覚えた「ゼロ」。
今度は「0」という数字とも結びつけていきましょう。
~用意するもの~
・お皿…6枚
・チップ等…15個
・数字カード(0~5)
~遊び方~
お皿に数字カードを入れて並べます。
「5のお皿」からチップを5個いれて、次は4個…というように「1のお皿」までチップを入れていきます。
のこったのは「0のお皿」ですね。
0のお皿にはチップを入れません。
チップを入れないことで「なんにもない」を示し、数字カードで数字の「0」と結びつけます。
最後に出来上がった6枚のお皿を5から順にカウントダウンしましょう。
「5・4・3・2・1・0!できあがり!」
子どもの笑顔が目に浮かぶようですね。
今日は「なんにもない」を「0」と結びつけるまでをご紹介しました。
〈3つの0〉ののこり「空位の0」と「基準の0」は次回から順にご紹介させていただく予定です。
※数字のカウントや読み方の導入については
でもご紹介しています。
※今回のご説明に使用したのはアルゴのカードとチップです。
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