妊活を始めたのに、赤ちゃんができない。
そんなときは卵子の老化が原因かもしれません。
卵子になる原子卵胞は産まれたときから数が決まっています。
20歳で排卵した卵子は20歳の卵子
30歳で排卵した卵子は30歳の卵子
になるわけです
15歳と30歳では
お肌のハリも体力も違うように
卵子もやはり若い卵子のほうが妊娠するのに優れています。
卵子が歳をとるとどうなるのでしょうか?
シワができる?
すぐ疲れる?
卵子は歳をとると
せっかく受精しても受精卵になりにくくなってしまいます。
卵子のもととなる原子卵胞は
減数分裂の途中で長い眠りについています。
そしていざ排卵のときに減数分裂を完了させて卵子になります。
しかし歳をとると、長く眠っていたせいで減数分裂がうまくいかないことが増えてきます。
通常染色体は
2本で1対になったものが23対でできています。
全部で46本の染色体を半分にして
23本ずつに分けるのが減数分裂です。(図の左)
しかし右の図のように減数分裂がうまくいかないと
46本の染色体が22本と24本に分かれてしまったりします。
すると、せっかく受精しても染色体が45本になったり47本になったりしてしまいます。
そうするとうまく着床ができず生理がきてしまったり
着床できても育つことができずに流産になる原因になります。
卵子の染色体異常は年齢に関係なく起こることですが
減数分裂がうまくいかなかった染色体異常は
原子卵胞の老化のためだと言われています。
また、ダウン症も染色体の数の異常と言われています。
通常は染色体数の異常は着床しなかったり流産になったりするのですが
ダウン症は21対目が3本ある症例で
全部で47本の染色体があります。
ダウン症は染色体数異常でも産まれてくることのできる
数少ない例ですが
女性の高齢化と共にダウン症出産のリスクが上がってくるのは
卵子の老化も大きく関係しているのかもしれません
現在の医療技術では老化してしまった原子卵胞を若返らせることはできません。
30歳がどう頑張っても20歳にはなれないように
30歳の卵子を20歳の卵子にすることは不可能なのです。
しかし、同じ30歳でも若く見える30歳とそうでない30歳があります。
卵子も同じように老化するスピードを遅らせることはできるのでしょうか?
卵子の老化スピードを速める原因は何?
卵子の老化スピードを速める大きな原因に
活性酸素
があるとされています。
活性酸素によって細胞を構成している成分が損傷され
減数分裂のエラー等につながるとされています。
では、活性酸素から身を守るためにできることは何があるでしょう?
質のいい睡眠をとる
活性酸素を押さえる物質として「メラトニン」が注目されています。
このメラトニンというホルモンは
日中など強い光を浴びている間は分泌されず
夜に暗くなると放出される性質があります。
夜遅くまで起きていたり
スマホやパソコンの画面の光によって
メラトニンが分泌されにくいことがあるかもしれません。
夜更かしを控えて暗い部屋でしっかり睡眠をとることが大切です。