老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

東京 ⇔ 京都の二地域居住の意味(その4)

2018年05月27日 | 東京⇔京都・二地域居住 & ノマドライフ

(「その3」から続く)

東京というのは、良きにつけ悪しきにつけ、生きるための街

未来にだけ向いた一方通行の街、、、だ。

この街では、富める者、権力を握った者、美しい者が 

善(価値) であることが疑われることはなく、

人はより富もうとし、より高く権力の階段を上がろうとし、

女性はより美しくなろうとする。

人は、東京という大都会にいる間は、何の疑いもなく

この明瞭かつ単純な価値ゲームに興じる。 

( もしくは、興じているフリをする )

マネーセレブといったこの街の価値ゲームのルールに疑いをはさむことは、

この街では御法度だ、、、、というか、

それはそもそもヤボというものだろう。

そんな価値観の単純明快さが、この大都会の、ひいては、この国の

ダイナミズムを生み出していることだけは間違いないのだから。

他方、貧しい者、老人など弱き者、病んだ者などは東京という街では

マイノリティだし、 反・価値 だ。

( 少なくとも、弱者が生きやすいような場所ではない。

たとえば、家賃の高さ一つとっても、生きにくいこと甚だしいハズ )

ましてや、死んだ者のことなどはすぐに忘れさられてしまう。

これに対して、京都という街はどうか ?

(東京との対比で)あえて図式化すれば、京都というのは

過去(歴史)に向けて開かれた街

記憶に生きる街死者と共生する街

(少なくとも)多様な価値観が共存する街だ。

そして、東京 ⇔ 京都の二地域居住にもし積極的な意味があるとするなら、

それは、東京と京都という対極的な価値観の2つの都市の間を絶えず往来し、

相互参照を繰り返すことで、

(片方の街だけで暮らしていると見失しないがちな)全体性を回復することにある、、、、、

と思うのだがどうなんだろう ?

(「その5」に続く )

(「その1」から読む)

( 追記 )

冒頭の写真は、現代日本(東京)の象徴的場所である

渋谷のスクランブル交差点。

この街では、「若さ」という価値がすべてで、

それに疑いをはさむ者はいない(というか、

そういう人はそもそも シブヤ には来ない)。

下は、小林玖仁男さんという方の書かれた、

「死ぬなら、京都がいちばんいい」

という究極の京都移住本、終活ガイド。

死ぬなら京都(のような場所)がいちばんいい、、、、

というのは多くの 日本人が意識の古層で抱いている

共通の感情 ではないか ?

死ぬなら、京都がいちばんいい
クリエーター情報なし
幻冬舎

「 命の終わりを意識した時、いちばん美しく見える都は京都以外に考えられない。

ありそうでなかった。最期の日々を過ごすための、京都ガイド。

著者は2015年7月不治の病の「間質性肺炎」に冒されていると診断され、

余命は平均で約2年半、長くもっても約5年、という宣告を受けた。

突然の難病宣告に恐れおののき、死ぬという現実を見つめ、

身辺整理を済ませ、死と向き合い、最期の時を待っていた。

しかし、友人の「最期に京都に住めば」というひょんな一言から、

大好きな都、京都で最期の時を迎えたいと思い立ち、

埼玉の自宅を捨て、京都に引っ越してしまう。

京都で人生の最後にやりたいこと、食べたいもの、会いたい人、見たいもの。

最期の時のための京都ガイド  

「 難病で余命わずか。 生まれる場所は選べなくても、死ぬ場所は選べる。

間質性肺炎を患った著者が人生の最期に京都で見て、食べて、考えたこと。

「銀閣寺」の終焉の美に魅了され、 「哲学の道」の葉桜のはかなさに心打たれる。

人生最期に味わいたい !  究極の古都ガイド。

第1章  そうだ、最期は京都に棲もう

第2章 「終の棲家」生活の極意

第3章  最期の京都がもたらす幸せ

第4章  京都の街に溶け込んで生きる

第5章  悔いなく人生を全うする智恵

著者について

1954年生まれ。埼玉県北浦和の有名会席料理屋「二木屋」の主人。

薪能の開 催でも知られる同店は、国登録有形文化財にも指定されている。

著述家とし ても活動、絵や書もたしなみ、郷土玩具研究家、雛人形研究家でもある。

著書に『あの世へ逝く力』(小社)。 」(内容紹介)

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( インスタグラム版「老後は京都で」は → コチラ )

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