離職のサイン | 組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

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ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。


池本克之です。


自分が信頼していた部下や
可愛がっていた部下が
突然、「辞める」と
言い出したとき、
あなたはどう思うだろうか?


「何で?」
「えっ?」
「どうして?」と
頭の中がこのような言葉でグルグル
回るかもしれない。


突然すぎて
何も言えなくなる人もいるだろう。


だが、このような状況は
現実に起こり得る話だ。


また、辞めると言い出した人を
引き止めようとしても
大抵の場合はムダだったりする。


本人の中で
すでに辞めるという意思が
固まっているからだ。
(辞めると言うまでに
長い間悩んでいることは多い)


とはいえ、辞められると
「悔しい…」
「もっと、あぁしておけばよかった…」
と後悔することはあるのではないか。


特に、信頼していた人が辞めてしまうと
本当に悔しいし、悲しい。


会社としても大打撃である。


どうして、後悔する前に
気付けないのだろうか?


どうして、辞めますと言われるまで
気付かないのだろう。


多くの人は、
辞めますと言う前には
かなり長い間悩んでいる場合がある。


もしかしたら、
周りに話している人もいるかもしれないが、
あまり仲がいい人がいないと周りにも言わずに
(身内には話しているかもしれないが)
自分の中だけで隠している人もいる。


最初は些細なことで
辞めたいと思うようになっていたのかもしれない。


しかし、
その些細なことが積み重なると
本気で辞めたいと思うようになるのだ。


では、本気で辞めたいと思うようになる前は
辞めるような素振りや兆候が
なかったのかと言うと
そうではないだろう。


何かしらのサインがあったはずだ。


そのサインは
いつもとは違う行動だったり
いつもと表情が違うとか、


発言が違ったり、
作り笑顔になっている、
態度が違うなど
色々考えられるだろう。


この「いつもとは違う」
というところを見逃さないようにすれば
部下が悩んでいることをより早く
解消できたかもしれない。


部下の辞めるサインというのは
だいぶ前から発せられていることが多い。


しかし、自分の価値観や仕事観を
一方的に押し付けるような上司であれば
部下の仕事の一面だけを見てしまい、
部下本人を見ることできていないことがある。


なので、

辞める兆候にも気付けないのだ。


部下のちょっとした変化にも気づけるように、
普段からのコミュニケーションもそうだが


「何かおかしいな…」

と思ったら声をかけるなど、
些細な変化を見逃さないようにしてほしい。


僕らは、普段からとても忙しいので
部下の変化に気付いてはいても
仕事に没頭していると忘れてしまう
ことがあるだろう。


しかし、部下のちょっとしたサインを
逃さないようにすれば、


突然、辞めますと言われて
心臓が止まりそうになったり、
顔が青ざめる…なんて状況を
避けることができるようになるだろう。


人間は、
後になって後悔することが多い。


できるだけ後悔しなくて済むように、
やれることは今、やっていきたいものだ。