アカテガニ集団産卵観察会に行ってみました。 | 虫ガールと恐竜ボーイ

虫ガールと恐竜ボーイ

虫をこよなく愛する娘と恐竜を愛する息子の日常を綴った日記です。
だんだん虫に慣れてきた母の写真・絵付き。

もうすぐ夏休みですね。

もしかしたら南の方では既に夏休みに入った地域もあるかもしれません。

そんな今日このごろ、娘が夏休み中に神奈川県で行われる科学イベント一覧が載っている紙を学校でもらってきました。
見てみると帰省中の開催が多くて日程が合わないものや中高生向けが大半だったんですが、
その中に観音崎自然博物館主催で「アカテガニ集団産卵観察会」というのがあった。
こういうイベント、情報が探しにくいのと、見つけても他府県だったりして今まで行ったことがなかった。

観音崎自然博物館。
初めて聞いたけどちょっと興味が出てきた。
子供たち好きそう。
娘に
「行く?」
と聞くと
「行く。」
と即答。申し込んでみた。


産卵は暗くならないと始まらないらしいので、
観察当日は17:00に三浦海岸の駅集合し、路線バスでポイント付近まで移動。
懐中電灯や足洗い用の水が必要でビーサンNGというけっこう本格的な場所へ行くらしい。
そんな場所、絶対個人じゃ見つけられない。

バスを降りた後は、まず休憩してからアカテガニについてや観察の注意点の説明。
その後カニを捕まえられる場所で遊んでから(産卵中は触れないため)
産卵ポイントまで歩いて行って見学するらしい。

アカテガニは甲羅が3~4cmぐらいになり、ハサミが赤い。
産卵は海でするものの、普段は山に住む陸棲のカニらしい。

こんなヤツ。↓見たことある方も多いと思います。


ところでここに来るような子供たちはみんな生き物好き。
休憩中に既にカニを見つけて捕まえたりしていた
ちょっとビビって触れない小さい子はいるけど、引いてる子は一人もいない。
誰かが何か生き物見つけて声を上げるとソッコーで人だかりができる。
すげー。
うちの娘が何人もいるみたいだ。

甲羅4cmぐらい(足も入れると15cmぐらい?)のデカイ奴をすぐ捕まえた
娘ぐらいの歳の女の子もいた。

で、我が家の虫ガールと恐竜ボーイはというと、
虫なら大得意なのにカニにはイマイチ慣れてないため苦戦して出遅れw
しかもカニに指挟まれた子の悲鳴がたまに聞こえるのでビビり出すw

娘は小さいやつばっかり狙い、

息子に至ってはボランティアの大学生が捕まえたカニを差し出してくれても
顔引きつらせてなかなか触らない始末www


それでもボランティアの人たちが
「まず指で甲羅を押さえてからゆっくり持つと挟まれないよ」
とビビる息子に根気よく教えてくれ、最後にやっと持てるようになった。


ここで産卵ポイントへ移動。
そこに行くまでの道は大人の背丈以上の藪を切り開いた道で、(学芸員さんが昨日開拓したと言ってた。スゲー!)
しかもところどころ海水が入り込んでいてビーサンNGなのは理解できる険しさ。

最終的には大人の膝ぐらいまでの深さの海に入って観察する。

学芸員さんは「今日はカニがあまり来てません」と言っていたけど、
3つぐらいある岩の上にそれぞれカニが数十匹降りて来ていた。

観察する時、産卵時のカニは警戒心が特に強くなるのでできるだけゆっくり動くようにと指示される。
蚊を叩く動作や指を指したりする程度の動きで産卵をやめて引き返してしまうことがあるらしい。
引き返してしまうとその時抱えている卵は全て死んでしまうため、責任は重大。

まあ、そういわれても小さい子供はどうしても指指してしまい(息子含む)、
「ダメでしょ!」
と注意する声がちょこちょこ聞こえた(私含む)。

そんな中でもカニは注意深く海面に降りて来て水にちょっと入り、
体を震わせる。

「あ、今産卵しましたね!」

「おおー!」と歓声。
これが産卵らしい。
1匹当たりの時間にして数秒。
しばらくするとまた次のカニが来て産卵。

立て続けに何度か見れた。

暗い上に速く動くので写真はコレ↑が限界でした・・・。

スミマセン。


中には落ちそうなぐらい険しい崖?に出てしまって、
降りるのを諦めたっぽく帰っていくカニもいた。
え、そんなんで帰っちゃうの?もう再チャレンジしないの?

たまたま最初いい場所にいたおかげで明るいうちから何度か産卵を見ることができ、
暗くなってきたところで戻る。

用意されてた水と持参した水で足を洗ってから、
バスの待ち時間もその辺にいるカニや虫で遊んでいいと聞いてわっと散らばる子供たち。
数分後にはみんなが何らかの虫やカニを捕まえて見せ合っていた。

新鮮な光景www

こういうイベントでは普通なんでしょうけどね。
20分ぐらい遊んでからバスが来たところで解散。

感想を聞いたら、

「楽しかった!」

息子「カニ見たせいでYoutube見る時間がなくなって嫌だった」

 

息子・・・・・。

彼のYoutubeを欲する様子はもはや禁断症状に近い。

しばらくキミのYoutubeは禁止にしようか。



ここでは他にもライトトラップやら磯の生物観察会やらいろいろなイベントがたくさん。
また別のイベントにも参加したいです。

観音崎自然博物館
https://kannonzaki-nature-museum.jimdo.com/


(オマケ)
カニだったために今回は他の子に遅れをとった娘。
「今度は虫のイベントに行きたい!虫ならたくさん捕まえられる!」
とリベンジの闘志を燃え上がらせているようです。

いや、勘違いしているようですが、今回の趣旨は産卵の観察だからね。
どれだけデカいカニ捕まえられるか大会じゃないからね。