社長を辞めて５ヶ月　新たな段階に入ります

2015年03月31日

　　　　
　昨年10月に社員の皆さんに経営体制の変更について開示して
11月1日からは　小野社長のもと　新しい経営体制に移行した当社ですが
ようやく5ヶ月が経過しました。

　

　最初の6ヶ月間は　ソフトに融合して行こう・・・ということで
新社長の小野さんには　自分のカラーを出すことをゆっくりにしてもらって
いるわけですが・・・

　私の予想を上回って　社員の皆さんが新社長の小野さんを受け入れてくれたことで
この期間の短縮ができるじゃないか・・・ということで

　明日からは　もう一段の体制変更をしようと企画しています。

　明日は入社式で　ただでさえあらたまった気持ちになっちゃうわけですが・・・
ちょうどこのタイミングで　この地域の桜の花もほころびだしていて・・・

東伊那のさくらも咲き始めました posted by (C)acb

　明日の体制変更の発表は　当社の前向きの変化のきっかけになるのではないか
・・・と　今からワクワクしちゃうのですが

　私としては　このタイミングで代表権を返上して明確に体制が変わった
・・・と自分自身にも　社員の皆さんにも宣言するんです

　これからはもう一段新しい体制で　
しかも　今まで押さえてきた　小野カラーを発揮していく・・・という段階

　この4ヶ月間　私なりに表に出ないように気をつけてきたけど
社員の皆さんには　気付いてもらえたかなぁ・・・

　この関わりを　もう一段変化させて行こう・・・というのが
目指すところですよ。

　今後は積極的に社外に出て　いろんな方とお会いしたい・・・と考えていますし

　事業承継については　承継する側も　譲る側も両方経験しましたから
この経験を生かすことを積極的にやってみたいなぁ・・・とか
とにかく　来るべき未来に向けて　私のあり方も変えていかないとね。

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　実は　Ｍ＆Ａに向けて　計画を進める段階では
私自身が　この天竜精機に来て　まだ10年・・・ということで
社長でなくなり　更にまた次第に関わりを薄くして行くことについては
干渉も　問題もなく実行して行ける・・・と思っていたし

　他社の会長さんについて　会社経営に大きな影響力を持っているのはどうなんだろう？
もっと上手な承継があるのではないか？　と思ったりしていたのですが

　今になって分かるのは　社長ほど面白い仕事はない・・・ということ

　とにかく自分自身でリスクをとれば　ほとんどのことを自由に進められる
・・・という仕事は他にはありませんからね。

　予想以上に　自分自身が　この会社や組織　更には社員に思い入れを持っていたのだ
・・・と気付いて　もう少しドライな人間だと思っていたんですけどねぇ・・・

　こうして　譲って行く側に立ってみると
会長に退いた“お父さん”が　いつまでも経営に関与したくなる気持ちが
良く分かるし　しかしながらその気持ちとも一定の時間で決別しなければならない
・・・ということもよく理解できて

　だから　今後のテクノネット駒ヶ根の
若手事業承継者との会話にも　きっとプラスの影響をもたらすはず・・・

　親子の間の葛藤は　事業承継における大きなテーマですからね。

　なぜ　そんな気持ちになっちゃうのか？・・・ということが
予測できるならば　アドバイスだって　きっと的確になるんじゃないかなぁ・・・

　さて　このタイミングで　自分がやってきた組織作り　社風作りについて
何かにつけて考えることが多くなっているのですが・・・

　咲顔が増えて　活動も盛んになった・・・という点ではよかったけど
規律とか責任・・・という意味では　自分に甘い部分が解決できていないなぁ
・・・と反省しちゃうんです。

　トヨタの組織が素晴らしいと言えるのは　この規律・・・という制約条件の中で
自由な発想が許されていて　実行の文化　反省の文化が根付いているから・・・

　この　やり抜いて振り返ることが　自由な発想とセットになっていれば
組織は常に変化し続けるのではないか・・・と思うんです。

　会社の庭のさくらも咲きそうになって　明日からは四月！
明日は組織体制も変えて　気持ちを新たにする・・・またとないタイミング