こんばんは、アイです。
 デング熱の感染が広がっていますね。
 国内での患者は70年ぶりだとか。

 看護師をしている、アイの妹が勤める病院にも
感染患者が来たようですが、首の後ろの痛みを訴えたことで
わかったようです。

 デング熱の名前の由来は、一説によればスペイン語の
denguero(英語のdandy)からきており、背中の痛みをかばって
気取った様子で歩いているように見えることから、
そう呼ばれるようになったそうです。

 古くは中国の晋王朝(西暦265-420年)時代に記録が
残されているとか。蚊という、完全に絶滅できない敵とともに、
歩んできた病気ということです。


 その程度のこと、Wikipediaで読んで知ってるって?

 その通りです。まずは自分で調べてみましょう。

 好奇心は人生を豊かにしますし、知識は人を正しい道へと
導いてくれます。

 自分で体験するのは何かとしんどいですが、
他人のそれを追体験するのは、難しくありません。
そう、読書をすればいいのです。


  
 おやジさん、コメントありがとうございます。

 接骨院と柔道整復師はともかく、薬局と薬剤師については、
ゴニョゴニョで済まないとアイは思っています。

 調剤バッシングはますます強まるでしょう。最悪、日本の
医薬分業率は低下し、かっての時代に逆行するかもしれません。
 
 なぜなら、薬局の顧客満足度は低く、薬剤師は
尊敬されていないからです。

 原因は色々あるでしょうけどね。結果的にそうなってしまっている。

 患者さんの中には相変わらず院内薬局のほうが良かったという
人がいるし、医師の中には自分たちを棚に上げて公然と
薬剤師批判をくり返す先生がいるし、メディアの中にはもはや
専門職への敬意すら払わない記事を書く者がいます。

 医薬分業率は70%に届かないところで頭打ちになっていますが、
これがどうなるかは、国の政策次第でしょうね。
 
 ただ、韓国や中国も日本に一足遅れて医薬分業を
進めていますが、抜かれるようなことになったら、恥ずかしいと
思っています。

 それは、先進国の中で日本の医療だけが
時代錯誤になったという意味ですから。




 
 今日は本を紹介します。

 
生活保護:知られざる恐怖の現場 (ちくま新書)/筑摩書房


 著者は「ブラック企業」という言葉を世に広めた人でもあります。
 興味があれば、こちらもどうぞ。
 内容が少し重複しますけどね。
 
ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)/文藝春秋

 それにしてもどんどん増えますね、生活保護。
  
 アイも仕事柄、生活保護の患者さんと接していますが
やむをえないと思う人も、頑張れよと思う人もいます。

 どうしたらいいかは、アイごときに言えることではありません。
 しかし医療費全額免除は、改める必要があると思います。

 医療費全額免除をいいことに、病院で不正請求が
行われている実態が、あるかもしれないのですから。
タダより高いものはない、というやつです。

 
 
出光佐三 反骨の言魂 日本人としての誇りを貫いた男の生涯 (PHPビジネス新書)/PHP研究所

 ベストセラーになった『海賊と呼ばれた男』を
読んだ方もいるでしょう。

 取り扱う人物は同じ、出光佐三です。あちらは元放送作家の視点から、
こちらは元新聞記者の視点から。

 英雄だったのでしょうね。

 ただ、時代は変わります。出光さんのやり方は、現代では
通用しないでしょう。ブラック企業と呼ばれてしまうかもしれません。

 あの激動の時代だったからこそ、出光は輝いた。

 今は今で、自分のやり方を模索するしかない。

 
 
 
無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?/SBクリエイティブ

 つまらない本でした。本屋で斜め読みする程度で十分です。
 
 表題の無印良品についてはほとんど書かれておらず、
著者のコンセプト論が中心になっています。それならうちの名前を
使うなと、無印良品は怒っていいんじゃないでしょうか。

 コンセプト、テーマと言い換えてもいいですが、商品に
コンセプトはもちろん必要です。

 だけど、あまり前面に出さず、控えめに主張する
べきなのでしょうね。

 それは売り手の都合であり、買い手の都合では
ないかもしれないのだから。

 
鎌倉シャツ 魂のものづくり/日本経済新聞出版社
 こちらは面白かったです。

 アイも鎌倉シャツが1枚欲しくなりました。

 良いものを、適正価格で提供する。
 シンプルなビジネスです。シンプルなやつほど、強い。

 もちろん、消費者のニーズの多様化に合わせて、
様々なサービスを提供するのも、大事なことでしょう。

 だけど、それもまた面倒なんですよね。便利かもしれないけど、
ゴチャゴチャして。
 
 もう後戻りはできませんが、薬局もこれぐらい
シンプルな時代があったと、懐かしく思うことがあります。




成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?/あさ出版

 高級スーパー、成城石井について書いた本です。

 しかし、ファンの方には申し訳ありませんけど、
そんなに特別な店ではない、というのが正直な感想です。
 最近は多店舗展開して、価値も薄れていますしね。
 牛角の次はローソンに買収されるかもしれないそうですが、
ブランドイメージを守れるでしょうか。

 実はこの本を読んだ後、アイも近くの成城石井に買物に
行ってみました。

 成城石井の中では大型店の部類に入る店舗らしいですけど
それでも店内の通路は狭くてベビーカーが通りづらく、
買物に苦労しました。評判というプレミアムチーズケーキも、
この程度ならアイでも作れます。

 とはいえ、長いデフレが続いた間も、付加価値の高い商品を
提供し続けたそのスタイルは、正しいと思います。

 良いものを、適正価格で提供する。
 そんな当然のことができない店の、なんと多いことか。

 近所のスーパーでブロッコリーを買ったんですよ。

 国産だし、見た目もよかったので買ったのですけど、
次の日になって驚きました。ドロドロに溶けていたのです。

 調べた結果、そのブロッコリーは冷凍品でした。
 冷凍品は解凍すると一時的に色が鮮やかになるらしいのです。
冷凍の枝豆とか、水にさらすと緑がきれいでしょう?
あれと同じです。まんまとやられました。
 
 冷凍品を売ってはいけない、という法律はありません。
 しかし、それならそうと、なぜ買った後すぐに食べない場合は
下茹でしたほうがいいと、適切な指導ができないのか?

 そのスーパーはとてもいい立地にあり、繁盛しているのですけど、 
ブロッコリーだけでなく他の野菜もカビていたりすることがあるので、
買物に神経を使わなければなりません。

 便利ですけど、信用していません。顧客満足度は低い。

 これって、薬局にもいえることじゃないでしょうか。

 
  

 「お大事に。」
 
 薬局のカウンターから、患者さんを見送るアイ。

 ぎこちない歩き方をするご婦人の後ろ姿は、目を離せない
危うさがあります。

 変形性股関節症。こんな患者さんが今後は増えるって、
本当かしら。

 介護保険関連で、整形外科医と話をする機会があったのですけど、
新生児期の影響が、老年期になって現れるとのことでした。

 昔は、赤ちゃんが暴れて落ちないよう、おんぶや抱っこの際に
布とかで下半身を固定していた時代があったそうです。 

 それは赤ちゃんの股関節に悪影響を及ぼすようで、
股関節脱臼の原因となり、早めに処置をしないと年を取ってから
変形性股関節症の原因となることがわかってきました。

 とはいっても、昔の人はそんなこと知りませんからね。
 特に女の子の赤ちゃんが骨格が弱く、股関節脱臼を
起こしやすいそうです。
 変形性股関節症で苦しんでいるご婦人たちは、
昔のそうした習慣が原因だったのかもしれません。

 

 今は、コアラ抱っこが推奨されています。

 要するに、お尻を手で支え、足をM字型に
ぶらぶらと自由にさせる抱き方です。コアラが木に掴まっている
ように見えることから、そう呼ばれています。

 整形外科学会の資料によると、コアラ抱っこをすることで、
股関節脱臼の予防になるとのことです。
 子供が産まれるまでは、正直知りませんでした。
 知らなければならないことは、色々あるものです。


 

 愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶという言葉があります。

 いきなり行動して痛い目を見るよりも、先人の記録を読み、
参考にしろということです。

 無責任に情報を垂れ流すメディアや、信用できるかもわからない
人の話を聞くよりは、自分で調べたほうがいい。

 そうすれば、たとえ間違った道を選んでしまったとしても、
迷わずに正しい道に戻れるはずです。