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パンヘッド バルブガイド交換

2018年02月25日 | シリンダー、シリンダーヘッド

 

 

このパンヘッドは私より1歳若いだけの1953年モデルでかなり老朽化しています。過去に何回かリビルドされているとも思われますが、今回はバルブガイドの消耗は無視できないので交換することにしました。

 

画像の順序は逆になりましたが、ヘッド全体をストーブに載せて160℃くらいに加熱し燃焼室側から適切な当て棒を使い押してやればガイドを抜くことができます。

 

抜いたガイドは入っていた場所を間違えないようにして外径を測定し、新しく挿入するガイドの選定をします。小さな穴の内径を測定するのは困難なので、古いガイドを抜く際の手ごたえを参考に今までの締め代(0.02~0.03mm)が適切だったことが前提です。

 

ガイドを挿入するのはまたヘッドを加熱して行います。新しいガイドの選定が悪くて、締め代が小さい(緩い)とガイドとヘッドの隙間からオイルが抜けたり、大きすぎたり(きつい)するとヘッドに亀裂が生じるなどの2次災害が起きることがあります。

 

バルブステムシールを付けることも考えましたが、バルブのリフト量に対してステムの長さが足りないので今回は諦めました。その代わりにガイド上端部をテーパーに仕上げてオイル下がりを減じる策を講じました。もっと尖らせると効果は高いのですが、ガイドを挿入するときに潰れてしまいますのでホドホドに。

 


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