NSR80の季節がやってきました
富士、SUGOと耐久レースではまだまだ活躍しています
そんなNSR80も廃盤になってしまった部品が多いです。
今日は焼きついたシリンダー3個再生しました
排気側ではたまにある事ですが、吸気側でも落ちるんですね
4時間しか使用していないそうです
RS125なんかのピストンと違って「デトネ」わかりにくいですが、これでも結構出てるんですよ。
ピストンヘッドの焼けでは濃そうですが実は薄かったようです。
オイルの銘柄や混合比で見やすいものと、そうでないものってありますよね。
ヘッドの狭い所が白くなってるでしょ。
これがデトネ。
キャブセットが薄い、点火時期が早すぎ、圧縮比が高すぎ、スキッシュが狭すぎ、などさまざまな原因でおこります。
上記ピストンのシリンダーの修整後です。
多少傷は残っていますがNSR80って焼き付いてなくても、もっと傷できるんで、これぐらいなら問題無し。
耐久レースの場合はピストン2セットは持って行きましょう。
焼き付いても、ほとんどの場合は現場で修整できます。
まずはピストンリングがポートにひっかかりが無いか確認しましょう。
私の場合はリューターでポートのエッジの面取りを先にするんですが、現場では耐水ペーパーで根気良くこすれば良いと思います。
排気ポートの柱の脇、中側付近に粉状になった溶けたアルミがへばり付いている場合があるんで、そこは注意して下さい。
焼き付いたスジの所にも解けたアルミが残っている場合がありますので、それも完全に取り除きましょう。
耐水ペーパーは細かすぎてもダメです。
横方向にこすって下さい。
焼き付かないのが一番良いのです。
そのためには走行ごとにヘッドを開けて「焼け」「デトネ」確認しましょう。
その時にシリンダーも外して当たりも取りましょう。
NSR80は排気ポート、吸気ポートに強い当たりが出ます。
NSR80はメンテナンスフリーではありませんので、ガスケット類も多めに用意しましょう。
楽しい耐久レースを
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