トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

ドイツ文学者宅の実情 その四

2016-06-21 21:10:03 | 世相(日本)

その一その二その三の続き
 中学の時、トロッケンベーレンアウセレーゼさんは友人と吉祥寺ロンロンの服屋に行ったことがあり、それがドイツ文学者の父にばれて、ひどく怒られたという。友人に誘われて行ったそうたが、「本を読まんようなヤツとは付き合う必要は無いっ」「ああいう連中とは付き合うな。イヤならここから出て行け」と父親に言われ、友達と絶縁を迫られたそうだ。
 その後、友達が家を訪れ一緒にロンロンに行こうと誘いにくるもドイツ文学者は、「ウチの子はクラシック音楽や文学を愛する。君たちとは違う。もう来ないでくれ」と娘に会せなかった。その時の心情を彼女はこう描いている。

「それでわたしは誰も居ない地下室に一人で閉じ込められたような感じになってしまい、本当に死んでしまいたい…と思うようになりました。それでネクラ自閉症になってはとにかくよくヒステリーを起こして、理由もなく泣き喚いたりしました。こんなうちに居たくない、どこか余所の家に生まれ変わりたいって本気で思ったんです」

 流石にドイツ文学者も娘を心配、各種医者探しを始め大学病院の精神科、はり灸の先生などに通わせたが効果はなかったという。この頃、トロッケンベーレンアウセレーゼさんの母の実家からは、彼女の心身の不調はドイツ文学者に原因があるといわれたらしいが、父はそれを認めず、「そんなことはまったく無い。絶対にないっ」と言い張った。
 ドイツ文学者らしく父は、「やはり本を読まないからこういうことになるのかもしれない人間には本は必要だから」と結論づけ、「こういう本を読んでみるといいだろう」と岩波ジュニアシリーズを娘の部屋に持ってきたそうだ。他にも自分の本棚にあるゲーテ等の文学書を見せ、「家にはこんなにいい本があるじゃないか」と言う。

 そして父は娘に相応しい友人として、他のドイツ文学者の娘で同じ年のMさんを紹介したそうだ。文学少女のMさんはドイツ文学者が読書家のよい子と見ていたが、結局Mさんとは仲良くなれなかったらしい。
 トロッケンベーレンアウセレーゼさんが初めてMさんの家に行った時、後者はワカメちゃんカットにブルマ姿、Mさんの父は学校ジャージを穿いて本を読んでいたという。この家でもクラシックがかけられ、話は文学ばかりで詰まらなかったとか。

 トロッケンベーレンアウセレーゼさんの年齢は不明だが、ピンクレディーの話からは少なくとも中年世代なのは確かだし、父親への怒りや憎しみを未だに抱き続けているのには言葉もなかった。この種の話は尽きることがなく、一般庶民の家に生まれ育った私としては答えようがない。そこで私はブログ開設を勧めた。出版関係者も故人になったようだし、匿名ならドイツ文学者宅の内情をオープンしても大丈夫では、と。
 そしてトロッケンベーレンアウセレーゼさんは期間限定のブログを開設する。ブログ名は「hachiyonsetai’s blog」、5月16日~6月8日までの間に過ぎず、今は削除されている。削除される寸前、幾つかの記事を魚拓に取ったが、このブログでの彼女のHNはシオリだったので、以降シオリさんと呼ぶことにする。

 シオリさんの記事は此処でのコメントの重複だったが、より詳細な話が描かれていた。シオリさんは中学卒業後は生家を出て母の実家、つまり祖母の家で暮らすことになったという。自ら選んだというよりも、父から「この家を出て行ってくれ」と言われたためらしい。ドイツ文学の仕事に専念できないため、祖母に娘を預けたのだ。
ドイツ文学者の家6 ドイツ文学者、死去」の記事で、シオリさんの父が故人になっていたことを知った。それが何時なのか、死因や享年は書かれてなかったが、ここでも彼女に圧力をかけた出版関係者Mの話が出てくる。シオリさんがネット上に少しでもドイツ文学者のことを書くと言いがかりをつけてきたそうだが、やがて病死したとか(享年や病名の記載は無し)。

 出版関係者Mの顔写真がアップされた記事もあった。部外者にはMが誰なのか、どの出版会社に関係しているか皆目わからないが、Mの2枚の写真は、とにかく表情が卑しい。どちらの写真もくつろいだ時に撮られていても、普通のサラリーマンにはとても見えない。ドイツ文学担当者が知的な紳士どころか、映画やТVドラマの悪役そっくりの顔なのだ。悪役でもボスではなく、その片腕のワルといった印象で、時代劇ならば悪代官とつるんでいる越後屋といったところ。

 シオリさんの父の葬儀を仕切ったのはMと大学教授のN。Nはこの家を文学談義のサロンにしたいがため、彼女に遺族としての権利を放棄、自分に譲渡したことに同意しろと凄んできたという。そのためシオリさんは弁護士の力を借りたらしいが、Nは家の中の問題があり、何も言わなくなった。家の中の問題とは、息子がニートで家庭内暴力だった。
その五に続く

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シオリです。こんばんは。 (シオリ)
2016-11-10 18:53:24
しかし寒いですねー

しかしM氏、酷評ですねー
あの人は小柄で身長は私ぐらい。しかし声はややドスの効いたダミ声で、やはり怖かったです。目付きが鋭くて

思うところがあってまだブログを作ってしまいました
暇だったら見てください

Re:シオリです。こんばんは。 (mugi)
2016-11-11 22:03:31
>シオリさん、こんばんは。

 本当に今週は予報通り、「師走のような寒さ」でしたね。寒暖の激しさが何時になく激しいような。

 私もM氏の画像をひと目見て、目つきが悪いと感じました。あの顔ではとても一般会社員とは見えないでしょう。あの面と小柄でも声がドスの効いたダミ声では、大抵の女性は恐いはず。

 またブログを再開したのですか?そして↓のブログ記事も貴女が書いたものですよね?
http://www.jiku-monogatari.jp/entry/?mode=disp&key=7649
http://www.jiku-monogatari.jp/entry/?mode=disp&key=7654

 私的にはシオリさんのお父様の死因に関心があります。「戸舞賛歌」が奥秩父に軽装で単独登山に出かけ、自ら命を絶ったというのは創作ですよね?