教授のおかしな妄想殺人/ホアキン・フェニックス,パーカー・ポージー,エマ・ストーン,ベッツィ・アイデム,ジェイミー・ブラックリー
教授のおかしな妄想殺人1


どうしても早く観たくて、通院日なので診察が終わってから観に行っちゃいました♪ ネタバレしてるかもなので、これから観る方はご注意を! 原題は『Irrational Man』2015年アメリカ作品。

【あらすじ】アメリカ東部の大学。孤独で気力のない哲学科の教授エイブ(ホアキン・フェニックス)は、ある日不快な判事についての話を聞く。自分がその判事を殺害するという完全犯罪を妄想した途端、よどんでいた彼の人生は鮮やかに色づき始める。一方、エイブのことが好きな教え子ジル(エマ・ストーン)は、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、恋心を募らせていくが…。(シネマトゥデイより引用)

ウディ・アレン監督作品で邦題からは楽しいロマコメ感が出てるけど、結構ブラック^^ なのに、ホアキン演じる教授の言動から目が離せなくて、いつもの軽快な音楽にのせられ、ラストまで飽きることはなかったです。
何事にもネガティヴな哲学教授エイブが、エマ・ストーン演じる学生ジルの通う大学に転任してくるところからストーリーは始まります。彼に関する色んな噂が飛び交う中、ジルは素敵な恋人ロイがいるにもかかわらず、ちょっと影のあるエイブに夢中になっていっちゃう。
同僚でご近所のリタも、既婚者なのに積極的なアプローチをかけるし。だけど、エイブは精神的なものから男性としての機能が低下してて役に立たず…。2人の女性から追いかけられるほど魅力を感じないけど、ダメ男はモテるの法則でしょうか?
そんな彼だけど、ダイナーで悪徳判事の噂を耳にし、世のために完全犯罪で殺人を企てることで、生きる力を見出してしまいます。“人生は無意味”と言ってたエイブが人が変わったように元気になっていく姿。そこに謳われている通りの“人生の不条理”を感じました。
この映画を観てる私自身、善悪の判断ができなくなってきて、心の中でエイブをけしかけていた気がして、後でちょっぴりぞぞーってなりました(=_=) さて、この犯罪計画はどうなることやら… 
ジルは自分にないものを求めてしまうお年頃で、危なっかしいけど、意外にしっかり者というか、モラリストなのがミソかな。そういえば、同僚のリタはどうしたんだろう^^;
95分と短くまとめられていたので、飽きずに観れたけど、2時間とかあったらやばかったかも。結末は予想してない展開だったし、終盤は目を見張るものがありました。そういえば邦題にはおかしな妄想とかあるけど、妄想じゃないかなぁ?

教授のおかしな妄想殺人2教授のおかしな妄想殺人4
教授のおかしな妄想殺人6教授のおかしな妄想殺人7
(画像はすべてお借りしました)

エマ・ストーンが、あまりに真っ直ぐに気持ちをぶつけるところが可愛かった~ あの瞳に見つめられたら誰でも落ちそう(笑)
ホアキンはウディの分身としてはどうだろうと思うけど、彼の持ち味は出ていたような気がします(そんなに知りもしないけど^^)。ちょっと変わった役多くないですか?
エマの彼氏役のジェイミー・ブラックリー君はどこかで観たなぁって思ったら、クロエ・グレース・モレッツ主演の『イフ・アイ・ステイ』で彼女の恋人役してた。この映画での出演は少なかったけど、誠実なところがホアキンとは正反対だった気が…(笑) 役ですよ役^^

P.S.評価は色々みたいですね? どんな映画でも賛否はあるもので、こういうちょっと不思議なストーリーは余計にそうなっちゃうかな。とりあえず、私はエマちゃんをスクリーンで観れて良かったです♪ きれいな脚が強調される可愛らしいワンピとか、娘に着せたくなっちゃいましたよ♪ ちょっと短すぎるかな(親目線 笑)。