タレンタイム~優しい歌

 

【原題】TALENTIME/マレーシア(2009年)

【監督・脚本】ヤスミン・アフマド

【出演】パメラ・チョン, マヘシュ・ジュガル・キショール,モハマド・シャフィー・ナスウィップ,  ハワード・ホン・カーホウ,他

【ストーリー】マレーシアのとある高校で、毎年恒例の“タレンタイム”という芸能コンテストが開催される。裕福な家庭に育ったムルー(パメラ・チョン)はピアノの弾き語りで参加することに。耳の不自由なマヘシュ(マヘシュ・ジュガル・キショール)は、練習期間中バイクで彼女の送り迎えをすることになり……。

(シネマトゥデイより引用)

 

アジア映画は邦画を含めそんなに観ないんですが、『セールスマン』、この映画と続いています。ブロ友さんやその他の方も評価がいいし、音楽絡みの青春ものには目がないし^^ 今週で上映終わりなので慌てて観てきました♪ 

マレーシアの国情をあまり…というかほとんど知らなかったんですが、多民族国家で多宗教。言語は、マレー語、中国語、タミル語、英語と色んな言葉が飛び交う国で、宗教も国教はイスラム教みたいですが、仏教、儒教、ヒンドゥー教、キリスト教など何もかもが多様化しているようで。そんな国の片隅での物語なんですが、噂に違わぬとってもいい映画でした!

とある高校の音楽コンクール“タレンタイム”に臨む高校生たちの恋と友情を描きつつ、それぞれの家族との絆が丁寧に描かれています。

初めての恋に戸惑ったり、母親の闘病をささえたり、勉強のライバルに友情が芽生えたり、高校生たちが本当に瑞々しくて可愛らしい。つらいこともあるけれど、強い気持ちさえあれば、民族の壁、宗教の壁、何でものり越えられるんだと教えてくれます。

そして、高校生たちの歌う歌、流れる音楽がストーリーに寄り添っていて素敵! 映画と一体となり心洗われました。

先生たちがまた個性的でちょいちょい笑えるシーンもありますし、コンクールを主催する女性教師がマツコ・デラックスにしか見えなくて(笑)

音楽だけでも涙流れてしまったんですが、終盤はもうぼろぼろになってました。下半期の劇場鑑賞1作目がこの映画で幸先いいです! 

 

(画像はすべてお借りしました)

 

8年の時を経て日本で公開されたこの映画。2009年に51歳の若さで亡くなったヤスミン・アフマド監督の遺作なんだそう。早過ぎる死が惜しまれますね。

 

そう言えば、娘が高校の時の修学旅行がマレーシアでした。グローバル教育に力を入れる学校だったので、公立ですが海外。でも、行ったところで使われていた言語はマレー語だったとか?! ホテルは英語だったようですが、旅行は研修というよりは楽しめるのが一番なのでいいかな(^_^)