西日本豪雨発生の3日間はCMを自粛すべきだったのか? もしくはACジャパンのCMだらけ再び? | 続きは、CMのあとすぐ!

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インターネットの企業サイトや、動画サイトにあるテレビCM動画を中心にご紹介しながら、CMや動画、CMソングについて、私独自の視点でいろいろと感想を述べているブログです。

この記事は、2018年7月14日に更新の、気象庁は「平成30年7月豪雨」と発表 平成最悪の歴史的豪雨となった「西日本豪雨」についての続きで、ネットのあるユーザーさんによる西日本豪雨の被害を受けて「CMを自粛すべきではなかったのか?」についての内容となります。

 

先ほどのユーザーさんがおっしゃるCMの自粛というのは、おそらく、少なくても7月5日~8日にかけて、気象庁が発表した西日本の11府県に大雨特別情報が発令し、豪雨により甚大な被害が発生し、行方不明者の捜索にあたっていた3日間のことを指摘しているのではないかと思います。

 

2011年3月11日の東北・関東大震災(マスコミや日本政府の表記では東日本大震災、以下、東日本大震災とします)発生時にも、約3日間は、TBS、日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の在京キー5局のうち、テレビ東京をのぞく4局震災特別番組を放送し、CMが一切流れなかったノーCMだったことがありましたからね。

 

このことについては、私のブログでも2011年3月30日に更新の、東北・関東大震災後、テレビで大量に流れ始めたACジャパンのCM 一般CMは福島第一原発の状態次第の記事で書いたことがありました。

 

◆そもそも災害が発生して、CMを自粛するかどうかはテレビ局ではなくスポンサーが決めること 自粛したCMの空き枠にはスポットCMかACジャパンのCMが流れることになる

 

そもそも日本で災害が発生したとき、テレビでCMを自粛するかどうかを判断するのはテレビ局が決めるのではなく、スポンサーが決めることでもあります。

 

それにCMを自粛するといっても、あくまでも一般CMを自粛することになりますし、自粛したCMの空き枠はACジャパン(以下、AC)のCMが流れることになります。

 

なぜなら、ブログでも何度か書いていることではありますが、ACは広告を通じて社会貢献を行なう民間団体で、CMは無料で放送されるとのこと。

 

現在オンエアされているCMを見てもおわかりのように、マナーやモラル向上といった社会啓発的なCMを年間13本制作していることで、一般CMが放送されなかった枠をACのCMだけで十分賄うことができるわけです。

 

なおACは、メディア、広告会社などの会員企業の年会費で運営されているため、テレビ局との間で金銭的なやり取りは一切発生していません。

 

◆ACジャパンのCMがオンパレードになれば、東日本の人たちも緊張感が増すはず しかしそこまでして一般CMを自粛すべきだったのか?

 

もし、西日本豪雨によりスポンサーさんによる一般CMを自粛した場合、代わりにACのCMが流れることになります。

 

なぜなら、東日本大震災のときには3日間ほど震災特番があり、ノーCMだったころがありましたが、西日本豪雨の場合は豪雨特番といった特別番組がなかったからです。

 

それも、オンパレードのような形で流れたとしたら、西日本豪雨をどこか他人事として見ているかもしれない東日本の人たちも、それこそ東日本大震災以来となる緊張感が増すはずです。

 

たとえば、東日本大震災では「あいさつの魔法」のCMが頻繁に流れました。

 

CMソングのフレーズの一部である「♪ポポポポーン」だけでも、東日本大震災の惨状を思いだしてしまうほどの、ある意味怖いCMでもありますけどね。

 

そして、2015年の熊本地震では「セトモノ」がタイトルだったACのCMのように、もし西日本豪雨の影響で、ACのオンパレードとなった場合のCMの中でも、いちばん最初に目にしたCMが、よくも悪くも西日本豪雨を強く思い出すCMとなったことでしょう。

 

しかし、考えてみれば豪雨の被害で、東日本大震災のように一般CMを自粛すべきだったのかどうかについては、西日本に住んでいる私でさえも疑問が残ります。

 

少なくとも、在京キー5局はそこまでしなくてもいいと思いましたね。

 

◆西日本豪雨の被害を見て、いかに東日本大震災が平成最悪の日本最大級の歴史的地震であり大災害であったのかを実感

 

ところで、たしかに西日本豪雨は、浸水と大津波の違いはあれど、町のほとんどが水没してしまった地域があった点では東日本大震災並みの災害ではありました。

 

しかし、本当の東日本大震災では、私のブログですと2011年3月13日に更新の、今回の東北地方太平洋沖地震について、ブロガーの一人として記事を書かせていただきますのタイトルの記事によると、すでに発生した時点で死者不明者は3000人を超えていると発表されていたのです。

 

西日本豪雨の200人以上の死者不明者を合わせても、すでに10倍以上の犠牲者が出ていたことになります。

 

さらには大震災発生時、当時南三陸町では約1万人が安否不明となっていたことから、犠牲者は万単位になることは間違いないと言われていたのです。

 

西日本豪雨は、平成最悪の歴史的豪雨と称されていましたが、発生した時点で3000人を超える死者不明者があったことを考えると、いかに東日本大震災が、平成最悪であるだけでなく、少なくとも日本最大級の歴史的地震であり大災害であったのかがわかります。

 

ですから、被害の大小はあっても東日本大震災を経験した東日本の人たちに比べれば、西日本豪雨の被害は大震災に比べれば大したことはないとまでは言わないにしても、どこか他人事のように見てしまうのはしかたないと言えるでしょうね。

 

◆もしCMを自粛するとしたら ユーザーさんからの投稿には食品CMを自粛してほしいという声も

 

とはいえ、西日本豪雨が発生してから3日間は、多くの地域で電気、ガス、水道のライフラインが寸断され、広島県呉市のようにありとあらゆるルートの道路やJRも寸断。

 

しかも、多くの死者や行方不明者も出たのであれば、一般CMの中でも自粛すべきジャンルのCMもあったのではないかという感じがしたのでした。

 

そのことについて、次のユーザーさんからの投稿を通じて、自粛すべきCMについて実に具体的に述べていたのでご紹介したいと思います。

 

※ユーザーさんの投稿を尊重するために、表現や改行ともにそのままご紹介いたします。

 

「断水中で水が出るようになるまで3週間と聞いています。
 先は長い。

 水って本当に大切!
 スーパーにもコンビニにも土砂崩れで孤島になっていて、飲料水、氷、パンや牛乳おむすび、冷凍食品全くなく。
 停電していないだけでも本当に助かっています。

 バラエティ番組自粛は逆にしないで欲しいほどです。
 やめて欲しいと個人的に感じるものは食品のCM。
 無理な事ですがどこにも無く、食べ物が不足していてお腹を空かせている方もいるのに買う事もできない食品をみて、

 どこにもないんですけど!!

 と流れるCMに苛立ちを感じます」

 

食品のCMを自粛してほしいという点では、たしかにそうですね。

 

もともと、地方のテレビ局で流れる食品のCMというのは、本来紹介された商品がお近くのスーパーかコンビニに行けば販売されていることを前提に流れているものだからです。

 

それに、少なくとも西日本豪雨が発生してから3日間は、呉市で道路が寸断されていたことで、トラックでスーパーやコンビニに必要な食材を届けたくてもできなかった状態が続きました。

 

さらには、お店やコンビニそのものが浸水してしまい、営業再開にはかなりの時間がかかった地域もありました。

 

こんな状態では、どんなに食品のCMでおいしそうな新商品が紹介されても、豪雨の被害に遭った地域に住む被災者は、当初は買いたくても買うことができなかったため、先ほどご紹介の食品のCMを自粛してほしいというユーザーさんのように、見ても空しいだけという思いしかなかったでしょうね。

 

 

ということで、以上西日本豪雨に関する記事ならびに、CMの自粛に関する記事をお送りいたしました。