日本に帰国した時、アマゾンプライムで見た映画がコレ ↓

 

 

この映画は、フランスにあるグランド・シャルトルーズ修道院のドキュメンタリー。修道院って、ヨーロッパの中世から近代にかけての文学などによく出てくるけれど、今でもあるのかな? とふと思ったのがきっかけ。はい、今でもあるようです。一番戒律が厳しいと言われているグランド・シャルトルーズ修道院の内部を、この映画で密かに覗き見ることができます。

 

映画「大いなる沈黙へ」オフィシャルサイト

 

上リンクの映画紹介サイトにもある通り、修道士の生活は中世とほとんど変わっていない模様。

修道士たちは1日の大半を一人で過ごし、自分の部屋で祈りと読書に没頭する。食事や礼拝の時は自分の部屋から出て、他の修道士と行動を共にするが、互いが話をしてはいけない。テレビ・ラジオはおろか、楽器を鳴らすことも禁止されている、毎日がひたすら沈黙の中にあるのだ。訪問者も特別な日以外は訪れてはいけないし、他の修道士を話をしていいのは日曜日のピクニックの時だけ。食事作りや畑仕事、散髪や被服まで修道士がそれぞれ担当を決めて行う、基本的に自給自足の生活。きっと昔もそうだったのだろうから、その頃から今まで、(なんと900年間?!)ほとんど変わらない生活をしている修道院なのだ。

 

定年はなく、辞めない限りはここで亡くなるまで生活する。所属の修道士は、30歳ぐらいの男性から、どうみても80代以上の白く長い髭を生やしたお爺さんまで年代はいろいろ。夜中のミサがあるので、夜だって8時間前後まとめて眠るなんてことはできない。午後8時に寝て、12時前に起きて礼拝堂でミサ、それから午前3時から6時半まで寝る。これも私が読んだ本と同じみたいですね。ベッドには布団はなく、着衣で寝なくてはいけないと聞いたけれど、そのあたりは今ここでもそうなのかな。映画でははっきりわからなかったが、確かにベッドの上に布団らしきものはなかった。

 

 あじさい あじさい あじさい

 

たぶん昔と違うのは、今この修道院に入る人は本当に自分で切に希望した人のみだということ。好き好んで、世間と隔絶した生活をしたい人がいるのだ。神に一生を捧げようと思ったのはなぜなのかな、なんて思うのは私が俗人だからかしら。

映画の中で、その理由とか、ここに入るまでの生活とか、家族のこととか語る人はいなかった。

 

修道士になって一生修道院で生活をする、というのはすごく勇気ある選択だと思うけど、人は誰でも何らかの形で「自分の生き方」を選択しているはず。修道女になる、ヤクザになる、王族と結婚する、プロレスラーになる、主婦になる。何でもいいが、それを若い頃から確固とした信念を持って貫いて生きていく人ってすごいと思う。私はどちらかというと何事もフラフラしてどっちつかずだったので ・・・ (そんな生き方も、いろんな経験ができて良かったと言うこともできるけれど)

 

現代の修道院関係の本も、けっこう出ていますね。