握りしめている負の画像 | Hildaのミラクル大冒険

Hildaのミラクル大冒険

自己満足な日記。ドイツ人Sくんと2009年6月に生まれた娘との迷いながらも楽しいドイツでの生活模様をお送りします。
娘の成長、ドイツの生活で日々思ったことなどをなんとな~く綴ってます。

こんにちは!

 

子は早く育つと言いますが、本当にそうだなと最近実感しています。

 

ハンナちんはあと2か月で9歳になります。

日本でもドイツでもそう変わらないと思うけど、女の子は早熟というか、親離れが早い子も多い気がします。

もともとハンナちんは、小さなころから自分でガンガン突き進んでいくタイプで、勇ましいところがあります。

新しいところで物怖じする・・・ということはほぼなく、自ら自己紹介したり、名前を聞いたりしてその場に溶け込んでいきます。

 

今、ドイツでは3年生。8月中旬からは4年生になり、学校の成績も徐々に将来につながるようになります。

 

ドイツに移住するまで、私が働いていなかったのでハンナは日本で保育園に入らず、幼稚園入園を心待ちにしていたのですが、その前に移住。折角幼稚園に入れるところを、再び幼稚園待ち6か月。

なので、親子二人で過ごす時間はドイツに住む母親たちとは違い、長く蜜だった感じがします。

 

その時は、こんなに早く親離れのことなんて考えなくても良いと思っていました。

早く幼稚園に、小学校に行ってくれないかなぁ?

自分の事は自分でやってくれないかなぁ?

もっと手が掛からないようにならないかなぁ?

 

今となってはあのころが懐かしい。

ま、まだ部屋の片づけや宿題、身支度などはちゃんと出来ないけど、徐々に自分でできるように手を出さない努力をしています。

 

ハンナは小さなころから、お友達や楽しい事があると、私の存在を忘れてそちらへ行く傾向がありました。

遊んでお友達と別れ際、あれ?だれと帰るの?・・・みたいな。

少し前からは、友達がいると調子に乗りすぎて、私に対しての態度が横柄になったりしてました。以前あった、「大魔神に変身」が一番ひどかったんだけど、それ以降もたびたびエラそうな態度になります。

これみんなそうなの?

男子ならまだしも、女子だからね。とても残念に感じました。

自分の育て方が間違ってたのだな・・と。

 

私の好きな映画で「ミュリエルの結婚」という映画がります。

主人公の女の子ミュリエルは、結婚に大きな憧れがありました。彼女は職もなく、内向的で、友達もいない太めの女子。何をやっても上手く行かず、毎日ただ大好きなABBAを聞いて過ごすだけだった。

父親は地域の役員で、公の場でも堂々と愛人と席を共にし、弟や妹はニートなクズ。彼女の唯一の理解者は優しい母親と高校の同級生の友達。母親はただのメイド同然に夫から扱われながらも、不満を口にせずに耐えるばかりの不幸な主婦だった。

高校の友達は、遊んでいる時の不注意でけがをし、半身不随になってしまう。

彼女は結婚すればすべてが変わるはずと信じて、誰もがうらやむような結婚をしようと突っ走り、やがて、訳ありでハンサムな水泳選手と結婚するが…。

ハンサムな男性と結婚すると、今までバカにしてた友人が掌を返すように近寄り、それを喜ぶ彼女。反面、離れる高校の友人。

彼女が浮かれた結婚式で、その友人は自分の母と暮らすことを決意。

また、結婚式に駆け付けた母は、式の参列で父の横に愛人が立ち、自分の存在を探そうともせず目の前をスルーする娘の花嫁姿に涙するのだった。

無論、結婚後の生活は偽造結婚であるがゆえになかなかうまくいかない。

そんな中、母親の急死が知らされる。

本当は睡眠薬を飲んで自殺したのに、父親は体裁を気にして、コネを使って自然死として処理したと、妹からミュリエルは真実を知らされる。ミュリエルは母が大切にしていたアルバムの中にある自分や妹達の子供の頃の無邪気な姿の写真を見つめながら、彼女だけが自分達に無償の愛を注いでくれていたことを思い出す。家で共に生活していた当時の、大嫌いだった自分のことさえも、母はありのままに受けとめてくれていた…そんな彼女の存在を忘れきって、自分は偽りの結婚ばかりに夢中になっていたのだ。

母親の死がきっかけとなり、ミュリエルは生まれて初めて真剣に自分の生き方を見つめ直した。

 

と、ざっとこんな内容。

 

私はこの映画の、ミュリエルが変化していく姿と、ABBAの音楽、そして仮装して歌う姿が気に入っていたのだが、この映画の中で上の写真のシーンがどうしても忘れられない。

自分の娘が結婚式に自分がいないことも気づかなければ、目の前をスルーして行ってしまう悲しさ。

 

ありえない!ただ、ありえない!と思った。

 

しかしだ。この負の画像が私の頭の中でなぜか残ってしまっていたのだ。

そして、ハンナが友達や楽しいことに夢中になっている時に私を忘れたり、スルーしたり横柄な態度をしたときに、ふと思い出してしまうのだ。

 

私はぜったい自分のそんなことは母親にしなかったのに、ハンナはミュリエルのような子になるのではないのか?と、勝手に不安になっている。

 

だから、今回は思い切ってその思いを記事にしてみた。

 

それによって、この握りしめている負の思いを開放して、クリアな状態にしたいと希望を込めて。