鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

time is money

某Kさんと飲んでいると、ほぼ必ず「店員は上手くなる」という話をされる。試合で勝てない球屋店員の話題が挙がると「店員やってるのに」とも言う。


私はKさんの話を聞くたびに首を傾げるのであります。私は昔っから「お金と時間に余裕がある客が一番上手くなる」と思っておりますゆえ。


この間もKさんからその手の話を聞いてモヤモヤしていたら、某有名ブログの方でも取り上げられていたので


アマ店員は有利なのか。: TRCの高田純次



私も久しぶりにネタにしてみようかと。


Kさんもそうですが、社会人になってから球を始めた人は、球屋店員に対する職業差別というか羨む気持ちがあるんだと思います。


自分たちが少ない空き時間を見つけて練習しているのに対し、多くが学生やフリーターで構成される球屋店員は「暇でしょ」「球屋で働いてんだから、いつだって球撞けるでしょ」「上手くなって当たり前でしょ」っていう。


球屋店員とそれ以外という比較ではなくて、球に割ける時間がある人と無い人っていう対比なんですよね。


私なんぞは学生の頃から球を始めていたわけでありまして、球屋店員をする先輩・後輩・友人達は暇人だし、球屋店員じゃない自分も暇人だし。


そういう同じ暇人、球に割ける時間がある者同士という立場から比較してみると「店員は上手くなる」とは思えなかったわけであります。


その理由に関して大きなところはあらかた上でリンクした有名ブロガー様と同じなので、こちらではそれ以外の私見をばいくつか。


学生プレイヤーは「球を撞く時間はあるが、球を撞く金が無い」という人間が非常に多い。


そのため「店員をやれば場代がタダになるし、趣味を仕事にして金が貰えるし、一石二鳥!」という安易な考えで球屋店員を始める輩が多いのであります。


が、始めてみれば客はうるせーし上司はうるせーしで、全然自由に球が撞けないっていう。


球屋店員を始めたせいで球に対する興味を失ってしまって、全く球を撞かなくなっただとか球を辞めてしまっただなんていう例もある。


ま、これは勤めた球屋次第でもあると思いますが、趣味は仕事にすべきではないの典型例ですな。


球屋店員をやりながら2年ほどで学生A級になったK氏なんぞは、働いている店ではほとんど撞いていませんでした。


「せっかく場代タダなのに勿体ない」だなんて彼の上司は言っておりましたが、分かってない発言ですよね。


店員として働いている店では縛りが多くて自由に撞けない。だから仕事は仕事と割り切って、球を撞くのは他の店で客として。クレバーな選択だったと私は思っています。


私は歴の問題なのか活動地域の問題なのか分かりませんが“道場系”と呼ばれる球屋で撞いた経験がないです。


少なくとも私が知り得る範囲の球屋では、どう考えても店員より客の方が球撞き環境が良い。


場代がタダになるというメリットも場代を捻出出来ていれば問題ないわけだし、「仕事をしながら球を見ていられる」「色んな人と相撞き出来る」なんてのも時間と金があれば客の方がよほどやりやすいわけだし。


金と時間に余裕のある客。これが一番ですよ。