ついさっきツイッターのネタにしたことなんですけども。
これは先日、公式戦の会場として有名な渋谷のCUEで練習していた時に使っていた台。
CUEに行くとこの台に割り振られることが多いため、度々使っている台です。
写真で分かる通り隅っこの台。隣接するのは右のテーブルのみ。写真に写っていない真後ろや右後ろにもテーブルはありますが離れているので、お客さんがいても全く気になりません。
周りに人が多いと気になってしまう私としては、非常に練習に向いた環境であります。
しかもこの日は昨日書いた通り、フロアに自分しかいないという格好のブレイク練習日和!!
ってことで平撞きブレイクの練習を始めました。
ブレイク練習にはザックリ分けて2通りあって、1つは実戦的なブレイク練習、もう1つはとにかく強く撞く練習。
前者は周りに人がいても出来ます。いない方がベターではありますが。
人がいない時にしか出来ないのは後者の練習。何が起きるか分からない練習です。
誰もいないからと始めた、結果が読めないハードブレイク練習。
気兼ねなくブレイク出来るかと思いきや、気になる点が。
この写真を見て、私が何を気にしたか分かる?
ってのをツイッターネタにしたわけでございます。
まず前提として、エレベーターや扉は普段は使われていないので、人の出入りはありません(ツイッターでは、扉に関しては書くの忘れてましたね。すみません)
なので、その点が気になったわけではないです。人の出入りが頻繁にあったら、そりゃ気になりますね。
色々ご意見いただきました。
「反響が気になったのでは?」
確かに反響が良すぎて、ブレイク練習をしているとうるさくてたまらない台ってのはあります。
パッと浮かぶのは、いまはなき調布クラウド9の隅っこの台。あれは本当にうるさかった。
けど、CUEはそんなに反響が良くないので、そこは気にならず。
「ラシャの跡が気になったのでは?」
使い古されたラシャだとブレイクした跡がクッキリ残って線になってて、その線のせいで手球の置き位置や厚みを惑わされることってありますよね。穴が開いてたりしたらなおさら。
けど、これも今回は違います。
「窓から差し込む光が眩しい?」
太陽がギラギラな時に、太陽と向き合うように構えるとなると気になりそうですが、この点も今回は関係なく。
「左側の窓が気になる?」
右サイドからレールブレイクするとなると、確かに気になりそうです。左方向に勢いよく手球場外してしまうことがありますからね。
手球場外というキーワードは正しいんですが、飛んでく方向が違いまして、真正面です。
正面左からエレベーター、消火器、鉄扉、消火栓と、金属製の物がズラっと並んでおる。
真正面に手球場外したら、メッチャ甲高い音させちゃう(方向と大きさ的に、特に気にしたのは鉄扉)
同じフロアには誰もいなかったとは言いましたが、ビリヤードフロアには人はいませんでしたが、仕切りを隔ててゲームコーナーがあり、そこは大入り。たぶんそこまで音は響くだろうし。
恐らく下のフロアまで音は響くだろうし。
さすがにそれは恥ずかしいぞと思って、気にしてしまったわけであります。
今回ツイッターでそんなクイズを出したのも、見てすぐに正面に場外した時のリスクを頭に浮かべるような、私と同類の人はいるのかな?って疑問に思ったからです。皆様はどうでしょう?
私は頻繁に正面に場外しているわけじゃないです。普段場外するのはやはり左右が多い。
私の平撞きブレイクの場合、左右への手球場外はテーブル上で1バウンドしてから飛び出る程度の勢いなので、危険球になることはまずないですので、今回のような環境では気にしません。確率は高いけれど、危険球にはならんわけです。
一方で、正面への場外は確率は低いです。平均したら1か月に1回やるかどうかくらいでしょうか(撞き方や調子、コンディションなどの問題なので、やらかす時は同じ日に連続でやらかすし、やらない時は何か月も全くやらないです)
けど、正面への場外はいざ起きた時の危険度がハンパない。
参考映像としては、これですねw
1本目動画での子供の及び腰っぷりがハンパないww
2本目の動画では、隣の台の人にも注意喚起を即してますね。場外の可能性があるゾーンを良く把握していらっしゃる(笑)
(大きく厚みを外すことは無いっていう自信もあるんでしょうな)
私のブレイクは50km越えるような威力があるわけではもちろんございませんが、正面に場外する時の軌道は同じです。こんな感じ。
サンビリがリニューアルする前、まだビリヤードブースとダーツブースを隔てるのが、胸の高さくらいまでの柵だった頃のこと。
私が平撞きブレイクをして打ちあがった手球が柵を軽々と飛び越え、ダーツをしていたお客さんの頭上を飛び、ダーツボード手前まで飛んで行ったことがありました。店内に響き渡る悲鳴。あわや大惨事。トラウマですね、あれは。。。
人に危害を与えそうになったのはその時だけですけど、その1回の経験だけでも充分に心に傷は残ります。
物損をやらかしそうになったことは、他にも何度かあるし。
上に動画を載せたマイク・ディシェインの場外とか、S原氏なんかも同様の場外を何度かやってましたが、それらは「強すぎ」が原因だと思います。
ブレイクの時、手球は少なからず浮き上がる。そこそこブレイクが強い人は1バウンドでラックに当たり、強い人はライナーでラックに当たる。
40km前後の強さであれば浮き上がった手球が下降際にラックに当たるのであまり跳ねないと思いますが、45kmだとか50kmだとか非常識な強さ(w)になると上昇しながらラックの上っ面に当たるんでしょうねぇ。だからド派手な打ちあがりになる。
特に正面からのブレイクは危険ですね。ラックまでの距離が近いから。
さて。私のブレイクがそんなに強いわけもないので、原因は強さではなく。
ありがちな原因は、ラシャやザブトンに穴があいていて、そこに手球を置いてしまっていた場合。撞いた瞬間から手球がメッチャ浮いてます。
はたまた、ラックの1番ボールの方が穴にハマっている時も打ちあがりやすいですね。1番ボールが動いてくれず、手球を跳ね返してしまうからなんでしょう。
これらのコンディションの影響による打ち上げは、気を付けていても度々やらかしてしまうことであり、いつ起こるか分かったもんじゃない。
そして撞き方の問題(キュー出しの問題)
下手くそブレイカーですからして、意図せず上から下にキューを突っ込むようなキュー出しになってしまうことがあります。ジャンプショットに近い形になってしまうわけです。
そうしますと当然手球は打ちあがりやすくなります。
これも意図しているわけじゃありませんので、いつ起こるか分からん。特にハードブレイク練習中は(実戦中及び実戦を意識してブレイクしている時はまずやらかさないです)
正面への手球場外としてもう1つあり得るのはミスジャンプです。
これまた、普通はやらかしません。けど、新しいことを試しながらハードブレイク練習している時は何が起こるか分かりません。
また実戦中であっても調子が悪い時はミスジャンプさせてしまうかもしれない。
過去に平撞きブレイクでミスジャンプさせてしまったことは1回くらいしか無いと思います。
レールブレイクを含めても、初心者時代からの歴の通算で5回もやっていないと思う。
けど、ミスジャンプに関してのトラウマがありまして、とある人がブレイクでミスジャンプさせて正面にいた人の顔面に手球を当ててしまった現場を見たのです。
自分がやったわけでもないのに「これは危ない、、、」ってトラウマになりましたねぇ。
最近、海外の動画で同じくブレイクのミスジャンプで正面にいた人の顔面にヒットさせてしまったっていう動画がお笑い動画として紹介されてましたけど、笑いごとじゃないですって。。。
確率が高いわけではないけれど、いざ起こったら大惨事。いつやらかしてしまうとも分からない打ち上げやミスジャンプにチビっている日々なわけであります。
ブレイク好きな人の中には正面への場外を気にしている人もいるんじゃないかな?と思ってネタにした次第でありました。
で、今回ネタにした渋谷CUEの場合は「いざ正面に場外させてしまったら、メッチャでかい音が出る!」を気にしたわけですけど、それはいざ起こってしまっても「恥ずかしい」で済む話です。
もし弁償するのも大変な物損を起こしてしまう可能性がある場合は気負いますし、人に怪我をさせてしまう可能性がある場合はさらに気負います。
その辺を、ビリヤード場のオーナー様方には、店舗レイアウトを決める際に考慮して欲しいなーと。鏡などのガラス製品、キュー置き場、椅子などの置き位置ですかね。特に台間の狭い店は気にして欲しい。
また、手番待ちの相手選手も、座る位置は気遣って欲しい。場外の可能性がある位置に座られると、落ち着いてブレイクが出来ん。。。
考えようによっては、それを狙って故意に気になる位置に座るってのもありかもしれませんけど。。。
以前、どうにもこうにも手球コントロールがままならない時に、場外の危険性がある位置に座っている相手に対して「そこ危ないんで移ってもらえませんか?」って言ったことがあったんですよ。
そしたら「いいよ、ブツけても」「慰謝料貰うだけだからww」とか言われて、これも我が心に残るシコリですねぇ。。。。
こういう態度の人って、たまにいますよね。
自動車の運転を例にすると、歩行者にせよ自転車にせよ、車に轢かれる危険性があるようなことをやっているくせに「ドライバーが気を付けていれば済む話」「事故が起こったら車の責任」「慰謝料を貰える」とか言い出す人、いるわけですよ。
死んでもいいの?
遺族に億単位で慰謝料払うから、車に轢かれて死ねって言われたら死ぬの?(YESって思う人は、お医者様へどうぞ。。。)
死なないにしても大怪我負って、一生を棒に振ることになるかもしれない。
たとえ多額の慰謝料を貰えたとしても、なんの得にもなりませんよ、そんなん。喧嘩(訴訟)で勝っても勝ちにならん。
車に轢かれそうになっても(手球場外をブツけられそうになっても)「俺は避けられる」「体が強いから怪我しない」とか謎の過信をしている人もたまにいますけど、そういう人ほど真っ先に死ぬんですって。
自分のためにも相手のためにも、自衛の心ってもんを持って欲しい。
ブレイク場外の例で言えば「コントロール出来ないような強さで撞く奴がいけない!!」ってどんだけ頑なに主張したって、いざそんな奴に手球をブツけられて大怪我したらあなたが損するんですよ。
あなたが気を付けてくれれば、自分も傷つかない、相手も思い切りブレイク出来てウィンウィンじゃないか。
私の場合、場外が気になる位置に人がいた場合、抑えてヘナチョコブレイクをしてしまいます。もし意図して場外が気になる位置に座っている人がいたとしたら、相手の思うツボってことですね。。。。
また、つい最近、飲み会の話のタネにもなったんですけど、H氏はA級になり立ての頃はかなりブレイクのセンスがあって、計測したことはなかったですが恐らく40kmは出ていたと思う。
けれど、ある時から途端にヘナチョコになってしまいました。
理由を聞いてみたところ、当時付き合っていた女性とビリヤードをしている時、ブレイクで手球場外をしてしまって彼女さんのすぐ横に置いてあった飲み物のグラスに着弾し粉々に粉砕するという事故を起こしてトラウマになり、それまでのような撞き方が出来なくなってしまったんだとか。イップスってやつでしょうかね。
もし台間の狭い店じゃなかったら。椅子やテーブルがそこになかったら。グラスがそこに置かれていなかったら。そこに人が座っていなかったら。
「ちょっと派手な場外しちゃった」くらいで記憶に残ることもなく、その後もH氏は良いブレイクをし続けていたと思うんです。勿体ない出来事。
気にしてしまって思い通りに撞けなくなる私やH氏は、言ってしまえば正常だと思います。
正常な人はイップスに陥ってしまうので、そうならないための環境づくりに気を遣って欲しいなってのが、まずお願い。
もう1つは注意喚起というか警告です。
1度ネタにしたことがあったかと思いますが、その昔、私とI氏とKさんとで5-9をやっていた時のこと。
I氏の撞き順にて、I氏がレールに近い手球を撞く際に引きをかけようとしたのでしょう。少しキューを立てて構えました。
当時のI氏はとにかく撞点が甘く、甘い撞点を撞いて力技で回転をかけようとする撞き方が目立ちました。
しかも、その時は立てキュー気味。I氏が構える正面には、Kさんが座っている。
私は嫌な予感がしてKさんを手招きして「ちょっとこっちに来てください」と移動させました。
案の定、I氏のほぼほぼ真ん中の撞点でのフルショットにより先球はテーブル外に弾き出され、さっきまでKさんの頭があったところに飛んで行ったのであります。
台間の狭い店でしたので、先球とIさんとの距離は2mもありませんでした。
座った状態ですから、どんだけ反射神経の良い人であっても避けることは出来なかったと思う。
その2人が今もその出来事を覚えているかどうか分かりませんが、私はあの時2人分の人生を救ったと思っております。
この話には続きがあって、それからさして日も経たないうちに、I氏は再びKさん相手にド派手な先球場外をしたのです。
その時はある程度距離もあったので事なきを得たわけですが、Kさんガチキレ。そりゃそうですよね。
この話から何を言いたいかって
世の中には馬鹿がいる
1度の失敗からイップスになってしまう人がいる一方で、意に介さない人間というのもいるのです。
そんな馬鹿相手に「お前は馬鹿だ」と罵って良い気になるのは簡単ですが、見下すだけで何も対策を練らないと怪我をすることになるのはあなたです。
某大手企業が新入社員に「世の中には馬鹿が多い。その馬鹿がお前たちの客だ」みたいな教育をしていたとか話題になっていたことがありましたが、似たような教育をするようなところは多いんじゃないですかね。あながち間違っちゃいませんからねぇ。
相手も自分と同じ程度の常識を持っているだろうと思っていると、馬鹿に痛い目を見させられますからね。日頃からの心構えは必須。
日頃からどんだけ非難しててもやらかす人はやるし、いざ事故が起こってしまってから相手を非難しても何も意味が無い。
一度危険な目にあってから反省しようという態度では遅いかもしれない。大事故なんてのは1度もない方が良い。2度目がないかもしれない(死んじゃうから)
というわけで、自衛のすゝめでした。