鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

自信を持つには

3本立て



1本目



メンタル強く球を撞くには当然のように自信があった方がいいわけですが、どうすれば自信を持てるのか。


そんな話をとある飲み会の時にしておりまして、色んな意見が出ました。


「それもそうだよなー」って思ったのは「生活を安定させる」でした。


安定した収入があって、仕事・家庭・プライベートと生活が安定していれば、球撞きが下手でも自信を持てるよって。


球撞きをストレス発散の場にしてしまうとか、「自分には球撞きしかない」とかいう気持ちを持ってしまうから、球を撞く時にプレッシャーが多くて自信をなくしてしまうんだろうと。


「球撞きが駄目でも、自分には誇れることがある」という自信のある人の方が、球撞きメンタルは強いぞって。


「球撞きがなくても大丈夫」だなんて思っている人ではトップクラスにはなれないでしょうから、プロやトップアマとなればまた別の話でしょう。


けど、一般アマのレベルとなると確かにそうだなーと思った次第でありました。




2本目


当時まだ免許を持っていなかった某氏を助手席に乗せて、人通りの多い狭い路地を車で走っていたら「車の運転は1ミスで終了」「ミスなく走れるだなんて、7連マスをしてるようなもの」とか言われて笑ったもんですが。


車の運転はまぁ先球をフットに置いてフリーボールで入れ続けているようなもんだと思うんです(あくまでも乗用車の話。大型車は私も7連マスしているようなものって思うかもw)


難易度は低い。そうそうミスはしない。


けど何十球何百球何千球と撞いていたら集中力が切れてきてミスするかもしれない。撞いている最中にいきなり奇声が聞こえてビクっとしてしまうかもしれないし、地震が来るかもしれないし、誰かにブツかられるかもしれない。


そして1球でもミスしたら大損害、みたいな。



ネットのニュースで見たんですけど、最近の教習所はとにかく褒めて褒めて褒めちぎるらしい。


子供が減って競争が激しくなって、昔ながらの高圧的な教官などいようものなら、お客さんが来てくれないんですって。


なんだかなーって思いますよね。人の命が係わる教習なのに商売ですからね。免許制度って、つくづく人命よりも経済優先だよなーって思う。




とある自動車事故のニュースを見ましてね。


事故の内容や原因からして、どうしようもないほどにそのドライバーにはセンスが欠如していた様子。免許なんか持っていちゃいけないレベルで。


でも免許を持ってる。免許を貰えたということで、自分に決定的にセンスが欠けているとは思っていなかったことでしょう。


自分のセンスの無さに気付いた時には死んでるってんだから、免許制度自体に問題がある気がするんだよなぁ。


ビリヤードは良いですよね。どんだけセンスがなくて、どんだけミスを重ねても死にませんよ。怪我もしません。環境次第ですけど、お金も減らないって人も多いでしょう。


その緊張感の無さが集中力の無さに繋がってしまっている気がしないでもないのですが、ビリヤードの成長のために大きなリスクを背負いたいとは思わないからなぁ。



3本目



私が初級者の頃、口うるさく指摘してくる上級者に対して「自分だって昔は初級者だっただろうに」「昔は自分だって同じだっただろうに」「『昔も自分は同じだった』という寛容な目で見てくれればいいのに」とかなんとか思っておりました。


さて。いざ自分が多くの下級者を見かける立場になったらどうなったかといえばだ。


「昔は自分もあぁだったわー」「仕方ないよねー」「頑張れー」みたいな気持ちで見ることが出来る部分はあります。注意せずとも、放っておけばいつかは勝手に改善されるであろう欠点を持った初級者に対しての視点ですね。わざわざ指摘する必要がないと思われる部分。



たとえば、球を始めたばかりの頃って体がビリヤードに慣れていないから、少し撞いただけで体中が痛くなるじゃないですか。


「体が痛い!」っていう初心者に対して「お前、体よえーな!」なんて思いませんでしょ?


「そうそう。始めの頃って痛いよねー」「すぐに慣れるよ」って言うはず。



ツッコミを入れたくなる場面ってのは、直りそうもない欠点を相手が持っていた場合です。


「そのうち直るだろう」と思ってから何か月経っても何年経っても直ってなかったら「さすがにこの期間直ってないのはまずいよ」ってことでツッコミ入れるし。


特にですね。語気が荒くなりがちなのは、自分が過去に失敗して後悔し反省をしたからこそ「そのままじゃ絶対にダメ!」って分かり切っていること。改善は早い方が良い。今すぐにでも直した方が良いと思われるところ。


相手の上達を助けたいという親心もあり、自分の黒歴史をプレイバックされている気になって自分が不快だという気持ちもあり。


「『昔も自分は同じだった』という寛容な目で見てくれればいいのに」じゃなくて、昔は自分も同じことやってて失敗してからこそ、寛容になんてなってられない場合もあるわけですよ。



どういう人から指摘を受けたら、聞き入れる気になれるのかどうか。


理路整然と、丁寧な言葉で諭してくれる人がベストなのは間違いないんですけど、そんな人はまずいない。私もなれそうもない。



ちょっと言葉はキツイけど「それは駄目だろ!」って注意してくれる人と。


「まぁ別にいいんじゃなーい?(他人の事とかどうでもいいやー)」っていうエセ寛容な人と。


どっちがマシかとなったら前者なんですけど「前者の方が良かった」と思えるのも、前者の言いつけを無視して痛い目にあって反省した後なんですよねぇ。