本日は、業績が悪化している地銀に金融庁が立ち入り検査に入っている問題を考えてみたいのですが…
その前に、金地金の密輸に対する罰則を強化するという政府の方針について、もう一度私の考えを説明させて頂きたいと思います。
何故金地金を日本に持ち込む…つまり密輸するという事件が横行しているのか？
その原因は、密輸された金には消費税を払う必要がないので、密輸された金を買う者は安く買うことができ、そうした闇取引に関与した者たちは消費税の分だけ儲けることができることができるからなのです。
逆に考えると、もし、金地金の売買に消費税がかからないのであれば、金地金を密輸しても何の得にもならないので、密輸は起きない、と。
だったら、金地金の売買に対してかけている消費税を撤廃すればいいだけのこと。
しかし、私のこうした提案を理解できない人もいるようで、もっと罰則を重くしろという考えもある訳です。
寄せられたコメントを紹介します。
Aさんは何か勘違いしているのではないでしょうか？
私は、金の宝飾品の売買にかかる消費税を廃止しろと言っているのではないのです。金の宝飾品の売買は、他の商品と同じように消費税をかければいい。
しかし、金地金を買う者は何の目的で買うのか？
その殆どは利殖のためだと思うのです。つまり、財産を増やすため。お金を増やすために国債や株に投資したりするのと本質的には同じなのです。
国債や株を買うと消費税がかかりますか？
さらに言えば、日本に金を密輸するために金を海外で調達するものたちは、まさに日本でそれを売却すれば消費税の分だけ高く売れる可能性があるからそうするだけなのです。
但し、税当局の考え方を代弁するならば、金地金といっても、それを原材料として宝飾品に加工することもあるため消費税をかけるのだと言いたいのでしょうが…
それに、そもそも金地金をある国から別の国に無断で持ち込むこと自体がそれほど悪い行為だと言うことができるのでしょうか？
違法で有害な薬物ならば厳しい処罰を科す必要はあるでしょうが…
問題は、消費税を払わないこと、つまり、脱税をしていることが問題な訳で、脱税自体は国内でも珍しいことではありません。
なのに通常の脱税よりも重く罰する必要性がどこにあるのか、と。
密輸入された違法な薬物を没収すべきだと言う理由が、金地金の場合には成り立ちません。
Bさんは、何故金地金の没収が必要であると言うのでしょうか？
それに、私が同意しているなんて言っていますが、私はそのようなこと一言も言ってはいません。
国富の流出とも言っていますが…金がある国から別の国に移動しても、その対価は支払われており、何故国富の流出になるのでしょうか？
もちろん、厳罰化することによって金地金の密輸が少なくなることは期待できます。それは私も否定しません。しかし、それよりも金地金の売買にかかる消費税を廃止した方が、政府には余計な経費もかからず一番簡単に密輸を防止できると言っているのです。
それに、消費税は、消費をする事に対する税であることを考えれば、消費されることの少ない金地金に税を課す合理性はそれほどあるとは思われません。
では本題に移りたいと思います。
金融庁が業績悪化の地銀に立ち入り検査を行っている問題です。
読売の記事です。
新聞が敢えて「業績の悪化している地銀」に金融庁が検査に入っている書きつつ、関係者はそれらの銀行の自己資本は十分で、財務上の問題はないと言っている訳です。
矛盾していると思いませんか？
それに、最近の金融庁は、資産査定を金融機関の自主的な判断に任せているので、表向き自己資本率が基準値を上回っているように見えても、実態は何とも言えないことが多いのです。
だって、金融庁が本当にそうした銀行の財務諸表を信じているのであれば、敢えて検査に入る必要もない訳ですから。
業績悪化の理由について、この記事では「他行との競争激化などにより、融資などの本業で利益を上げられなくなっている」と書いていますが…そうではないだろうと言いたい！
日銀が、短期金利をマイナスにそして、長期金利をほぼゼロ％に誘導するような無茶苦茶なことを
やるから利鞘を稼ぐ銀行業が成り立ちにくくなっていることは明らかなこと。
産業界の業績が仮に良いように見えているとしても、金融機関の犠牲の上に成り立っている訳です。
麻生財務大臣兼金融担当大臣は何を考えているのかと言いたいですね。
麻生財務大臣兼金融担当大臣は即刻辞任すべきだと思う方、クリックをお願い致します。
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その前に、金地金の密輸に対する罰則を強化するという政府の方針について、もう一度私の考えを説明させて頂きたいと思います。
何故金地金を日本に持ち込む…つまり密輸するという事件が横行しているのか？
その原因は、密輸された金には消費税を払う必要がないので、密輸された金を買う者は安く買うことができ、そうした闇取引に関与した者たちは消費税の分だけ儲けることができることができるからなのです。
逆に考えると、もし、金地金の売買に消費税がかからないのであれば、金地金を密輸しても何の得にもならないので、密輸は起きない、と。
だったら、金地金の売買に対してかけている消費税を撤廃すればいいだけのこと。
しかし、私のこうした提案を理解できない人もいるようで、もっと罰則を重くしろという考えもある訳です。
寄せられたコメントを紹介します。
Aさん
いつも勉強させてもらってますが、金塊密輸を防止するために消費税を外すのは極端な気がします。他の贅沢品には税金がかかるのにどうして金塊にはかからないのかと不平不満が出るはず。逆に外した補填分を他から取るとなっても不平不満が出るはず。刑罰の重罰化に賛成です。
Bさん
この問題（金地金密輸）の本質である理不尽な国富の流出という観点に鑑みて、金地金の没収を必要（強制）とすることはもちろん、執行猶予なき懲役刑の長期化など欧米並みに重罰化する必要があると思います。
小笠原様も同意されている金地金の没収を含めた刑事罰の重罰化で抑止を図ることが妥当だと考えている次第です。
Aさんは何か勘違いしているのではないでしょうか？
私は、金の宝飾品の売買にかかる消費税を廃止しろと言っているのではないのです。金の宝飾品の売買は、他の商品と同じように消費税をかければいい。
しかし、金地金を買う者は何の目的で買うのか？
その殆どは利殖のためだと思うのです。つまり、財産を増やすため。お金を増やすために国債や株に投資したりするのと本質的には同じなのです。
国債や株を買うと消費税がかかりますか？
さらに言えば、日本に金を密輸するために金を海外で調達するものたちは、まさに日本でそれを売却すれば消費税の分だけ高く売れる可能性があるからそうするだけなのです。
但し、税当局の考え方を代弁するならば、金地金といっても、それを原材料として宝飾品に加工することもあるため消費税をかけるのだと言いたいのでしょうが…
それに、そもそも金地金をある国から別の国に無断で持ち込むこと自体がそれほど悪い行為だと言うことができるのでしょうか？
違法で有害な薬物ならば厳しい処罰を科す必要はあるでしょうが…
問題は、消費税を払わないこと、つまり、脱税をしていることが問題な訳で、脱税自体は国内でも珍しいことではありません。
なのに通常の脱税よりも重く罰する必要性がどこにあるのか、と。
密輸入された違法な薬物を没収すべきだと言う理由が、金地金の場合には成り立ちません。
Bさんは、何故金地金の没収が必要であると言うのでしょうか？
それに、私が同意しているなんて言っていますが、私はそのようなこと一言も言ってはいません。
国富の流出とも言っていますが…金がある国から別の国に移動しても、その対価は支払われており、何故国富の流出になるのでしょうか？
もちろん、厳罰化することによって金地金の密輸が少なくなることは期待できます。それは私も否定しません。しかし、それよりも金地金の売買にかかる消費税を廃止した方が、政府には余計な経費もかからず一番簡単に密輸を防止できると言っているのです。
それに、消費税は、消費をする事に対する税であることを考えれば、消費されることの少ない金地金に税を課す合理性はそれほどあるとは思われません。
では本題に移りたいと思います。
金融庁が業績悪化の地銀に立ち入り検査を行っている問題です。
読売の記事です。
金融庁が、業績が悪化している複数の地方銀行を対象に、立ち入り検査を行っていることが８日、明らかになった。
低金利や人口減を背景に、地銀の経営環境は厳しくなりつつある。検査により、再編を含めた抜本的な経営改革を促し、将来にわたって財務の健全性を確保させる狙いがある。
月内に発表される「金融行政方針」で、検査の具体的な方針を説明する。
関係者によると、金融庁は先月から、数行の地銀に対する検査に着手した。いずれの地銀も、自己資本は十分で、財務上の問題はないものの、他行との競争激化などにより、融資などの本業で利益を上げられなくなっている。
金融庁の検査官が常駐し、役職員への聞き取りを行っているほか、地域の経済状況や財務書類の分析を進めている。人口減などで地域経済が縮小し、単独で生き残ることが難しいと判断すれば、他行と経営統合することも促すとみられる。
新聞が敢えて「業績の悪化している地銀」に金融庁が検査に入っている書きつつ、関係者はそれらの銀行の自己資本は十分で、財務上の問題はないと言っている訳です。
矛盾していると思いませんか？
それに、最近の金融庁は、資産査定を金融機関の自主的な判断に任せているので、表向き自己資本率が基準値を上回っているように見えても、実態は何とも言えないことが多いのです。
だって、金融庁が本当にそうした銀行の財務諸表を信じているのであれば、敢えて検査に入る必要もない訳ですから。
業績悪化の理由について、この記事では「他行との競争激化などにより、融資などの本業で利益を上げられなくなっている」と書いていますが…そうではないだろうと言いたい！
日銀が、短期金利をマイナスにそして、長期金利をほぼゼロ％に誘導するような無茶苦茶なことを
やるから利鞘を稼ぐ銀行業が成り立ちにくくなっていることは明らかなこと。
産業界の業績が仮に良いように見えているとしても、金融機関の犠牲の上に成り立っている訳です。
麻生財務大臣兼金融担当大臣は何を考えているのかと言いたいですね。
麻生財務大臣兼金融担当大臣は即刻辞任すべきだと思う方、クリックをお願い致します。
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コメント
コメント一覧 (19)
仕事を無理矢理創出し、仕事が出来る人間だと周りにアピールしたいだけでは
ないでしょうか。
いわゆる御役人は、金融システムの理性的な運用と異常な運用の取り締まりと
是正という最低限の仕事に徹すべきと思いますが、どうなんでしょうか。
ただし、銀行は正直、行員の給料が高すぎると思います。更には、AIなどの
進化で銀行に必要な人間など近い将来には極少数で済む業務だと思います
ので、
銀行への同情など全く出来ません。
人間はそれなりに現れ後を絶ちません。麻薬取引が実に分かりやすい例だと
思うのですが。だから、メリットを無くす方策の方が罰則強化よりも全く賢い
と思います。
今の世の中、犯罪は厳罰化すれば根絶出来るという短絡的な発想が幅を利かせ過ぎ
ですね。厳罰化は対処療法でしかないという事を理解していない証拠だと思います。
下層が中間層を妬み憎み没落を願う
しかし上層は上過ぎて認識すらでず
ヘイトの対象にすることすらできないので安泰
まず、日銀による超低金利政策によって地銀の金融仲介機能が毀損しています。これに対し、金融庁は、日銀の政策の煽りを受けて本業の貸出業務が不調なので、短期的な有価証券運用や個人のアパートローンに依存すれば問題視し、このような問題を盾に地銀間の統合、合併を急ごうとします。そこで、地銀間の合併協議が盛んになると、今度は公取が地域独占を禁止する独禁法に抵触すると異議を唱えて介入してくるのです。
今後地方に限らず人口減少の基調に入った我が国では、地銀再編自体は正当化されるはず。加えて、いつ出口に向かうとも知れない日銀の超低金利政策の下では本業の収益悪化は今後も継続するものと予想されます。もっとも、公取のいう地域独占による恣意的な融資金利の引き上げを懸念することも理解できるわけです。
このようにみると地銀の置かれたビジネス環境は、まるで3つの懸念事項を解消することのできないトリレンマのようです。しかしながら、端緒が日銀による異次元緩和政策にあることは間違いない。日銀の総裁、副総裁、審議委員には、ご自身たちの決定した政策が、構造的に地銀再編が切迫かつ必要であるにもかかわらずそれを阻止しているという事実にも目配りしてもらいたいものだと思っている次第です。
貴殿は税制に明るい方のようですので、ご存知かとは思いますが、一応念のため付言しておきます。
物品税が施行していた際、金地金はその税品目に入っていませんでした。ダイヤモンドなどの宝石や贅沢品につき物品税が課されていました。つまり、物品税とは贅沢品への課税ですから、「富裕」税といえます。
しかし、我々日本人のライフスタイルの多種多様化に伴い、贅沢品か生活必需品か、投資目的か産業用かといった線引きを一概に行うことへの疑問が呈されました。そして、1989年の消費税導入を機に物品税は廃止されました。
こういった経緯からすると金地金取引につき消費税免除して富裕層を利する意義が見出せず税の公平性を欠くことになることや、先に訪日外国人による金地金の転売益問題が消費税免除を「解除」したことで収束したこと、金地金密輸犯の国内在住の「パシリ」の背後に存在する海外の反社会的勢力の犯罪動機が我が国の刑罰が軽いことにあること、などを勘案すると、刑事事件に発展した場合の没収を必要的にすることを含めた刑の重罰化が妥当だと常々考えておりました。
賛否はあるでしょうが、要は、事後的なサンクションを重くし、「パシリ」をやるには割に合わないと怖気付けさせるというわけです。今回の罰則強化は、私見からはまだまだ生ぬるいとの印象ですが、このような趣旨に合致したものだと思います。
で、時代に逆行して物品税のようなものを代替財源として復活させるんですか?
高級宝飾品税って物品税ですよね?
で、その線引きどうするんですか?
そうじゃなくてもブランドメーカーが日本から中国・アジアへ主軸を移してる最中なんですがね。
富裕層が日本で高級宝飾品を買わなくなりますがいいんですか?
関税障壁をなくそうという時代ですよ。
そうじゃなくても富裕層って昔からボーダーレスなんですよ。
金塊密輸防止のためになんだか大それた税制大改革ですね。
それはそれで国内は大混乱・大迷惑するでしょうね。
実質的に金塊密輸防止目的の増税ですから。
筋が悪過ぎます。
右派様
ありがとうございます。
勉強になりました。
当方もそれなりに真剣に深く考えて投稿しています。が、何をそんなに熱く
なって当方に意見しているのでしょうか。全く理解不能ですね。
富裕層はボーダーレスで重税となれば国外へ逃げ出す、という意見は何十年も
前の昔からあります。さも当方が時代遅れだと言わんばかりですが、そういう
当方に対する決めつけ事が、貴方が時代遅れで的外れの何物でもありません。はっきり言って、失礼極まりないです。
具体的に課税の線引きをここで議論しても他の物との兼ね合いですから、貴方の
ピンポイントの御指摘も馬鹿馬鹿しく、当方から言わせれば端的に言ってアホ
らしいです。当方はあくまで一つの指針として挙げているだけです。それに
線引きの難しさなど、既に軽減税率の対象品目でも問題になったようにどこかで
無理矢理にでも引かねばなりません。それはこれから様々なファクターを勘案
して決めて行くしかないと思いますが違いますか？
当方は、富裕層ほど税金を払える人ほど税負担を重くすべきと思っています
（応能負担とか言う言葉だと思いますが勘違いでしょうか？）。逆に貴方に
聞きたいです。
貴方の言い分では日本から富裕層が絶滅する事になりますが？
歴史的にそれが証明されましたか？
高額な税負担が中低所得層に出来ますか？
物品税の線引きで全ての人が満足する線引きがあるのですか？
貴方自身も答えられもしない事を人に投げかけるのは止めましょう。
追加の意見です。これからの日本の成長は、技術力の研鑽と向上、発想豊かな
アイデアの創出しかありません。バカの一つ覚えですが。
高度経済成長が遠い過去のものとなり、人口減少と高齢化が進み、資源も無い
この国には前述にあるものしか成長の手段がありません。これに反論が有れば
御勝手にどうぞ。
金は国債と同じようなものだと個人的には思いますが、マテリアルだという意見も無視できないかもしれませんね。いろいろ問題があり複雑怪奇な方が予算がつくとか、いろいろあるでしょうしね。ほんと頭の良い方々です。
そのような、じり貧マーケットで起きたのが商工中金問題だと思います。
三菱ＵＦＪなど都銀ですら大幅な採用減を計画しているのですから、（当然、省庁からの指導を受けているはずです）多すぎる地銀以下は統廃合は当然でしょう。次は清水銀行あたりかしら。
あと、地銀以下の銀行に眠っている田舎者の高額預金を株式市場などのリスクマネーに向かわせることが出来ないか某大手証券と省庁が水面下で画策しているようですが、、外国人投資家に高値ではめ込められるのが目に見えて痛いですね。
もう、罰則決まっていますから。
昔から保有している人の立場から見れば消費税はそのままが良いです。
貴方の博識自慢にはお腹一杯です。赤い彗星さんは物知りで凄いですね。この
一言で満足ですか？（馬鹿馬鹿しい。お山の大将やガキじゃあるまい。）
何度も書いているように当方は経済に詳しくもありませんが、だからと言って
貴方が色々言っているものも取り立てて博識とも思えませんが。タックスヘイブン
の話題もこのブログで取り上げているのに「それも知らないのか？」などと
的外れな自慢をしてくるなど片腹痛いです。富裕層の一部には、海外に地盤を
移している人もいるでしょうね、そりゃ。でも、そういう指摘を他人にしてくる
のに、その国富の流出額が具体的にいくらでGDPの何パーセントで、どの国に
どの程度流出しているのか、それを防止するにはこのようにすれば無くなる、
など決して紹介してくれませんね？赤い彗星さんは。博識だから全部知って
いるんでしょう？教えてください。
ただし、マスコミが報じている情報を受け売りするのでは無く、貴方自身が
公開されている資料を調べて取材に基づいた事実を元に教えて下さい。マスコミ
が報じている推測値を引用して挙げるのは労力を掛ければ誰でも出来ますから、
そうでは無いものを紹介してください、そこまで当方を小馬鹿にするのであれば。
あと、当方が貴方に投げかけた疑問にも真正面からきっちり答えて下さいね。特に、中低所得者が高額な税負担が出来るのか、そうするにはどのように
するのか具体例を出して逃げずに答えて下さい。景気を良くれば良い、などと
言うのは馬鹿がする回答だから駄目です。
貴方は、今横行しているの金地金の密輸の件との絡みで、度々、かつて外国人旅行者が免税制度を悪用し金を転売して儲けていたことがあるという事実に言及していますが、そのことと金地金の密輸は関係がありません。私には、何故そこに拘るのかが理解できません。
次に、仮に金密輸の防止のために厳罰化するとしても、そうなると密輸の摘発体制を強化のために多額の費用が必要となり、金地金に消費税を課してもむしろ費用の方が上回ってしまう恐れさえあるのですが、それについては何も言いませんね。
三番めに、貴方は国富が流出する恐れがあると言いましたが、それは何を意味しているのでしょうか？それについても、何も言いませんね。
いずれにしても、長文は避け、関係にコメントして頂くようお願い致します。
＞抽象論でごまかしただけ。
＞あなたは金塊密輸の件から随分遠く離れちゃいました…
金塊密輸の件は、メリットを無くせば少なくとも新たな人的物的投資をする
必要が無くなる、という小笠原様の主張に全く異論が有りませんが。
貴方の方から最初にタックスヘイブンとか国富流出とか言い始めたくせに、
どの口がそんな事を言うのでしょうかね。こんな罵り合いをこのブログで
するつもりは無かったのですが。
明確に言っておきたいのは、貴方の方から一方的に当方に絡んで（意見して）
きたのです。貴方が先に仕掛けたのです。さも当方に非が有りそうなことしか
書いていませんが、そもそも論で言えば、勝手に絡んできた貴方に非がある事。
そこに、急所を突いた反論（＝金塊密輸するメリットを無くする事が賢い）をされたものだから、風呂敷を広げただ、タックスヘイブンも知らないのか、
などと本筋で無い部分を強調して論点を逸らして来た。少なくとも、当方を
タックスヘイブンも知らない「もの知らず」と決めつけていたのは余りに明白
で失礼千万。タックスヘイブンは現状は多額な税逃れの手段として有名になって
しまいましたが、ひと昔前までは皆にまだ余裕があった事で富裕層への人々の
関心があまり高くなかったために、富裕層の節税手段として知られていただけ
でネガティブなイメージはそれほど付いていなかったのは書くまでも無い事ぐらい、
当方でも知っていましたから。
それに何ですか、小笠原様のイエスマンで有る事を揶揄していますが、それは
小笠原様にも失礼ですよ。当方は本当に参考になり賛同できるからこそ、それを
投稿しているだけです。貴方にそんな事を揶揄される筋合いも権利も無い。
貴方に当方の何が分かるというのか。ここの投稿だけで人格の全て、知識の
全てを見通せるとでもいうのでしょうか。赤い彗星さん、博識な方ですね、
悪い意味で。
ご返信有難う御座います。早速ですが、返信致します。なお、ひとつひとつお応えし長文になりますが、ご了承下さい。
＞貴方は、今横行しているの金地金の密輸の件との絡みで、度々、かつて外国人旅行者が免税制度を悪用し金を転売して儲けていたことがあるという事実に言及していますが、そのことと金地金の密輸は関係がありません。私には、何故そこに拘るのかが理解できません。
事案としては、訪日外国人が転売差益を得ていた点についてはいわゆる脱法行為です。犯罪ではない。一方、金地金密輸の件は、それ自体が関税法違反の問題で、消費増税以前から問題であったかと存じます。そういう意味では、事案自体は異なるので本来同列に論じる問題ではありません。
しかし、消費税を含めた我が国の税制の「抜け穴」を利用した事案としては、同列に論じうると思います。税関検査を通過後の事象としては共通だからです。加えて、現状ほどではないにせよ、金地金取引を利用した消費税還付金取得（以下、金地金取引による脱税）は14年増税以前から行われていましたし、訪日外国人による転売差益取得も同様です。
「水際」での摘発体制を強化する点については、財務省関税局からのプレスリリースを読みましたが、�［控劼悗慮〆困龍�化、�¬膩振眤庵誼竜，凌卦�導入、��X線検査装置の配備拡充、�ぢ審曚慮酋眦�の携帯輸出入（キャッシュ・クーリエ）対策、�ゾΧ伐瀛�及び国際郵便物等の検査強化、�Ε廛薀ぅ戞璽肇献Д奪箸魎泙犢匐�機の機内検査の強化、�Т道訥�の活用による洋上取引等への対応、といったことのようです。
これは、新たに関係部署を増設するといったものではなく、既存の摘発体制を拡充するといったものだと思います。つまり、無駄な公共事業ではなくインフラの更新整備に近いものだと思いますので、必要的な措置だと思います。さらに、今後消費増税が断続的に行われるのですから、このような体制強化の必要性は高まります。
なお、田中貴金属社によると、1クオーターでの金地金売買総量は約4,200キロ、1グラム約4,500円（税抜き）ですから、1キロ450万円×4,200キロ＝189億円の取引に対し、消費税は、約15億円。単純にこれを4倍すると、「田中貴金属社を介した分だけ」でも、我が国では年間金地金取引に基づく消費税が約70億円歳入されていることになります。
このような持続的に得られるはずの歳入を完全に免除して失う歳入と先に見た単発的なインフラの（人件費、ランニングコストを含めた）更新整備の歳出との比較考量ということになろうかとは存じますが、私見としては、後者を優先すべきだと考えたわけです。
これは、密輸入後金取引店にて売却し得られた消費税分です。ここには「パシリ」の報酬も含まれますが、その大半は海外（事件の背後にいる犯罪組織）へ送金されています。これがこの事案で関係当局が問題だとした本質です。「売却益＋脱税額」は海外に持ち出されて、新たな金地金の購入資金に充当されています。そういう意味では、マネーロンダリングも兼ねた犯罪になっている面もありますね。