※2015年11月17日当時の記事です。





夫の就職活動は遅々として進みませんでした。





夫の両親に夫が大学時代に専攻していたスキルを新しい仕事に活かせられないか尋ねてみました。


夫父「夫くんには無理だろうなぁ…」


と実の父から言われてしまうほど夫が学ぶにはかなり難しい学部だったらしく、夫はせっかく大学を卒業しても仕事に活かせるほどのスキルを習得できなかったそうです。





ちなみに夫は第一希望の大学に落ち、浪人しましたが二度目も不合格。
第二希望の大学へ進学しました。

私の知人のお子さんで夫の出身大学への進学を希望している人がいました。
受験の参考にどのような大学だったのか夫に質問した際に、夫は


夫「あんな学校、サルでも入れる」


と、失礼な言い分をしたので私は呆れました。





「夫の特性」でも書いた通り、夫は調理に向いていないと分かったので、経験者だからと飲食業を薦めることもできません。

そして、何よりネックなのが夫も発達障害をもっている可能性があることです。
夫は自分が発達障害をもっている疑いがあることを知りません。





私は夫にカウンセリングを受けさせるべきかどうか悩み、発達障害の専門機関に電話で相談してみました。

相談員の方のお話では、夫がカウンセリングを受けて自分に発達障害があると分かっても、それがショックでかえって再就職の妨げになる可能性があると言われました。
また就業の際、雇用先に発達障害の有無を伝える必要はないことなどを教えていただきました。
(2015年当時の相談内容です)


「どうしても就職活動が進まない場合は一緒にハローワークへ行くなどして奥様がサポートしてあげてください」


と言われました。
すでにハローワークへの付き添いや求人票のチェックはしていたので、私の対応は合っていたんだと思いました。

確かにショックを受けられては困るので、結局、夫が発達障害をもっている疑いがあることは本人に伏せたまま過ごすことにしました。





夫の就職活動が進まないまま数週間が経過し、私も自分が働きに出る覚悟で職探しとまだ一歳未満の息子を保育園に預ける準備を始めました。

ところが、保育園の入園希望申請をしても待機児童が多い地区のため、どんなに早くても春の卒園や引越しシーズンになるまで受け入れ先の空きがないという状況でした。

キャンセル待ちをするとしても育児休暇中の人が優先されてしまうので、まだ働き口が決まっていない人は後回しにされるそうです。


子供を預けられないから仕事が決まらないのに…


これでは息子も待機児童になってしまうので、とてもすぐには働きに出られません。
また、息子を一時預かりなどで託児所に預けるとしても費用が掛かるし、娘の幼稚園の送迎をどうするかなどの課題も沢山ありました。





にっちもさっちもいかず、困り果てていたある日、夫がパソコンで某大手関連企業の求人募集ページをチェックしているではありませんか!

私もこの求人はすでに目を通していました。
数年勤めて試験に受かれば正社員への登用資格を得られますが、スタートは契約社員で給与が低く夜勤もある仕事なので夫もやる気にならないのではないかと思っていた求人です。
まさか、夫がこの求人に興味を持つなんて思いもよりませんでした。

収入がなく、夫の能力的にも仕事を選んでいられる余裕もない状況でした。
本人が関心を持っている内に決まった方が良いと思い、さっそく応募するよう夫に薦めました。
(後に分かったことですが、夫が自分で探し出した求人ではなく、夫父から応募するよう薦められた求人だったらしいです)





夫はすっかりやる気になり、その会社の説明会に参加しました。
そして、就職試験を受けることになりました。






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