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てらまち・ねっと



 沖縄で、機動隊委員がヘリパッド建設に反対している人たちに対して、「土人」と罵った、という。
 「土人」という言葉、子どものころ聞いた覚えがある、そんな受け止め。子どもの頃のイメージを思い出すと、南の熱帯の島の太陽で黒く焼けた人、そんなことが出てくる。その記憶の背景は「当時の子どもの世界の伝聞」だと想像するが、今の時代では考え込んでしまう事件。

 若い機動隊委員がそんな言葉をよく知っていたものだ、とも思うと同時に、ひょっとして、それら組織の中では日常語かもしれないとも思った。
 そんなありたを記録しておく。

 ところで、昨日10月25日のブログのアクセス数の通知は、「閲覧数7.617 訪問者数1.278」だった。
 今朝の気温は14.5度。後半は半袖でノルディックウォークしてきた。

●「どこつかんどんじゃボケ。土人が」 機動隊員が沖縄で暴言 ヘリパッド反対の芥川賞作家に/沖縄タイムス 2016年10月19日
●「土人」と叫んだネトウヨをねぎらってる場合か/ブロゴス 小林よしのり 10月20日

●土人発言で抗議決議へ=沖縄県議会/時事 10/250
●「土人」発言、警官ねぎらう 知事「たたくと落ち込む」/朝日 10月20日
●「土人」は差別用語 金田法相が認識示す/沖縄タイムス 10月25日

●「土人」って何? 宇宙人? 沖縄の若者の実感は/沖縄タイムス 10月22日
●「土人」、ネットでは基地・原発被害者に使われる例も/朝日 10月21日

●「土人」発言は何が問題なのか 大阪で沖縄女性らが見せ物にされた人類館事件/沖縄タイムス 10月20日
●「土人」と言われた芥川賞作家、目取真俊さんはその時何を思ったか/沖縄タイムス 10月21日
●【沖縄「土人」発言】で露呈した大阪府警の問題体質 威嚇、罵倒、侮蔑はなぜ繰り返されるのか/ビジネスジャーナル 2016.10.25 連載 江川紹子の「事件ウオッチ」

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●「どこつかんどんじゃボケ。土人が」 機動隊員が沖縄で暴言 ヘリパッド反対の芥川賞作家に
      沖縄タイムス 2016年10月19日 06:44 高江ヘリパッド北部訓練場土人発言問題動画あり問題発言機動隊
 沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場内のヘリパッド建設で18日、N1地区ゲート前で抗議していた芥川賞作家の目取真俊さんに対し、機動隊員が「触るな。土人(どじん)」と発言したことが分かった。目取真さんは「あまりにもひどい。市民をばかにしている」と憤った。
 目取真俊さん(左端)を4人がかりで押さえ込む警察官=18日、
東村高江・米軍北部訓練場N1地区表側出入り口

 同日午前9時45分ごろ、目取真さんら市民数人がN1ゲートそばで、沖縄防衛局が市民の出入りを防ぐため設置したフェンス越しに工事用トラックの台数を確認していた。その際、機動隊員3人がフェンスから離れるよう指示した際、1人が「触るなクソ。どこつかんどんじゃボケ。土人が」と発言した。市民側は発言者を大阪府警の機動隊員とみている。機動隊員の発言について、県警は本紙の取材に「現時点で把握していない」としている。

 午前11時半ごろには、工事用トラックの進入を防ごうとした目取真さんを、機動隊員4人が地面に押さえ付ける場面もあった。

 同日は市民70人がN1ゲート前で抗議活動を展開。工事用トラック36台が同ゲートから訓練場に入り、資材を搬入した。市民5人が北部訓練場内に入り、工事の進捗(しんちょく)を確認した。

 17日に器物損壊容疑で現行犯逮捕された沖縄平和運動センターの山城博治議長の釈放を求め、市民らは名護署前で集会を開いた。

●「土人」と叫んだネトウヨをねぎらってる場合か
        ブロゴス 小林よしのり 2016年10月20日
米軍のヘリパット移設工事の現場で、抗議活動をする市民に向かい、機動隊員が「土人」「シナ人」と差別発言をしているニュース映像を見た。

20代の男性隊員が「どこをつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が!」と凄んでいる。
別の機動隊員は「黙れ、シナ人!」と叫んでいる。
これは完全にネットに影響されている人間だ。
いわゆるネトウヨである。

沖縄県民は戦前から「土人」と差別されていた歴史がある。
ネット民は自分が沖縄の住民だったら?と想像することが出来ない。
もし自分の祖父母から、「昔はヤマトンチューから土人と呼ばれて見下されておった」とか聞いていたら、どんな気持ちがするか?と想像することが出来ない。
想像力が完全に欠如しているのだ。

そして、沖縄の歴史を知らない。・・・・・・(略)・・・

●土人発言で抗議決議へ=沖縄県議会
      時事 2016/10/250
 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設現場周辺で、警備の機動隊員が抗議活動中の住民らに「土人」などと発言した問題で、県議会は25日、抗議決議を行うことを確認した。28日にも本会議を開き、採決する見通し。
 25日の総務企画委員会で、県警の重久真毅警備部長は発言について「極めて遺憾で残念。これまでの指導を虚心坦懐(たんかい)に見直し指導を徹底する」と語った。
 警備部長は、隊員が抗議の参加者から「八つ裂きにしてやるぞ」「お前らは犬だから言葉は分からん」などと言われたとも説明。ただ、「挑発を受けても警察官が差別的発言をしていいことには絶対にならない」と強調した。

●「土人」発言、警官ねぎらう 知事「たたくと落ち込む」
        朝日 2016年10月20日
 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリパッド移設工事現場に派遣された大阪府警の警察官が「土人」などと差別的な発言をした問題で、ツイッターで「出張ご苦労様」と警察官をねぎらう投稿をした大阪府の松井一郎知事は20日午前、記者団に「(警察官が)言ったことは悪いし反省すべきだ」と述べた。その上で、「間違った発言をすると、その人を特定し、鬼畜生(おにちくしょう)、けだもののようにたたくのは違うと思う」と主張した。

松井知事、ツイッターで「出張ご苦労様」 差別発言問題
 松井氏は「現場で相手からも散々言われる中で職務しているわけで、国民すべてが1人の警察官をたたきまくると本当に落ち込む。だから一生懸命やっていたことは認めようということだ」と持論を語った。

 また基地問題にも言及し、「日米ガイドラインに従い、基地返還のためにヘリパッドをつくっている。反対派の行動、あまりにも過激なんじゃないかなと思う」と語った。

 松井氏は19日夜、ツイッターに「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と投稿していた。

     ◇
 大阪府の松井一郎知事の発言について、沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は20日の定例会見で「不適切な発言と認めた上で『よく頑張った』ということになると、筋が違う。沖縄県民への配慮が足りないという印象は持った」と述べた。

●「土人」は差別用語 金田法相が認識示す
       沖縄タイムス  2016年10月25日
 【東京】金田勝年法相は25日の参院法務委員会で、沖縄県東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設に抗議する市民らに対し、大阪府警の機動隊員が発した「土人」との言葉は差別用語に当たるとの認識を示した。有田芳生氏(民進)の質問に答えた。

 金田法相は当初、「警察官による発言が差別的意識に基づくものかどうは、事実の詳細が明らかでない状況のなかではコメントは差し控えたい」としていた。 その上で、有田氏が「『土人』という言葉は差別用語だと思わないのか」と繰り返し質問したところ、金田法相は「その言葉のみを捉えてどう思うかと言われれば、同じように思う」と答え、差別的発言だと認めた。その上で発言は「とても残念で許すまじき発言だ」との見解を示した。

 また、この差別的発言がヘイトスピーチに当たるかについては、「事実の詳細が明らかでないので、答えかねる」と述べるにとどめた。糸数慶子氏(無所属)への答弁。

●「土人」って何? 宇宙人? 沖縄の若者の実感は
     沖縄タイムス 2016年10月22日
 大阪から派遣された20代の機動隊員が、米軍ヘリパッド建設に抗議する市民に言い放った「土人」。その言葉に込められた侮辱的なまなざしを肌感覚で知る中高年世代の憤りが募る一方、沖縄の20代は「土人」発言をどう感じたのか。率直な思いを聞いた。(社会部・嘉良謙太朗、政経部・比嘉桃乃)

 「『土人』って何ですか? 宇宙人?」。初めて耳にする言葉に、沖縄大4年の学生(21)は不思議そうな表情を浮かべた。「自分が言われたらいい気分はしないかな」と続ける。

 「『土人』がどういう意味か、分からない」。宜野湾市の男性(23)も首をかしげた。ただ、ニュース番組で機動隊員の発言する映像を見て、何となく「沖縄をばかにしている」とは感じた。日常生活で沖縄への差別を感じた経験はない。だが「これが本土の人の本音なのかな」とも思ったという。

 インターネット上では数年前から「米軍基地で収入を得ながら、お金ほしさに基地に反対する沖縄の人」を指して、「沖縄土人」との言葉が飛び交い始めたとみられる。基地を原発に置き換え、「福島土人」との言葉も氾濫している。

 21日、偶然フェイスブックで動画を見たという県出身で埼玉県在住の女性(22)は、すぐに「土人」の意味をグーグルで検索した。日ごろ沖縄出身だと明かすと周囲からうらやましがられることもあるだけに「沖縄への差別意識が垣間見えてショック」とつぶやく。

 高江に足を運んだ友人から、抗議している大半が沖縄県民だと聞いた。だが「お金をもらったり、中国から来た『プロ市民』だと誤って認識している人が、本土には多い」と語る。

 一方、沖縄のアイデンティティーに誇りを持ち、世界若者ウチナーンチュ大会に参加した県系人の目にはどう映るのか。

 普段から沖縄のニュースを頻繁にチェックしているボリビア3世の女性(23)は「戦前から沖縄に対する差別はずっとある気がする」と悲しげ。米国2世の若者(27)も「機動隊員は、反対する沖縄の人々が何を守ろうとしているのか分からないのだろう。アメリカは基地を国外に出すべきじゃない」と憤った。

●「土人」、ネットでは基地・原発被害者に使われる例も
     朝日 2016年10月21日
 「ぼけ、土人が」。沖縄県東村(ひがしそん)高江の米軍ヘリパッド建設現場で、抗議活動中の市民に機動隊員が投げつけた発言に、批判が高まっている。発言の背景に沖縄に対する本土側の差別意識を指摘する声もある。

 那覇市から北に約100キロ、米軍普天間飛行場の移設予定地とされる名護市辺野古のさらに先に東村高江地区はある。米軍北部訓練場の返還条件として、ヘリパッドが6カ所造られようとしている。差別発言は、18日午前にあった。

 沖縄在住の芥川賞作家目取真俊(めどるましゅん)さん(56)が、当時の様子をビデオで撮影していた。現場は資材搬入用ゲートのそば。フェンスをよじ登ろうとした反対派と機動隊が言い争うなかで機動隊員が叫んだという。「どこつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が」。目取真さんは「権力を持った警察の中に差別意識が蔓延(まんえん)しているのだとしたら怖い」と話す。

 ヘリパッドに反対する住民らはゲート前で連日座り込みを続ける。県内の教職員OBら労働組合の関係者が多いという。これに対し、機動隊は警視庁、大阪府警、千葉、神奈川、愛知、福岡の各県警から総勢数百人が集められ、沖縄県警の指揮下で交代で警備についている。

 抗議活動は激しくなり、17日にはリーダー格の男性が、訓練場との境界を示す鉄条網を切った疑いで逮捕され、20日に傷害などの疑いで再逮捕された。

 「土人」と発言したのは大阪府警から派遣された20代の男性機動隊員だった。府警は20日、この隊員の調査を開始。「シナ人」と言った別の20代の男性機動隊員についても調査している。2人の発言には20日夕までに計700件を超える意見が寄せられ、ほとんどが批判だった。警察庁の坂口正芳長官は20日の記者会見で「このような事案の絶無を期すとともに、適切な警備を行うよう指導を徹底していきたい」と語った。

●「土人」発言は何が問題なのか 大阪で沖縄女性らが見せ物にされた人類館事件
    沖縄タイムス 2016年10月20日
 大阪府警の機動隊員による「土人」発言が批判にさらされている。本土側の沖縄蔑視、差別はこれまでもたびたび繰り返されてきた。1903年には大阪で開かれた博覧会で、沖縄女性2人を「展示」した「人類館事件」があり、沖縄戦では日本兵による住民虐殺や「集団自決」(強制集団死)があった。戦後71年たった現在でも、在日米軍専用施設面積の約74%が集中する。識者は「差別する側の意識が変わらないと問題は解決しない」と指摘している。

 1903年、大阪で開かれた第5回内国勧業博覧会の会場で「7種の土人」として、朝鮮人や台湾先住民、沖縄県民らが見せ物として「展示」される「人類館事件」が起きた。当時の沖縄では「沖縄人差別」として激しい非難と抗議が起きた。

 事件から100年後の2003年に大阪で、事件をテーマにした戯曲「人類館」の公演を手掛けた、関西沖縄文庫主宰の金城馨さん=大阪府=(63)は「土人発言」について「特別な驚きはない。普段沖縄に対して思っていることが、表面化しただけ」と切り捨てた。「大阪府警では日常的に沖縄に対する差別があるのではないか。府警の責任を追及すべきだ」と語気を強めた。

 金城さんは1879年の琉球処分以降「歴史的に差別が続いている状態」とした上で「これから沖縄は本土と対等に向き合い、差別する側の意識を変えることが問題解決につながる」と話した。

 差別の問題に取り組む師岡康子弁護士は「土人」「シナ人」の二つの発言について公的機関が「人種差別を助長しまたは扇動すること」を禁じた人種差別撤廃条約に違反すると指摘。「弁明の余地はない。大阪府警は謝罪し、教育体制を洗い直す必要がある」と求める。

 「シナ人」の表現は「レイシスト(差別主義者)が基地に反対するのは中国に操られた売国奴、と言うのと全く同じ発想。基地に反対する沖縄の人々と中国の人々に対する二重の差別だ」と非難した。

 「土人」は新聞社が使う「記者ハンドブック」(共同通信社発行)でも差別語、不快用語とされており、記事にする場合は通常「先住民(族)」や「現地人」と表記することになっている。

●「土人」と言われた芥川賞作家、目取真俊さんはその時何を思ったか
       沖縄タイムス 2016年10月21日
 東村高江の米軍北部訓練場周辺で、警備活動中の大阪府警機動隊員が抗議する芥川賞作家の目取真俊さん(56)に「触るな。土人」と差別発言した。目取真さんに20日、当時の状況などを聞いた。(聞き手=中部報道部・比嘉太一)

 -発言をどうみるか。

 「これまで隠れていた沖縄差別の根っこの部分が地面に露出した。沖縄を差別している『ネトウヨ(ネット右翼)』ではなく、警察官が言ったことが問題だ。本来はヘイトスピーチを取り締まる側で、人権に配慮して指導する立場。それが勤務時間中に平然とひどい言葉を口にした。警察の劣化であり、このような警察官が沖縄に来て、住民弾圧の先頭に立っていることが恐ろしい」

 -発言の背景は。

 「『土人』という言葉には古くからの沖縄差別の歴史があり、インターネットを通して若い人たちに広がっている風潮がある。『シナ人』発言も同じだ。沖縄2紙が北朝鮮の手先だというデマもネット上で出回っている。日本がおかしな社会になっていると思う」

●【沖縄「土人」発言】で露呈した大阪府警の問題体質 威嚇、罵倒、侮蔑はなぜ繰り返されるのか
      ビジネスジャーナル 2016.10.25連載 江川紹子の「事件ウオッチ」第65回
 米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事現場で、工事に抗議する人たちに「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」「黙れ、こら、シナ人」などと言った警察官の発言が問題となり、大阪府警の警察官2人が戒告の懲戒処分になった。
繰り返されてきた大阪府警の威嚇・暴言

 沖縄には、ヘリパッド工事に伴い、全国各地の警察から機動隊などの警察官が派遣されている。沖縄・高江の森林への移設に抗議し、抵抗する反対派の動きが工事の進捗に影響を及ぼさないようにするためだ。反対派にしてみれば、他府県から派遣された警官隊は、政府が強権的に工事を進める象徴的な存在であろう。「帰れ」などの怒号が飛ぶのは、事前にわかっていたはずだ。

 そういうなかで、工事に影響が出るような混乱を起こさせない、反対派に国民の共感や同情が寄せられるような事態を生じさせないことが、派遣された機動隊の最大の任務だっただろう。それにもかかわらず、反対派の言動にぶち切れて、こんな侮蔑的な言葉を発した警察官の体たらくには、警察庁幹部も頭を抱えたのではないか。

 報道によれば、警視庁のほか、神奈川、福岡、千葉、愛知などの各県警の機動隊車両や警察官が確認されている。そんななか、問題発言の主が2人とも大阪府警の警察官と知って、私の中でまず浮かんだ言葉は、「やっぱり大阪府警か」であり、続いて「また大阪府警か」であった。それは、同府警が取り調べで相手を威嚇、罵倒、侮蔑する言葉を投げつけることが、これまで何度も問題になってきたからだ。
 たとえば、大阪府警東警察署の30代のA警部補が、遺失物横領事件における3時間にわたる任意の取り調べで、否認した被疑者の男性に対し、「殴るぞお前、手出さへんと思ったら大間違いやぞ」「お前の人生むちゃくちゃにしたるわ」「留置場入ったらわかるんちゃう」「悪いけど、嫌がらせはするで」などと怒鳴りつけて自白を迫った事件。

 あるいは関西空港署では、覚せい剤を密輸したとして逮捕され、当初は容疑を認めていたウガンダ人の男性が否認に転じると、取り調べをした40歳のB巡査部長が腹を殴る、耳を引っ張る、足を蹴るなどの暴行を加え、「お前には人権がない」などと怒鳴りつけた

 西堺署のC巡査長は、知人を殴ったとして傷害の容疑をかけられた79歳の元小学校長の男性の取り調べで、実際には嫌疑は強くないにもかかわらず、「答えろ、答えろ、あんたがそうまでしてやってないと言い切る理由は何や。答えろ。答えろ」 「考えろ。これ命令やで」とたたみかけた。そして「さっさと認めろ」など威圧的な口調で自白を迫り、さらには元教師の男性に「あんた、どうやって物事を教えてきたんや。ガキやから、適当にあしらっとったんちゃうん」などと侮辱する発言を繰り返した。ちなみに、この男性は起訴されたが、無罪となっている。

 さらに、天満署で器物損壊容疑で取り調べを受けていた男性は、取り調べを担当した2人の署員から「眠たい話は聞かれへん」「お前なめてんのか、警察」「なんで反省できへんのじゃ、アホ。えー、こらあ」などの暴言を受けた。その後、男性は不起訴となった。

 こうした威嚇的で、相手の人格を貶める取り調べは、虚偽の自白を招き冤罪を生み出すこともある。8月に再審無罪となった東住吉事件では、長女を火災で失った悲しみのどん底にいる母親に対し、取り調べの警察官は「助けられなかったのは殺したのと一緒や」などと責め立て、机を叩き怒号して自白を迫っている。再審の裁判所は、「当初から過度な精神的圧迫を加える取り調べが行われ、被告人は虚偽の自白をせざるを得ない状況に陥った」として、自白調書すべての任意性を否定した。

府警の体質の背後にある、検察のかばい立て
 無理な取り調べが冤罪を作った例は、ほかの警察でもあるが、大阪府警の暴言の多さは際立っている。ここに挙げた事例のうち、東署、西堺署、天満署のケースは、任意の取り調べの際に被疑者がICレコーダーで録音していた。関西空港署の事件では、通訳の女性が立ち会っていた。東住吉事件では、再審請求の課程で、警察の取り調べ状況を記した報告書が開示されて、母親の訴えが裏付けられることになった。
・・・・・・(略)・・・

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