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てらまち・ねっと



 4月7日に『創』という雑誌の5・6月号が発売された。
 上野千鶴子さんの山梨市での講演会中止事件のことが載っているので買った。
 編集者が上野さんにインタビューして書いた記事。

 その発売前に、上野さんは、自身のブログに山梨市での講演会中止事件についての「続報」をアップされた。
 事件の顛末を詳細に示されている。
 そして、整理されている。
 ★≪「今回の主要なアクターの動きをまとめてみましょう。
 それは(1)市長、(2)担当職員、(3)山梨市民、(4)全国の市民、(5)マスメディア、(6)上野、(7)ソーシャルメディア、(8)アドバイザーの8つです。」≫


 この列記の中の二つに、つれあいとわたしの名前も出てきている。つれあいは(4)。
 ★≪(8)最後に、 知恵袋、軍師ともいうべきアドバイザー寺町知正さんの存在をばらしておきます。≫ ≪彼から、こういう場合どういう対処法の選択肢があるか、ひととおり教えていただきました。≫

 でも、「上野さんの裁判をやってでも」という決意があったからこその顛末。

 上野さんのブログの最後には、上野さんプロデュースで私たちが現在執筆中の本を紹介してくれた。
 ★≪寺町知正さんとみどりさんは現在共著で、来年春の統一地方選を見据えた『新版 市民派議員になるための本』を準備中。そのなかに、「市民のたたかい方」のノウハウの手の内を明かしています。ぜひ手にとって学んでいただきたいと思います。ひとりひとりは無力な市民の闘い方は、徹底して遵法闘争。法律を使いたおして、筋のとおらない横車は通させない、という努力を続けるしかありません。≫

 もう少し読みたい方のために、ブログにある程度載せておいた。
 もっと詳しくは、リンクをつけた上野さんのブログに、さらに詳しくは、『創』を読まれたし。

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●4月7日 発売 『創』5・6月号 山梨市講演会中止事件

「山梨市での講演会中止を押し戻した全経緯」(上野千鶴子)の記事は上野千鶴子さんへの聞き取り。







山梨市での講演会中止事件について、上野千鶴子さんがブログに「続報」をアップ。

関連の部分を以下に紹介。
全文は、リンクをつけたWANサイトでお読みください。

● 山梨市講演会中止撤回について ちづこのブログNo.66 
山梨市講演会中止撤回について ちづこのブログNo.66

お待たせしました、続報です。
山梨市が上野の介護講演会中止の決定を撤回し、予定どおり講演会が開催されたことはすでにメディア等の報道でご存じと思います。 上野からの後日談をご報告申し上げます。

当日は400名定員の会場が満席で立ち見が出る盛況でした。市長が開会の挨拶に登場。ご立派です。そりゃこの機会を逃す手はありません。市民がこれだけ集まっているのですから。「これで株が上がりますよ」と控え室で市長にお伝えしました。 控え室でのやりとりのなかで、上野に対する詫びが一言もなかったので、挨拶の中で「上野に迷惑をかけた」と触れてほしいと二度プッシュしました。冒頭の挨拶、耳を傾けておりましたら市長は「ご無礼を働いた」と陳謝。もし一言の言及もなければ、きつーいパンチを繰り出そうとおもっていたので、ここは納得。その後市長は退出。「ひとりでも最期まで在宅で」という講演では、在宅医療をめぐる地域連携についてお話ししましたので、市長に最後まで聞いてほしかったです。
・・・・・・・(略)・・・・・・・・・

事実経過についてはメディアが克明に報道してくれましたから、ここでは今回の主要なアクターの動きをまとめてみましょう。それは(1)市長、(2)担当職員、(3)山梨市民、(4)全国の市民、(5)マスメディア、(6)上野、(7)ソーシャルメディア、(8)アドバイザーの8つです。
・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・

 (4)全国の市民の方々から上野への応援メールが届きました。その方たちが黙っていられないと山梨市へ電話、ファクス、メールで抗議を届けてくださいました。 無党派・市民派議員のネットワーク、「む・しネット」事務局の寺町みどりさんが呼びかけて全国の自治体議員の連名で、「こういう行政権力の濫用はあってはならない」と申し入れをやってくださいました。こうした全国の動きもありがたいことでした。おひとりおひとりにお礼を申し上げる余裕がありませんでしたので、この場を借りて御礼もうしあげます。
・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・

 (8)最後に、 知恵袋、軍師ともいうべきアドバイザー寺町知正さんの存在をばらしておきます。岐阜県在住の地方議員、寺町さんは行政訴訟の勝訴率の高さで知られ、元岐阜県知事梶原拓氏からおそれられたと言われる市民活動家です。彼から、こういう場合どういう対処法の選択肢があるか、ひととおり教えていただきました。寺町知正さんとみどりさんは現在共著で、来年春の統一地方選を見据えた『新版 市民派議員になるための本』を準備中。そのなかに、「市民のたたかい方」のノウハウの手の内を明かしています。ぜひ手にとって学んでいただきたいと思います。ひとりひとりは無力な市民の闘い方は、徹底して遵法闘争。法律を使いたおして、筋のとおらない横車は通させない、という努力を続けるしかありません。

今回の中止決定の撤回にあたっては、以上の要因のいずれが欠けても成り立たなかったと思います。

これまでだって、冒頭にあげた講師ドタキャン事件のほか、福井県ジェンダー図書撤去事件、堺市立図書館BL図書撤去事件、「はだしのゲン」撤去事件、豊中市非常勤館長解雇事件など、バックラッシュは枚挙にいとまがありません。「クサイ臭いは元から絶たなきゃダメ」なんですが、この件が最後になるとも思えません。これからも当分「もぐら叩き」に走りまわるしかないでしょう。

こういう手の内を明かせば、対抗勢力も学習するでしょうから、経過報告にはいささか逡巡がありました。が、お互いに学習しあって高めあっていくしかありませんね(笑)。
他の自治体で類似のできごとが起きたときには、どうぞご参考になさってください。
・・・・・・・・・・(略)・・・

以上の事情は『創』(5-6月合併号、創出版、4/7発売)に、編集長篠田博之さんによる上野インタビューに、より詳細に語られています。 。(以下略)
(全文は WANサイト「ちづこのブログNo.66」でお読みください。)

 以下は、このブログ「てらまち・ねっと」で整理した部分の抜粋・再掲。
●3月16日のエントリー ⇒ ◆新市長の方針?:上野千鶴子さん講演「表現強すぎ」中止に/反対意見寄せられ 
山梨市で上野千鶴子さんの講演会が、直前になって中止になるという事件が起きた。
 このブログでも採りあげきた、「市民の声」で図書が排除された福井県ジェンダー図書排除事件や境市立図書館の図書排除事件と、まったく同じ構図だとすぐに理解できる。

 市が企画した講演会が、一部の「市民の声」でいきなり中止になる、という事は、自治体の事業としてもあってはならない。
 いくら当選したばかりの自民党の市長でも、「契約違反」を知らないとは。
 上野さんの話を聞きたいと164人の申し込みもあったという。

 上野さん本人から、WANの「ちづこのブログNo.64」に経過を含めた記事がアップされた。
 WANという団体のホームページは、とてもつながりにくい。特にこんな時は、アクセス集中だろう。
 ともかく、ブログでリンクしておく。
 上野千鶴子さんの文章の結びは、以下。決意が明確で気持ちがいい。

 ★・・・さあて、わたしはどう対応したものでしょう?
まず抗議をして市長に説明責任を果たしてもらう必要があります。抗議の意志はすでに伝えてありますし、説明に納得できないことも伝えてあります。

次に法的対応をとることができます。契約不履行で損害賠償の民事訴訟を起こすことができます。その賠償の内容は、(1)契約不履行に伴う違約金(当初提示された額は10万円でした)、(2)程調整にともなう逸失利益や準備のための費用、(3)精神的慰謝料(そりゃわたしだって傷つくし、むかつきますよ!)の合計額となります。

それだけでなく、山梨市民なら誰でも「住民監査請求」を監査委員にあてて出すことができます。その対象は(1)上野に支払うことになるであろう違約金、(2)ポスターやちらし等広報にかかわる費用、(3)会場のキャンセル料その他、中止にともなって発生する費用の合計額です。市の財政にそれだけの損害を与えたことで、市長を訴えることができます。


 事態はまだ混迷しそうな気配。
・・・・・(略)・・・


●3月18日のエントリー ⇒ ◆上野千鶴子さん講演、一転開催 山梨市 開催要求相次ぎ/市長・謝罪せず
 市長選挙で当選したばかりの山梨市長。前は、自民党県議。
 前市長の時に開催決定していた上野千鶴子さんの講演会を、「中止」にした。
    ・・・・全国的話題になることでは初仕事か・・・

 参加者の募集もして、相当数の申し込みもあった。
     (3月16日ブログ ⇒ ◆新市長の方針?:上野千鶴子さん講演「表現強すぎ」中止に/反対意見寄せられ)

 一昨日、つれあいがあちこち手配して、議員たちの連名で「申し入れ書」を山梨市長に提出。
 申し入れ書の筆頭は、人口36万人の大阪府吹田市の市議で、今、監査委員もやっている池渕さん。
 議員は、33名 (1都1道2府11県)。

 その後、山梨市長が、上野千鶴子さんの講演会の中止を撤回した、というニュース。
 市長サイドは16日、上野さんに「中止の撤回」について内々に交渉していたらしい。

  山梨市講演会中止について ちづこのブログNo.64
      (2014.3.15 WAN:Women's Action Network)
それでなくても忙しいのに、またまた火の粉が降ってきました。わたしが招いたわけでもないのに、降りかかる火の粉は払わねばなりません。
山梨市で予定されておりました市民講演会の中止について多くの方からお問いあわせを受け、わたしの対応が注目されておりますので、以下にご報告したいと思います。
山梨市長に2月に当選した望月清賢氏から、3月18日に予定されていた市主催の介護講演会「ひとりでも最後まで在宅で」の講演中止の通知を受けました。
昨年秋に依頼を受け、この3月初めから募集が始まり、市民164名の応募がすでにあったものです。3月5日に担当者からメールがあり、こういう重大なことを1本のメールで通知するのは不適切だから市長名の公文書がほしい、と要求しましたら、3月12日に担当者とその上司計3名の訪問がありました。

本文は以下のとおりです。
市民講演会中止について
       山梨市長 望月清賢
春寒の候、先生におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、日頃から高齢者保健福祉行政にご理解・ご協力をいただき感謝申し上げます。
 さて、来る3月18日に実施を予定しておりました市民講演会についてですが、市民の皆様から様々なご意見をいただく中で、講演会当日の運営に支障を来す恐れがあることから、やむを得ず中止とさせていただくこととなりました。
誠に申し訳ありませんがご了承いただきますようお願い申し上げます。


もちろん「ご了承」できるわけがありません。

・・・・・・・(略)・・・

さあて、わたしはどう対応したものでしょう?
まず抗議をして市長に説明責任を果たしてもらう必要があります。抗議の意志はすでに伝えてありますし、説明に納得できないことも伝えてあります。
次に法的対応をとることができます。契約不履行で損害賠償の民事訴訟を起こすことができます。その賠償の内容は、(1)契約不履行に伴う違約金(当初提示された額は10万円でした)、(2)日程調整にともなう逸失利益や準備のための費用、(3)精神的慰謝料(そりゃわたしだって傷つくし、むかつきますよ!)の合計額となります。
それだけでなく、山梨市民なら誰でも「住民監査請求」を監査委員にあてて出すことができます。その対象は(1)上野に支払うことになるであろう違約金、(2)ポスターやちらし等広報にかかわる費用、(3)会場のキャンセル料その他、中止にともなって発生する費用の合計額です。市の財政にそれだけの損害を与えたことで、市長を訴えることができます。
・(以下略)・・・・・


●3月19日のエントリー ⇒ ◆山梨市、中止を撤回、上野さん講演会で市長陳謝/山梨市長は戦前回帰をめざす日本会議 

上野さんの講演会で山梨市長が冒頭のあいさつをしたらしい。
 再開決定の時、開会の冒頭にあいさつすれば、「地に落ちた市長の株も、多少は上がるのに」と思っていた。
 だから、それはそれでよいこと。

 もっとも、昨日の朝日新聞の天声人語で「褒(ほ)めごろし」もしくは痛烈な皮肉をいわれた市長。
 全国紙の一面のコラムで話題にされたのだから、講演会に出るしかなかったのだろう。
・・・・・・(略)・・・


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