●メイ英首相、英・EU自由貿易圏で閣内合意と この後に閣僚辞任
BBC News 2018.7.10聴時間 00:44
英首相は6日、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後のEUとの関係について方針を協議、閣内合意をまとめた。しかし9日までに、ブレグジット担当相と外相が辞任した。
●英がTPP参加検討 EU離脱後方針、白書に公表
日経 2018/7/12 18:50
【ロンドン=小滝麻理子】英政府は12日、欧州連合(EU)離脱方針の詳細をまとめた「白書」を公表した。離脱後もEUと「モノの自由貿易圏」を創設する一方で、他国と自由貿易を拡大することが柱。環太平洋経済連携協定(TPP)への参加検討も打ち出した。今後の英政府の離脱交渉のたたき台となるが「いいとこどり」への警戒を強めるEU側が受け入れるかは不透明だ。
2019年3月のEU離脱を控え、英とEUは18年1…
●メイ英首相、銀行とEU市場の緩いつながりが最善策と判断-離脱白書
ブルームバーグ 2018年7月13日 2:11 JST
英国の銀行、EU市場への自由なアクセスは失う/同等性評価の拡大示唆も、ロンドン金融街は反発
英国のメイ首相は同国が欧州連合(EU)を離脱した後の英国の金融機関について、EUと緩い連携を結ぶことを提案した。EU市場への容易なアクセスを維持するという要求は取り下げた。
12日に英政府が公表したEU離脱計画の「白書」によると、EUが域外諸国と結んでいるような合意を目指すことが実現可能な最善策だとの見方を、メイ首相は受け入れつつある。この結果、英国の銀行はEU市場への自由なアクセスを失う。
白書では、いわゆる「同等性評価」の拡大版を実現する方法を検討中だと示唆しているものの、ロンドンの金融界からは厳しい批判の声が上がっている。
ロンドンの金融街、シティーの行政責任者キャサリン・マクギネス氏は「本日のEU離脱白書はまさに打撃だ」とのコメントを発表。同等性評価の適用では十分でなく、大幅な拡大が必要だと訴えた。
●トランプ氏訪英 メイ氏「友好」演出へ 距離感に腐心
毎日 2018年7月12日 21時08分
【ロンドン三沢耕平】北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に出席していたトランプ米大統領は12日、ブリュッセルから次の訪問地・英国に到着した。来春に欧州連合(EU)を離脱する英国にとって米市場との関係強化は不可欠で、メイ英首相は13日のトランプ氏との会談で「特別な関係」を確認し、友好ムードを演出する構え。ただ、国際社会がトランプ氏の保護主義に対抗する中、米国への接近は英国の孤立にもつながりかねず、距離感をどう取るかに腐心している。
「米英の『特別な関係』以上に強い同盟関係はない。野心的な貿易協定を議論したい」。メイ氏は11日に発表した声明で、最大の輸出相手国である米国との新たな自由貿易協定(FTA)の締結に強い意欲を示した。オバマ前大統領が「英国にはFTA交渉の最後尾に並んでもらう」とEU離脱に反対したのとは対照的に、EUに懐疑的なトランプ氏は英国とのFTA交渉を「最前列」に位置付ける。既に事務レベルの作業部会が設置され、ロイター通信によると、トランプ氏は今回の会談でFTAを具体化させたい意向という。
ただ、メイ氏が米国との関係強化に期待を寄せる一方、英国ではトランプ氏の滞在中、大規模な「反トランプ」デモが各地で予定されている。イスラム諸国からの入国禁止令や不法移民の親子を引き離す措置など一連の「米国第一主義」に抗議するためで、デモの許可を出したロンドンのカーン市長もツイッターで「多様性あるロンドンが分断ではなく団結を好む都市であることをトランプ氏は体験することになる」と挑発する。
トランプ氏はこれまでに地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」やイラン核合意から離脱を表明したほか、6月にはEUを対象にした輸入制限を発動。NATO首脳会議も国防費負担などを巡って米欧間に相違が目立った。EUとの離脱交渉が暗礁に乗り上げる中、英国がトランプ氏との友好ムードを強調すれば、欧州各国から反感を買う可能性もある。
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