<19th Aug Wed>

宝石ブルー今日は着物で素敵なホテルでランチして、ゴージャスな気分を味わえました。それについては後日アップしますが、まずハムステッド散策の続きを済ませましょう。

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                         カメラ写真はクリックで拡大します                           

キーツ・ハウスに行った8月7日(→こちら )の続きですが、詩人キーツの下宿屋を出てから、洒落た街のハイストリートを抜けて、ハムステッド・ヒースに向かいます。


   

ハムステッド・ヴィレッジにはきっと可愛いカフェとかお店がたくさんあるんでしょうが、今日はパス。って、トーチャンと一緒の時はそういうのはいつもパスだけど・・・。

でも、歩いてるだけでもさすが歴史ある高級住宅地、色んな時代の趣ある古い建物がたくさんあってうっとりラブラブ


    

アートハムステッド・ヒースの風景画を何枚も描いたコンスタブルの家もありました。




霧広いハムステッド・ヒースHampstead Heathを通り抜けたのは初めてでしたが、鬱蒼とした林や続き、脇にそれる道もたくさんあるのですが、道しるべが全くないし、GPSも役立たず、地図を持ってても、方向感覚だけが頼り。

迷うのが楽しくてというヒマな人はいいですが(実際、あちこち気の向くままに歩くのはワクワクするに違いない)、ひどい方向音痴である私が一人では決して行ってはいけない場所ってことですね。 


でも、都心からそんなにハムステッドにこういう所があるのがロンドンの良さですね。


     

方向感覚抜群のトーチャンですら今回は「たぶんこっちだろうと思うけど・・シラー」、とテキトーに歩いていったら、広い芝生の向こうに白亜のケンウッド・ハウスKenwood Houseが見えてきました。ヘンリー・ムーアの彫刻もあってアートします。後でもっと凄いアートに遭遇しますけどね。


     


     

近くに地下鉄や鉄道駅がないので不便なのですが、絵になるこのカントリー・ハウス、ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの映画Notting Hillにも時代劇の映画ロケ地として出てきましたよね映画

    

晴れ緑に囲まれて、こんなお天気の日は気分最高。平日でもたくさんの人が日向ぼっこしてました。都心の眺めも抜群。因みにハムステッド・ヒースは以前からゲイの溜まり場と有名。


    

コーヒー朝からずっと歩きっぱなしで疲れたので、ケンウッド・ハウスの中を見学する前にお茶ブレークしましょ。結構大きなカフェがあり、食事もできます。

晴れでも、この日は25度以上はあったのではないかしら、イギリスには珍しく長く日向にはいたくないくらい暑かったので、パラソル席は満席。仕方なく太陽ジリジリの席に座って、チョコレートケーキを。熱いお茶は飲みたくないので冷たいウォーターで。


因みに、辛党の私は甘いものがたくさん食べられないので、トーチャン(甘い物好き)が選んだケーキを「味見だけさせてね」、とシェアするのですが、「一口だけって言いながら、半分近く食べるくせにむかっ 自分の分も買え!」、といつも揉めますべーっだ!   でも、イギリスのケーキって甘いし大きいし、一つ食べるのはしんどいです。(もちろん「しゃーねえな、手伝ってやるから」、とトーチャンが助け舟出してくれるんでしょうけど、砂糖は体に悪いですからね)

    

    

では、ケンウッド・ハウスに入ってみましょう(→こちら )。こちらが屋敷の表玄関でしょうね。English Heritage管理ですが、入場無料で、繊細で美しい図書室もあり。



   

アートゲインズボロ、ジョシュア・レイノルズ等、イギリス人画家による絵が多いのですが、なんと言っても、お宝はフェルメールの「ギターを弾く女」とレンブラントの晩年の自画像でしょう。

    

アート「リナルドとアルミーダ」を描いたのは女流画家アンゲリカ・カウフマン(→こちら )。


そうだひらめき電球、Angelica Kaufmannと言えば、去年行ったシューベルト祭でコンサートが行われたのは彼女に因んだアンゲリカ・カウフマン・ホールでした(→こちら )。 彼女はシュヴァルツェンベルグで育ったそうです。

ふーん、こういうアーチストだったのか、と素晴らしいホールと一年前の楽しかった旅行を思い出して、嬉しくなりました。


ところで、「リナルド」と言えば、ヘンデルのオペラでお馴染みで、グラインドボーンで実に3回も観てますが、カーセンのプロダクションは現代の学校に置き換えられてて勇者リナルドは高校生のユニフォーム(→こちら )。いつかこの絵のように設定に忠実ないでたちのロマンチックなリナルドをオペラの舞台で見ることがあるのでしょうか? ま、無理でしょうね・・・汗



ケンウッド・ハウスに行ったのは少なくとも20年ぶりでしたが、記憶してたよりもたくさん質の良い絵がある素晴らしいコレクション。 不便ですけどお勧めで、できればお天気の良い日に行って、ハムステッド・ヒースや見晴らしの良いParliament Hillも楽しんで下さいませ。




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