<26th Sept Tue>

一昨日記事にしたクリスティーズでのオードリー・ヘプバーンの遺品オークション(→こちら)は明日ですが(一部、オンラインだけで競売されるものもあるようで、10月4日ビッドできます→こちら)、今日はサザビーズのヴィヴィアン・リーVivien Leigh(1913-1967)の遺品のオークションがありました。オードリーは死後25年でしたが、ヴィヴィアンは今年で50年。彼女の娘の家族が保存してたたものを手放すようです。

 

ヴィヴィアンの内覧会にも日曜日にオードリー内覧会の後にその足で行ったのでしたが、推定価格がやけに低いなあと思ったところ、今日の結果を見たら、やっぱり、凄い競り合いになったようで、321点の合計(オークションハウスが儲けるプレミエ含む)で2,243,867ポンド(→こちらで推定価格と実際の競売価格が見られます)。

 

   

カラーパレット一番の目玉は、友人でもあったチャーチル元首相が描いてヴィヴィアンにプレゼントしたこの小さなバラの花の油絵で70,000~100,000ポンドの推定も最高額でしたが、実際には638,750ポンドで売れました叫び。 チャーチルは絵描きとしても有名ですしね。

 

   

ヴィヴィアン自身の拙い絵は6,875ポンド(推定200-300ポンド)。 でも、描くこと自体が精神状態不安定だったヴィヴィアンにとっては救いだったのかも。

 

 マリー・ローランサンは数少ない推定価格以下の一つでした。

 

 

    

オードリーと違い、衣服はほんのちょっとしかなかったですが、素敵だと思ったブルーグレーのショール、推定50-100ポンドなら私でも買えるじゃんと思いましたが、そんなんで済む筈はなく、落札は2,125ポンド。ピーチ色のドレスは推定200-300ポンド/落札2,750ポンド。べージュのは推定150-200ポンド/落札1,500ポンド。当然と言えば当然の結果です。 古めかしいミンクのコートは2,125ポンド(推定500-800ポンド)。

 

     

 

 

   

家具や食器がたくさんありました。「風と共に去りぬ」や「欲望という名の電車」の南部アメリカ人役で出たハリウッド映画が有名ですが、W不倫から始まって二度目の夫となった名優ローレンス・オリヴィアと多くのシェークスピアの舞台にも立った本格的演劇女優であったヴィヴィアンに相応しいイギリス的でクラシックな雰囲気で統一されてます。

   

 

     

 

   

ベッドまでありました。 大きくても今まで取ってあったのに、今になって売るとはね。

 

    

本もたくさんありましたが、著者マーガレット・ミッチェルからの手描きメモ付きの「風と共に去りぬ」初版が推定5,000-7,000/落札50,000ポンド、赤いのは出版された映画の台本で推定10,000-15,000/落札58,750ポンド。

 

中学生の時に初めて観た「風と共に去りぬ」は多感な時期に一番影響を受けた映画だしドキドキ(それ以来、何度観たことか。テレビでやってるとつい全部観てしまうので)、「哀愁」の原題であるウォータールー橋が新しくなって全く変わってたのを実際にロンドンで見た時のショックは今でもよく覚えてまますガーン

 

ヴィヴィアンの伝記の著者である女性のトークもあったのですが、勝手に喋りまくるおばさんがいてメチャクチャになりましたびっくり。 目の前にトークのゲストと司会者、すぐ後ろにそのでしゃばりおばさんがいて、席を立つわけにもいかなかったのですが、面白かったですゲラゲラ。 結局、司会者が苦労しながらも上手く収めてさすがでした。

 

ということで、オードリー・ヘプバーンとヴィヴィアン・リーという往年の大女優の遺品オークションの内覧会に同時に行けたのは興味深いことでした。話題にならなくても二つの有名オークションハウスで無料内覧会はしょっちゅうやってるので、時折行ってるのですが、写真も撮り放題だし、もっと色々行きたいと思いました。