<28th Sept Thus>

昨日のオードリー・ヘプバーンの遺品オークション、日曜日に内覧会(→こちら)に行った私は結果に興味深深でしたが目、クリスティーズのサイトでオークションが実況生中継されてたので、約250点の内後半の100点だけですが、つい長々と見てしまいました。 終わったら夜12時近かったですが、日本の夜明け時間になって急に日本からの入札が増えたのには笑えました。 だからと言うわけではないですが、今日は日本円で書いてみます(150円で換算)¥

 

クリップこちらで推定価格と落札価格が写真付きで一覧になってますのでご覧下さい(但し、推定はコミッション抜きなのに対し落札は25%上乗せ)。

 

予想通り、推定価格の何倍もで売れたものがほとんどでしたが、その中で、日本のメディアでも報道された一番の高値は「ティファニーで朝食を」の彼女自身の書き込み付き台本(LOT 119)で、なんと9千5百万円 ポーン。 ヴィヴィアン・リーの遺品の中で断トツのトップだったチャーチル首相が描いた絵とほぼ同じ値段ですが(→こちら)、こちらはオードリーだけのネームバリューですから、さすがです。 映画史上ではどちらも最高の女優ランクですが、オードリーは死後25年、ヴィヴィアンは同50年ということで、オードリーのファンにはまだ生きてて身近に感じるわけですしね。売り上げ金額もヴィヴィアンの倍でした。

 

   

内覧会では中心だった洋服エプロンや靴ハイヒールがふるわなかったのは意外でした。 華やかなオートクチュールのドレスたくさんあったのに。 衣類は劣化するから? 飾っておけないから? まさか本当に着る人は少ないでしょうから流行後れは関係ないでしょうけど。 バーバリーのコート(LOT123)とシャレード黒ドレス(LOT144)は1千万円に達しましたが、私が気に入った黒白ドットのジヴァンシーのワンピース(LOT44)はその10分の1だし、ヴァレンティノの赤いコートドレス(LOT219)だって1千3百万円、マイ・フェア・レディの映画の中で着てた白いブラウス(LOT175 )に至っては推定の半分以下の八十万円にしかなりませんでしたよ。 

マネキンじゃなくてハンガーにずらっと無造作に掛けれらた普段着や下の写真のいくつかは昨日のオークションには出てこず、まだオンラインで入札できるので、ご興味ある方はどうぞ(→こちら)。

 

   

十羽一絡げハンガー組の中でKenzoの鮮やかな色のチュニック(LOT230)は昨日オークションされて七十万円に。 説明無しだったのでケンゾーとは知りませんでしたが嬉しいですよね。1980年代なのに今でも新鮮で素敵だし。

 

カメラそれとは対照的に写真に高値がつきました。写真なんて複製可なのにと不思議でしたが、たしかにデジタル写真とは違う趣があるし、「スタンプ付き」であれば、一点物扱いなのでしょうかね? 

   

 

一点ものと言えば、一番面白かったのは、黄色い花My Garden Flowersと題されたオードリー自身の下手くそ素朴な油絵で(LOT222)カラーパレット、オークショネアーの男性がなかなかハンマーを打たずにしつこく競り上ようとしたことDASH!。 「彼女は生涯に3枚しか絵を描かなかったんですよビックリマーク」、という解説が功を奏したか、結局3千万円以上に達しました。 他のも色々説明付けたらもっと面白いし、値段も上がっただろうに・・・

 

ともあれ、売り上げ合計が7億円近く(4,535,500ポンド/コミッション含む)になって盛り上がったオードリー・ヘプバーンの遺品処分で、二人の息子はウハウハでしょうゲラゲラ。 因みに、ハリウッド女優のイメージが強いですが、オードリーはイギリス人よイギリス(生まれはベルギー)。 全然イギリス人っぽくなくて国籍不明と言うか、妖精のようで人間っぽくすらないところがオードリーの魅力でしょう。