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籠池証人喚問を間近で見て…&安倍政権の4年を総括(安全保障)特措法で拉致被害者救出を…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■3/27放送 DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」

170327-01title.jpg

 当日は国会日程と重なったため、収録放送です。
 収録日時は3月23日(木)午後8時〜。
 籠池理事長の証人喚問があった日の夜です。
 「安倍政権の4年」のテーマは安全保障。

 というわけで、今週も青山繁晴さんの主な発言(要旨)をご紹介。
 プロローグはほぼ完全起こし。
 
※元動画はこちら(3月27日午後7時現在)。URLが変更される(修正版がUPされる)こともあります。変更後は、日が浅い時期であればDHCシアターの再生リストから、日が経っている場合はYouTubeの検索窓に「3/27 虎ノ門 青山繁晴」などキーワードを入力して探してみて下さい。但し、アーカイブは2週間の公開です。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。



 内容紹介ここから____________________________
 
(プロローグ)

★森友学園・籠池理事長の証人喚問

 参議院の予算委員なので、朝から昼までずっとメモを取りながら克明に聞いてました。
 なぜか他の議員はメモは取りませんが。

 みっちり聞いてメモを取った印象そのままで言うと、まず最初に籠池理事長が、国を愛する教育をやってきたつもりだが行き過ぎがあったという趣旨の話を。
 ここは僕、前から言ってるように事件で、犯罪の疑いが濃厚だと思いますが、そのことと今日、籠池氏が最初に言ったあの言葉は、矛盾してないというか、やっぱり人間いろんな側面があるから、そういう教育を目指そうとしたのは本当だろうなと思いました。

 それで前にお話しした通り、僕は小学校の話は正直知らなかったですけれども、森友学園という名前も知らなかったけれども、塚本幼稚園で講演した時に感じた父兄の熱気、それから目の輝き、ま、父兄のご希望ということで僕も講演に行ったんですけれども、それから子供たちが、あれはたぶん一番朝は早くだったと思うんですけど、教育勅語を暗唱する。

 で、そのこと自体は、今もちっとも間違ってるとは思わない。
 そういう志はあったんでしょう。
 でも、その後こうやって事件が問題になって、僕もテレビニュースなどでたとえば安倍総理を支えるようなことを子供に言わせたり、安保法制のことについて言ったのは、まさしく今日、籠池氏が言ったとおり、どこからどう見ても行き過ぎですよね。

 だからそういう矛盾を抱えての証言だったんですけど、正直メモ取ってて、思わずもうボールペンが止まったのはですね、天皇陛下が、これはまだ小学校できてないわけだから、僕が講演したのと同じ、塚本幼稚園なんでしょうが、天皇陛下が行幸されたってことがホームページに出てて。
 で、僕はそれホームページは見たことないんですけど、人づてに、国会議員じゃなくて人づてに聞いてですね、誰からだったか、関係者じゃないですけどね、雑談で聞いて、びっくりしたわけですよ。

 で、それをどなたの質問だったか(註:西田昌司さんと思われ)、そういう嘘を書いていいんですかと聞かれて、籠池氏の返事が、よく知りませんみたいなね。
 それはないでしょう? 天皇陛下の行幸ですよ?
 そんな重大なことがホームページに載ってて、それを知らないとおっしゃっただけで、すでにこれは偽証に当たると思いますよ。

 だから(昭恵夫人の)100万円云々の話に行く前に、もうそこで、ちょっとこれは、ここにご本人がいないのに、非常に言いにくいですけど…。
 たとえば一平ちゃんが僕の家に天皇陛下がお見えになったと。それからたとえば僕が虎ノ門ニュースのこの見ている(ギャラリーの)中に、陛下がお見えなったと言ったとして、それをホームページに載っけたら、普通、虚言癖ですよね。
 飲み屋で言うだけでも虚言癖の疑いありですよね。
 実は自分の学校にお見えになったっていう事実がないのに、それをおっしゃったとすると。
 ていうか、それをホームページに載せて、国会で聞かれたら、それよく知らないっていうのは、普通の嘘じゃないですよね。

 普通じゃないっていうのは、天皇陛下にプライバシーありませんから、基本的に。
 つまり克明に記録されてるわけですよね。
 しかもどこかの幼稚園に行幸されるんであれば、それは公式日程に決まってるから、嘘だと絶対ばれるわけですよ。
 それをホームページに載せて、しかも削除しないのは潔いって言えるかもしれないけれども、しかしずっと長いこと載せてたっていうのは、これ普通の嘘じゃないですよね。

 つまり何を言ってるかというと、それだけが嘘であとは全部本当っていうのは、常識的に言うと、そこまで嘘を言う人が全部あとは本当だっていうのは、普通は言えないでしょう?
 だから僕はそこで質問した議員が、もっとそこを、その議員だけじゃなくて他の議員も追及するはずでしょう?
 あなたのお話の、100万円も含めて、全体の信頼性が失われるから、もう一回聞きますが、なぜお見えになってない天皇陛下がお見えになったとホームページに載ってたんですかと。
 で、あなたが知らないわけないですよね?と。

 つまり、テレビが映ってて、いろんな格好もしなきゃいけないんだろうけど、当然まともに追及するんだったら、そこをこだわってもらわないと、天皇陛下がっていう意味じゃなくて、絶対に逃げ隠れできないことを嘘で言ってるわけですから。
 だから正直僕はもう、その後はそのショックで、話のどこが信じていいのか信じて悪いのか。

 でももう一回言いますが、教育勅語を子供たちに暗唱させているってことと、父兄が、目が輝くような父兄、僕が講演した時の印象、講演だけですからその場でしか印象はないけど、それと食い違うわけじゃないと思います。
 まあ人間この困った生き物だというのも、正直、もの書きのはしくれとしても思いましたよね。
 あとやっぱりこんな、こういうことで安倍政権が使命を投げ出すようなことがあっちゃいけないと思いました。

 ひとつこれも驚いたのは、要するに野党、特にリベラリズムを標榜するような方々が、明らかに籠池氏の側といわば連携してて、とにかく昭恵夫人をターゲットにするっていうことで、これは戦術はっきり感じましたよね。

 それで今日23日でね、27日まで4日ありますけど、一人の、自由民主党のこれ法律によって僕は党に属してるから、公職選挙法で、公認候補で出てますから、その立場で本当は言ってはいけないんだけれど、個人的にちょっと心配してるのは、夫人に国会に出てこいって話がこう高まっていくと、ちょっと皆さんと見方は違うかもしれないけど、安倍総理がそれで怒って、それだったら辞めますということもあり得るんじゃないかと。
 それ責任放棄ですからね、そんなこと絶対しちゃいけないと思います。

 で、僕のブログにいただいてる書き込み見ても、たとえば安倍総理が、もしも関わりがあったならば、議員も総理も辞めますと、安倍さん言ってると。
 それ僕は前からそういうこと言っちゃいけないということ申してますが、但しですね、一国の総理が軽々に進退を口にしたのはいけません、でも同時に、あれ安倍総理はそれでも正確に発言なさってて、要するに国有地払い下げ問題、あるいは学校の認可のことはたぶん言われなかったけど、いずれにしろその問題の核心について関わってたら、議員も総理大臣も辞めるとおっしゃったんであって。
 たとえば僕なら僕がどこかの学校に100万円寄付して、その学校のトップが悪いことしたことが後で分かったら、その100万円寄付したことが罪に問われるかというと、それ基本的にありませんから。

 だからここはいろんなご意見あると思いますが、僕は安倍総理や自民党をかばって言ってるんじゃなくて、ここは公平に見ないといけないです。
 それと同時に、軽々しく進退を口にするようなことをおっしゃるから、いわば天の怒りもあるんじゃないかということも正直感じてます。
 でも、とにかく、国民に対しての使命を放棄しちゃだめです。
 そんなことはないと信じますけれども。

 
(1)安倍政権の4年「安全保障」

 再登板後の安倍政権の大きな成果は、安保法制を初めて包括的に整備したこと。

 僕はすごく尊敬してる若手議員がいる。
 僕よりかなり若いが、1票にもならない、たとえば拉致事件だったり安全保障を信じられないぐらい一生懸命やってる。
 そういう若手中堅、ベテランも案外、自民党にはいる。
 僕はまだ議員になって8カ月だが、キャリアの十分ある議員が意見を聞きに来られる。
 拉致被害者救出のため何をすればいいのか、基本的にはいつ戦争になるか、米軍が準備してるのは間違いないので。

 トランプ大統領の指が引き金に乗っかったり離れたりしてる。
 日々息を呑むような状態が続いてるが、日本の国会は「暗黒国会」。
 政権のスキャンダルがあるなら追及するのも大事だが、最近僕は海外の知友からぼろかすに言われてる。
 時差もないような朝鮮半島北部で今にも戦争になりそうなのに、それ(森友問題)ばかり追及してるのは…と。

 その中で一つの救いはそういう若手の良心的な議員が、自分のキャリアと関係なく、いち専門家のはしくれの僕に意見を聞きに来る。
 尊敬の念を持ちつつ、いきなり僕が言ったのは、これ安保法制の欠陥ですと。

 もし今、安保法制がなければもちろんそれは大変。
 安保法制のおかげで集団的自衛権というのは、日本の存立に関わることでない限りは発動できませんと、普通の国とはやっぱり依然として違うんですと言ってるから、たとえばトランプさんがどこで何しようともそれがちゃんと歯止めになる。
 実は前の方が歯止めがなかった。

 ところが、安保法制には一点、決定的に欠落している点がある。
 安保法制で邦人救出ができるようになったが、条件付き。
 相手国の同意がないと行けない。

 集団的自衛権というのはまず国連憲章に書いてあることで、それを認めない国が国連に加盟すること自体がおかしい。
 それなのに集団的自衛権と言っただけで、今でも多くの野党は国会審議で「戦争法」と言う。
 そういう国会の現状、前から「暗黒国会」だったから、したがって邦人救出という国家として当たり前の任務、それが相手国の同意がないと一歩も動けない。

 当時の国会審議としてはやむを得なかったのは分かる。
 今日お見えになった若手議員も、安保法制の成立のために、選挙区でもほとんど理解されてないみたいだが、本当は陰でものすごく努力した。
 野党にもいますよ、実は。

 だけど、そういう妥協の産物として、邦人救出に相手国の同意となった。
 じゃあ拉致事件で、これから朝鮮半島で米軍が攻撃をして、あるいはそうならなくてもぐちゃぐちゃになった時に、北朝鮮が同意するんですか?
 じゃあ韓国が同意しますか?
 
 北朝鮮は仮に混乱状態で、どこに政権あるか分からなく状況もあり得る。
 でも韓国はそうではないから、僕個人の意見だが、韓国は同意しません。
 朝鮮半島の歴史も人々も僕なりに付き合ってきて、特に韓国軍の、あえて言えば国防大臣になった人も長年の議論相手として付き合ってきたから。
 これ韓国から見たら、北朝鮮が崩壊現象起こしたら、南北統一という話になる。
 その時に「日本軍」が来るのは絶対受け入れられない。

 ましてや5月9日の大統領選挙で、いま最有力候補で反日を掲げてる文在寅(ムン・ジェイン)さんが大統領になったら、100%ない。
 それ以外の人がなっても、いま保守派の候補がいないし、保守派の候補が突然出てきて当選したとしても、政権を維持するために、「日本軍」を受け入れてもいいって言うはずがない。
 そうすると朝鮮半島で何が起きようとも、現状では、相手国の同意が得られないから、拉致被害者の救出に行けない。

 こないだ予算委員会で質問した時に、奪還ではなく救出作戦だと。
 だから警察官、厚労省が所管のお医者や看護師や保健師、あるいは外務省から朝鮮語の専門家も入れた、国会では言わなかったが軍事色を薄めた…、これ自衛隊にとっては足手まといになるので困る、自衛隊の中には医官もいたり、自己完結できるから。
 が、軍事作戦でないことをはっきりさせるためにも、僕はあえて、文官も入れるってことを言った。

 が、現状の安保法制では、救出部隊が仮にできても、出せない。
 そうすると、安保法制は僕ももちろん高く評価しているが、一番肝心要の目の前の危機に対して足枷になる、あるいは無力な現状。
 これをたとえば憲法変えましょうって、僕もそう思いますよ。

 が、さっき言ったとおり、本当は1日1日、僕だけじゃなくて、僕と付き合ってる米軍の中の人が、1日1日、今日は戦争がなかったと思ってる現状なんですよ。
 このまま1年ないかもしれませんよ?でも現実に毎日毎日、僕はそうなんです。
 米軍の作戦は夜に行われるから、また今夜も僕にとっては、英仏独、それから特に韓国の中の僕の長い議論相手にとっては緊張の夜が訪れて、太陽が上がってくると、今日はなかったと。
 そういうたった今の目の前にある危機に対して、安保法制は備えができてない。

 話戻すと、じゃあやっぱり憲法変えましょうと思いますよ?
 でもそれは拉致被害者の救出にははっきり言って間に合わない。
 安倍さんはまた苦しんだ挙げ句、教育の無償化で憲法改正って言ってる段階だから。
 やがては必ずやらなきゃいけないが、9条や前文と言ってたら前に進まない状態。
 そして安保法制の改正って言ったら、野党がやっぱり問題ある法律だったんだ!と、もうずっと「暗黒国会」だから。
 今回の森友学園問題が生じる前から。

 そうすると、今日お見えになった議員にも言ったが、僕が前から考えてるのは、特別措置法。
 僕はふだん特例法や特措法は反対。
 でも天皇陛下のご譲位の問題は、特例法、特措法にすべきだと前から言ってて、内閣がそれぶれなかったのは良かったです。
 但し、女性宮家の創設っていう変なもの、野田元総理の責任重大で、認めた自民党の責任も重大だが、特措法でやるという方針がぶれてないのは、安倍内閣の評価すべき点。
 天皇陛下のご存在も究極の安全保障ですから。

 で、僕は特措法には記者時代から批判的だった。
 それを重ねるから日本の法体系はその場しのぎ、だからいつまでも憲法改正に届かない。
 だが今回の朝鮮半島の危機的状況と、拉致被害者のお命を考えれば、これ特別措置法でやるしかない。
 なぜかというと、国連にも加盟してる北朝鮮が白昼堂々、隣国の国民を拉致して、奪ったまま。
 その状況だけに限っては、相手国の同意なしに、私たちの自衛隊だけではなくて、自衛隊と別に明記する必要はなくて、日本は救出に行けるってことを、特別措置法で作ると。

 これも批判されることをあえて承知で申せば、これに反対するってことは、僕は反対する党は拉致被害者を救出しようと思ってないとは言いませんよ?その言い方はアンフェア、しかしじゃあどうやって助けるんだと。
 予算委員会で言ったとおり、まさか自国民を、人生を30年40年、もっと奪われた人たちが助けられる状況になった時に、まさか米軍と韓国軍にお任せしませんよね?と、いうことは言えますよね。

 そうすると、これはもうはっきり言った方がいいと思うけど、共産党や社民党の方々の質問を聞いてると、もうここは絶望せざるを得ない。
 もうこれはやっぱり一緒にやるのは無理だと。
 ただ、民進党の中には、今はもうほとんど声もないが、保守派と言われた人たちもいるんだから、この拉致被害者の救出に限っての特措法だったら、賛成に回れとまでは言わないけれども、強固な反対というのは違うんじゃないかと。

 だからこれやっぱり安倍政権の4年間の成果はこうでしたって言う前に、安全保障の鉄則は、過去こう頑張りましたとか今まで一生懸命やってきましたとか、関係ないんです。
 安全保障は、いま国民を救えるかっていう、その結果だけなんです。
 それ考えたら、ちゃんと4年間やってきましたっていう、胸を張る場合じゃない。
 安保法制で欠落してる部分を、まずやらなきゃいけない。
 政権を続けるのであれば、これが絶対の課題。

 そのうえで、民間人の時に横から安保法制を見てて、政権中枢とずっと議論をしてきた。
 その時に安倍政権は大した政権だなと思ったのは、安倍政権は批判を恐れて平和安全法制と言うが…、敗戦後の日本では「平和」の2文字をつければ何でもエクスキューズになるところがあるから。

 が、たとえば欧米では、平和を戦って勝ち取る人のことをリベラリストと言う。
 だから民主党のJ・F・ケネディ大統領がベトナム戦争をやって、リベラリズムを標榜しない共和党のニクソン大統領がベトナム戦争を逆に終わらせたと。
 日本で考えてるのとは真逆。
 日本では平和っていうと、何があっても戦わない。
 子供や奥さんが奪われ犯されようとも戦わないことを平和と言ってるんですよね。
 これ子供の生き方を本当に誤らせますよ。

 でもやっぱり法案を通すためには、ある意味、世の中と妥協しなきゃいけない。
 社会の風潮にも合わせなきゃいけない。特にマスメディアに。
 安倍さんがいくら報道ステーションに出て力説しても、安倍さん帰った後のコメントで全部ひっくり返すってことを、ずっとやり続けてた。

 本来なら僕の立場から言うと、安保法制なんかガンガンやるべきだと言うと思うでしょ?
 いや、その前に、政権をちゃんと維持して、使命が、つまり憲法改正まで行かないと再登板した意味がないと。
 僕がここまで無理しないでいいんじゃないか、頭冷やしましょうかと言った時に、政権中枢の中枢が、このために政権を再び取ったんだから!とひと言言われて、僕は正直、恐れ入りましたと。

 安保法制をひと言で言うと、要は、集団的自衛権を戦後初めて認めると。
 ていうか、集団的自衛権の概念自体が第二次世界大戦後に確立。
 もっと言うと、第二次世界大戦で数千万人を失った、悲惨な戦争を反省して、集団的自衛権が生まれた。
 戦争の真逆。
 個別的自衛権で各国の主張がぶつかり合って戦争になったのが第二次世界大戦だから、そうじゃなくて、考え方は違っても皆でまとまって集団で守りましょうになった。
 だから集団的自衛権という考え方が確立され、それが国連。

 ところが日本では学者が中心になって言ってるのは、国連の言う集団安全保障と、集団的自衛権は別物だと。
 違わない。
 だから全然基本ができてない。
 戦争を起こさせないための集団的自衛権。
 それをちゃんと法律で担保しない限り、日本は安全保障に関してはまともな国になる第一歩も踏み出せない。
 だから安保法制だけは、たとえ政権を失おうともと…と、その後に政権中枢が言った。

 僕はもう感心しました。
 これは敗戦後の歴史は何かっていうことをスパーンとこう、見抜く目を持ってるってことであり、その後たとえば日韓合意などで僕は安倍政権と対立もしたし、今もその点はお互いに妥協しなくて、はっきり言って日韓合意は僕が警告したとおりになってしまった。
 でも安倍総理の側が、悪うございましたとは全然言ってくれない(笑)。
 でもあの時の決心、決意というのは、これは見上げたもんだと思いますよ。

 貫くべきを貫くというものを持ってる政権に、会ったことがない。
 とりあえず経済をよくしたら選挙に勝つ。
 そうやってずっとその場しのぎで来たわけでしょ。
 それが、日本をまともな国にしようと思ったら、政権を失ってもいいから安保法制をやるっていうのはすごいけれども、安全保障というのはそこで「おっちん」(腰を落ち着けて安心して座っているという意味の関西弁)したら…。
 安倍政権は安保法制を通して、やっぱり「おっちん」した。
 自民党の総裁規定が変更されて、最大だと2021年9月まで政権を続けられるようになった。
 来年の総裁選挙も今のところは、勝てそうな候補がいない。
 「おっちん」してる状態。
 森友学園問題とかも、天の怒りを感じないわけじゃない。

 安倍一強という言い方は、安倍さんを非難する言い方として言われてるのはアンフェアで、別に一強になろうとしてやってるんじゃなくて、今の国会を見てて、誰が野党を支持できるんですか。
 森友学園の問題とは、別ではなくて、同じに見ても、この国会での野党の追及は素晴らしいって、誰が思ってるんですか。
 日本人を馬鹿にするなって。
 「暗黒国会」の何が一番いけないかって、国民を馬鹿にしてるんですよ。
 こういうふうに人を追及したら支持してくれると思ってる。
 僕ら、そういう国民なんですか?
 どっかの国と一緒にするなって。

 でも安保法制にこういう問題があるってことも、心ある議員に気がついてる人がいたのに、自分たちは多数派かもしれないと安住するから、目の前の危機に対応できない。
 これは深刻な事態で、朝鮮半島が本当はどうなってるか。

 ニュースには尻尾がある。
 今回のティラーソンさんの日本、韓国、中国の歴訪。
 あれだけ中国と対立しながら、来年トランプさんがわざわざ中国に行って習近平国家主席と首脳会談することを合意したのが尻尾。
(註:習近平氏は4月6日に訪米し、トランプ氏と首脳会談するという報道がある)

 これは外相レベルで合意できるようなことじゃない重大な話を、ティラーソンさんはいわば準備で言ったけど、外相同士ではやっぱり全然合意できなくて、でも北朝鮮がどんどん核を開発して、取り返しがつかなくなりつつある問題を解決するためには、首脳同士でないと話せないことなので、トランプさんをやっぱり早期に中国に行かせますので、習近平さんとの間では、中国はお嫌でも合意して下さいという意味。

 これは何かというとティラーソンさんはヒントをいっぱい言ってて、アメリカの忍耐は終わったと言ってるわけです。
 実力行使という意味に他ならない。

 もっと具体的に言うと、ご承知のとおり、トランプさんは選挙中に、金正恩委員長と会談してもいいと言った。
 あれが本気だった証拠、僕の知る限り、国会議員として責任持って言うと、11月にトランプさん当選して、1月20日の就任式まで間があるが、その間こそ北朝鮮に行こうとした。

 つまり大統領になってしまうと、合衆国大統領があの小さな国に直接行って握手するのはどうかという意見が、トランプチームの中にもあったので、海兵隊も含めて軍もそういう意見だったから、じゃあ1月20日までに行こうかってことを、実は水面下でやった。
 でもその代わり、大統領が平壌に行くってことは、事前に北朝鮮から水面下で言質を取らなきゃいけなかった。
 核開発の停止のエビデンスを出す。
 今までみたいに、やめたやめたって言いながら水面下で開発するってことが完全になくなる。

 ということは、具体的に言うと、査察が入るということ。
 IAEAを中心に、実は米軍の専門家も入れて、国際査察団を北朝鮮に入れて、核開発を完全にやめたと。
 それから生物化学兵器にも査察を入れる。
 それを北朝鮮が呑むんだったらトランプ大統領が行って、その代わり、これは僕の受け止めだが、人権問題は問わないと。
 だから僕はちょっと待ってくれと言ったわけです、水面下で、1人の議員として。
 拉致事件は究極の人権問題だから、アメリカ人も1人拉致されてることが分かったじゃないかと。
 いや、そこは拉致事件は別って強調するからと。
 僕ごとき1年生議員だから単なる雑談にすぎないけど、そこまで詰めていった時に、北朝鮮がそれを断ったんですよ。
 査察は受け入れないと。

 しかしこれはアメリカにとって、北朝鮮からの大きなメッセージになった。
 あ、核開発やめないんだと。
 当然したたかな北朝鮮だと、査察を受けます受けますと言って、トランプさんに来てもらって、体制の保証をしてもらって…、お父さんの金正日がそうだった。

 あくまで僕個人が得た情報で言ってるだけですよ?裏が取り切れてない話もあります。
 北朝鮮に裏取れないから。

 でも責任を持ってお話ししてるが、たぶんお父さんの金正日はそうだが、今の金正恩はそこは、周りから見ても測りかねるところがあるようで、要するにそんなの受け入れないって全く言ったわけじゃないが、事実上拒否と受け止めた。
 それですごく軍事オプションが頭をもたげてきて、トランプさんが乱暴な人だからそうなったんじゃない。

 それで海兵隊を入れた四軍に、特殊作戦の実行と、それの及ぼす影響、つまり在日米軍基地を含めた同盟国の影響も含めて、シミュレーションさせた。
 準備は現実に進めてます。今も進行中。
 それと同時にシミュレーションをやった結果、いくつか問題が出てきて、まず金正恩は夜だけでなく日中もおそらく地下で暮らしてる。
 実は、お父さんの時代から。イラク戦争以降、特にそう。

 地下にいる金正恩を仮に暗殺したとしても、ビンラーディン殺害の時のようにその後お咎めなしじゃなくて、北朝鮮は兵隊も国民も全部洗脳された状態だから、トップが仮に失われてもすでにプログラミングできてるから、弾道ミサイルが日本に、最大だと短い時間に100発前後のミサイルが飛んでくる。
 THAADでは一部しか防げないので、だからシェルターが必要だと僕は言ってます。

 地下にいる金正恩を殺すのは、邸宅にいたビンラーディンを殺害するのとはわけが違う。
 地下に潜っていって地下のターゲットを殺害するのはほとんど無理、ということは地下のターゲットの周辺を広範囲に殲滅。
 核兵器しかない。

 これはすでにB61-11っていう小型戦術核がある。地中貫通弾。
 F16から撃ち込むと、アラスカで実験に成功してるが、地面に当たっても爆発はせず、潜っていってそこで核爆発を起こす。
 これしかないんじゃないかとシミュレーションしたら、実は地上にも放射性物質の影響が出る。
 そうすると目の前の在日米軍基地は大丈夫かっていうことと、もうひとつは日本の世論がもつのかと。
 日本の世論もある程度は気にする。

 だから人類3発目の核兵器使用が国際社会の支持を得られるのかということが、まず1点。
 2点目として、その作戦が成功するのか。
 3点目は、金正恩がいなくなっても反撃が行われた時に、ミサイルの危機、VXなどの毒ガス、天然痘ウィルスのような生物兵器、それが使われる可能性。
 天然痘ウィルスまではないかもしれないが、VXは持ち込める。
 金正男暗殺事件で使われたVXは、現地で作ったと言ってる評論家もいるが、北朝鮮から持ち出したものというのがインテリジェンスの見方。
 天然痘ウィルスもいざとなったら人間にプログラムしておけば、1人の青年が飛行機に乗って成田に降りるだけで完成。
 飛沫感染なので。

 4点目は中国。
 米軍が北朝鮮のエリアに進入した時に、中国は武力行動に出ないと、反応しないと、それをティラーソンさんは水面下で持っていって、それもちろん駄目になったから、トランプさんを行かせて、最低限、確約しなくても最悪の場合いいから、とにかく介入しないと。
 それがすでに日本のインテリジェンスがキャッチしたのは、中国は介入すると言ってきた。
 いや、脅しかもしれませんよ?
 介入しないと言ったら、アメリカはもうやるかもしれないと中国は思ってるから、そう言ってるわけだけど。
 アメリカは米中戦争は絶対できない。
 それで止まってるけど、じゃあどうするのか。

 日本だけじゃなくて、米中にとっても北朝鮮がこのまま核兵器の開発を続けるのは悪夢そのもの。
 逆に、去年11月以降に、北朝鮮が核開発続ける意思がはっきりしたから、さっき言ったとおり、もう危機は毎日、「今夜はなかった」と朝になったら思う状況になってる。
 それが日本の安全保障の現状なんですよ。

 ロシアは先週言ったとおり、実際は中国の10分の1国家になってるから、北方領土はとても大事だが、日本の安全保障にとっては(ロシアとともに中国を)挟み打ちにできたらいいねということであって、直接的な脅威とは、北方領土問題があっても言えない。

 じゃあ東南アジア諸国に反日国はあるかというと、中国に取り込まれてるカンボジア、ラオスでも、日本大好きですよ。
 だから世界で日本が嫌いだと言ってるのは、中国と朝鮮半島だけですから。
 だからそういう意味では日本と事を構えたり、日本の国益を損ねるようにしたいっていう国は他にないので。
 逆に言うとオーストラリアとか、あるいはロシアとも、アメリカは当たり前ですけど、手を組んで、中国、朝鮮半島をしっかり抑えることは、中長期的には可能なんですよ。

 しかし短期的な問題について、特に朝鮮半島の、いま目に見えないのに、闇に隠れてる危機に対しては、現行の安保法制には肝心な点が欠けてるっていうのは、日本の実態なんです。


(★)トラ撮り! コーナー

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★JOGMECの調査船「白嶺(はくれい)」

 国会議員見学会があったのですが、参加者は青山さん1人だったという…。

(割愛)


(★)青スポ コーナー

170327-03spo.jpg

★乗馬

(割愛)





 ____________________________内容紹介ここまで


 米軍が北朝鮮に軍事行動を起こすことになったら、日本の世論はもつのか?についてですが、こんなアンケートが昨秋ありました。

 但し、YESと答えた人の大多数は、北朝鮮から「報復」される可能性を考えずにそう答えたと思われます。
 だからそれを含めて質問し直せば、NOという答えがかなり増える気がしますね。


 さて、森友学園問題ですが、籠池理事長の証人喚問以降も沈静化していない状況。
 っていうか、メディアが沈静化させたくない?(視聴率が取れるらしいです)
 日曜〜月曜にかけて、稀勢の里逆転優勝や栃木スキー場雪崩事故など大きなニュースがあったため、報道は少し減ったようですが…。

 証人喚問は自民党にとってヤブヘビになったんじゃないかと見る向きもあるようですが、一方で民進党も「辻元問題」という爆弾を抱えることになり、この先どうなることやら…。
 もっとも産経など一部のメディア以外は現時点でスルーしてるし、影響は未知数ですが。

 問題の経緯などは、coffeeさんのブログを。
昭恵夫人と籠池妻のメールに辻元清美&連帯ユニオン関西地区生コン支部・民進党はメディアに報道規制
松井一郎府知事「辻元清美の話は言わないでねと言われたらメディアは民進党に悪い忖度をしている」
生放送で辻元清美に言及!維新の会の足立康史、民進党の玉木雄一郎が引き攣る・司会は慌ててCMへ

 で、今日予定されていた辻元清美の会見ですが、やっぱりやりませんと。

 会見すると、かえって火に油を注ぐことになるかもしれないと考えたんでしょうか?
 いずれにしても、政策うんぬん以前にこういういい加減なところが、民進党が国民に信用されない大きな要因でしょう。

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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

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