ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

朝夕めっきり冷え込んできた今日このごろ，まさに私にとってはその変化が体にびんびんと響くのであって，ただでさえ非常に辛いシーズンである。それに加えて，この時期から怖れているのはインフルエンザという奴で，我が娘の学校では早くも大流行しているとのこと。いつウィルスが私の体を通り抜けていくかと思うと，ただでさえいろいろ仕事やらなんやらで立て込んでいる時節だけに，警戒を強めているところである。

そんな寒さが身にしみる初冬ではあるが，どうもヒロシマという街にいるとその寒さがより一層骨身にしみると言っても過言ではない。寒さだけなら，京都のこの時期の方がよほど寒い。しかし，それだけで寒さが骨身に応えるという記憶はあんまりない。もちろん今から２９年前の京都の寒さは，辛かった。これは受験生という不安定な身の上であった上に南海ホークスという愛するチームを失った喪失感が重なったものだから，ある意味当然である。単に辛いというなら，東京で仕事をしていたときの方がよほど辛かった。実際，その時期にメンタルのバランスを崩してしまったのだから，まあストレスがリミットを超えていたのであって，仕方がないことだ。

しかし，今の寒さは，まさにそれに匹敵すると言っていい。

敢えて言うなら，なんか自分が広島市民であることが場違いであることを強く感じるのである。自分はこの街にいてはいけないのではないかとさえ思うのだ。もっというならば，ならこんな街こわれてしまえと言う感傷さえあるのだ。

広島市民になる前は，広島はカープファンにとって王道楽土だと思っていた。実際，カープが身近にあるが故に，本や雑誌の発売日が2日遅れていようとテレビの民放が4つしかなかろうとそんなものはどうでもよかったとさえ思っていた。

しかし，今は違う。何かがおかしい，この街は何かが狂っているという思いにさいなまれる毎日である。敢えて言うなら，まさにカギ括弧つきの「王道楽土」，まあはっきり言うならばお近くの領道様の国のそれといった報がいいのかもしれない。

今一番したいことは何かと言われれば，隠居だ。隠居といってオーバーならば，要するにヒロシマから離れたい。昔と違ってカープに関する情報は簡単に手に入るし，映像も音声も全国どこでも接することが可能なのだ。ヒロシマ球界から離れて，頭を冷やしたい，そう真剣に考えている。

だって，カープが勝つことを真剣に望んでいないような輩がファンを名乗っているんだから。ありえない。彼らにとって大事なことは「ファン」の中での序列，もっといえばいかに「党中央」に忠誠を誓うかと言うことでしかないのだ。まさに，冗談抜きで「マツダ社会主義人民共和国」そのものではないか。

とはいっても，転んでもただでは起きないのがこの私である。ここから先は今日は口を噤んでおくとするが，然るべきときに，一気に，まさに疾風怒濤のごとく書き連ねることとなるだろう。

とにかく，今年のカープとそれをめぐる諸情勢については，言いたいことは山ほどあるのだから。

おかしいものは，やっぱりおかしい。

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