そもそも…「悪の凡庸」って?
この言葉を知っている人がどのくらいいるだろうか?
まず何て意味かも?読み方も難しい(^_^;)
しかし今の時代を一言で象徴する言葉があるとしたら…
この言葉がピッタリだと思って
一年が経緯しました(^_^;)
なぜ1年が経過したかと言えば…
ちょうど一年前の今頃、
一年に一回は映画館で映画を見ようと岩波ホールで見た
「ハンナ・アーレント」のテーマとなったもので
その言葉が強く焼き付いてしまっていたからです。
映画タイトルの「ハンナ・アーレント」とはナチスの迫害から
米国に亡命したユダヤ人の女性哲学者で『悪の凡庸さ』という本が
彼女の代表作のようです。
『悪の凡庸さ』をタイトルにしなかったのは多分これでは
興行的にも難しいと思ったのかも知れませ(^_^;)
ココで「悪の凡庸(ぼんよう)」や
その著者ハンナアーレントについて私が解説するより
この映画の「予告編」を見て頂くのが早いと思います(^_^;)
ユダヤ人にとって悪魔のような極悪人、
アウシュビッツのナチ将校アイヒマンの裁判を
見続けたハンナがこの裁判を見て出した結論は
「アイヒマンはどこにでもいる凡人…
彼に変わる職務に忠実な人間はどこにでもいる、
人類にとって最も怖い"悪"は…
無思考で体制に順応する凡人が行う"悪"というものです。
モノが溢れる充分に豊かになった民主主義のこの国で…
それでも原発や戦争が出来る国を求める政権を求める
この国に「悪の凡庸さ」を感じてならないのですが、
間違っているでしぃうか?
そういえば今年は映画を一本も見ずに終わりそうです(^_^;)