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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

奈良時代だけでないかもしれない入日の信仰 (奈良に行きたい 7/10)

2017-05-28 | 第七章「光と復活体」

 若いころ、湯川秀樹先生の同定理論など、人はなぜ天才的なことを成すことができるのかということに興味深々になった時期があった。そして、湯川秀樹先生と市川喜久弥先生の書かれた天才論を夢中で読んだものだ。ニュートンのような科学者もあれば、空海や荘子などの宗教家、石川啄木などの文学者、俵屋宗達などの芸術家も取り上げられていた。今考えれば、真善美にどこか触れることを成す天才。その創造に至る物語はとても面白かった。

 その若い時の創造理論への興味は、今でも続いている。ただ、対象そのものというより、その時に起こるこころの動き、例えば感情の働きなどに興味は移り、それが生き甲斐の心理学を深く学ぶことに繋がった。世の中は、例えば昨日の片岡山の飢人などを例にとると、そんなことがあり得るだろうか・・・など現象の方にまず関心をもつ方が圧倒的に多い。中世の天動説を否定し地動説を確立していく過程などは、殆どの科学者は天動説のもとに数式を巡らしていて、地動説などは全くの異端だった。眉唾は今でも嫌われたり馬鹿にされるものだ。しかし、現象ではなく心の動きとしてとらえるとどうだろう。

 それから、天才への興味というより(事例は別にして)、私を含めたどこにでもいそうな人々のことが気になるようになった。誰でも所謂大きな不幸に見舞われたりすると、人生観が大きく変わったりするものだ。それは、本当に心を動かされる。

 さて、写真は4年前に天の香久山の麓から畝傍山の入日をとったものである。そして、それから私は小高い天香久山を登り、舒明天皇の歌のある看板を見て、畝傍山方面に落ちる春分のころの美しい入日に見入った。

  

 舒明天皇は推古天皇の孫世代にあたる方であるので、四天王寺の西門はお彼岸の中日海側の極楽東門に向かうという信仰を当然知っていたのだろう。この信仰は熊野の補陀落渡海にも通ずるもののようだ。平家の壇ノ浦の悲劇にも通じているようだ。厳しいこの世から、平安のあの世へ・・・勿論、この思想の背景には縄文時代からの信仰の流れがあったと思う。私の住む多摩でも、冬至に丹沢の最高峰の蛭ケ岳に入日が入る土地にストーンサークルが縄文後期に作られていたりする。

 この世(ストレス曲線)からあの世(幸福曲線)にどのように変わっていくのか、とても興味があるこころの世界の話だ。何故、そのようなことが起こるのだろうか。

奈良に行きたい 7/10

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