五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

馬込の文士村

2014年08月23日 | 第2章 五感と体感
朝ドラ「花子とアン」に登場する東京は、馬込の文士村と云われた所です。
東京の郊外であるこの地に、関東大震災後、文化人が集まってきました。昨日のドラマでは、売れない画家がキュビスムもどきの似顔絵を描き、あまりにも可笑しげな画なのでウケたシーンがありました。

実は私の祖父も文士村に住む芸術家の一人で、この界隈にアトリエを持っていました。
函館の商家の息子が、家族を引き連れ、今時の流行りの場所に居を構えるに至るには、きっと迷いが無かったと思います。
祖父のことですからきっと易経を頼って自信を持って家を建てたのだとは思いますが(笑)
そんなわけで、父は大田区生まれです。
戦前の話です。戦前の日本橋のデパートや歌舞伎座の話は、父からちらほら聞くことがあり、池上本門寺界隈の様子も幼い父にとっては印象が深かったようです。
戦争が始まり、一家は伊東に疎開し、東京の自宅とアトリエは全て空襲で焼失したので、終戦後も暫くの間伊東に住みました。
何しろ身体が弱い祖父は、健康診断で甲乙丙の丙を頂いたことで出征することも無く、近所の人々から国賊と陰口を叩かれながら、戦争画も描くことなく好きな絵を描いて過ごしていたそうです。

毎朝馬込の風情を感じながらドラマを見ることになるとは思いもよらなかったので、懐かしい気分でドラマを拝見しています。

有名な文化人もいれば、祖父の様な数寄者もいれば、夢を持って馬込に集まってくる人々も大勢いたことでしょう。

モンマルトルの丘に集まってきた芸術家然り、馬込の文士村も芸術論やら文学論で湧き上がっていたわけで、古今東西津々浦々、人の成すことは同じであるな、と。

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