五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

退行現象

2017年09月13日 | 第1章 意識と知覚

Louvre

退行現象                           2017年9月13日

あの日に戻りたい~♪
と、意識できていれば、温かい思い出を懐かしむ心の動きなのでありましょうが、幼い頃のあの時に無意識に戻って、お母さんに甘えたり、幼い頃の体験が、現在の経験よりも楽しすぎたことで、その頃に戻りたい現象が無意識に起こったりしていると、「防衛機制の退行」が思い浮かんだりします。
幼い頃の嫌な経験や思いが強かったりすると、それが防衛機制となって身体症状や行動に表出することもありそうです。
このような現象が我が子に起こったときに、現象を改めようとして、そればかりに焦点を当てても、的外れな事が多いように思います。
その上、なんで、そんなことになるのか?そんなことをするのか?を質問したところで、大抵の場合、本人が意識していないことの方が多いかもしれません。

自分の体と心は、自分以外の何物ではなく、一人きりです。でも、他者との関係を大切に育むことで補えることはたくさんあります。自分は独りの自分であることを意識していれば、問題を自分のものとして捉える事ができるはずですが、退行によって過去の自分にすり変えることで何かを補おうとしても、解決には至るどころか、どんどんと現実の自分を逃避に追い込んでしまいます。

10代までの生育史を育んでいる真っ最中の時期は、自立と退行の行きつ戻りつの時期でありましょう。
この時期に、退行も自立も、孤立感や苦しみ経験しながら、自己受容の体験できたら、きっと、成人になってから、自分の中にある解決の引き出しを見つける事が、意識に上がりやすくなるようにも思うのです。

自分に起きている現象や家族に起きている現象が、「もしや退行?」と、思い浮かんだとしたら、現象ばかりを咎めるのではなく、ロジャーズの6条件で温かく向き合うことで起きてくる本人の自己受容と自立を信じることが大切な向き合い方かもしれません。


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