五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

昨日のドキュメンタリーで考えた

2016年12月08日 | 第2章 五感と体感
昨日のドキュメンタリーで考えた2016年12月8日

本日8日は、第二次世界大戦が始まった日であり、無原罪マリアの日であり、ジョンレノンが亡くなった日です。
昨晩見たドキュメンタリー「レッドチルドレン」は実に興味深いものでした。
1930年代、ヒトラーや日本の軍国主義に対し、社会主義、共産主義の思想が各国で育まれ、いよいよ第二次世界大戦の空気が色濃く鳴り始めた頃にそれに違和を抱く思想を持った人々が中国に渡ってゆきます。その人々が革命という名のもとに毛沢東の行った文化大革命に大きく翻弄された経過と現在を映した番組でした。
格差社会に異議を唱え、それがいつしか文人排除となっていく経緯が、人の思考の普遍性であることがよく理解でき、私の頭の中が大変整理されました。
第二次世界大戦後にどのような思想を抱き、どのように動けば生き延びていくかという課題は、どの国もどの民族にとっても大きな課題であったことでしょう。

いつの時代も大きなうねりが社会を呑み込んでゆく時、そこには、現在の生活の不満や不安が表面に表出するきっかけが必ずあるようです。
その一つのきっかけが各地、各人で同時に共感し合う現象が起きた時に社会現象として表出し、うねりとなって制御不能となってゆきます。

この場合、理性や俯瞰した吟味力を持つ人が多くの人にとって敵とみなされていくのです。

何が正しいのか。
いつの世も、正しさを測るには、時間がかかるようです。その場、その時に選択する自分の感情や考えは、他者が止められるものでもありません。
何が真理であるのか。
それも、何かが治まらなくては、吟味する余裕もありません。

確信として言える事は、人は魂を持ち、自分の身体を持ち、自分の心を持ち備えて成っているという事でありましょう。それ以外の事は目の前で起こっている事象の中で生き抜く事以外、術は無いのかもしれません。

無原罪マリアの祝日、そしてパールハーバーの日に考えるモチーフに相応しいテーマを与えられたような、そんな番組でありました。
第二次世界大戦後のユーラシア大陸に起こっていた出来事は、敗戦し何もかもが180度変わってしまった日本よりも苛酷であったかもしれません。

生き抜くためにどう生きていくか。
「良き方向」という概念は、人によって様々です。
「良き方向」の内容は、その人の生育史が決めてゆくものであり、他者から押しつけられるものでもありません。それが人の特徴でもありましょう。自らの生き方を決めてゆく事が自分自身に委ねられるものであるからこそ、人は悩むのでもありましょう。

戦後の歴史を理解する事は、今こそ大事な事であるように思います。
自分が学んできた各国の政治と社会背景の点と点が結ばれたドキュメンタリーでした。放映に感謝です。


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勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座

12月20日つつじヶ丘勉強会

NPOキュールの勉強会

12月16日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
12月23日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校


生き甲斐の心理学講座 NPOキュール主催
2017年1月21日日土曜日13時~15時半 
場所:渋谷区神宮前 渋谷のIMA
料金:3千円









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