五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

川の風情

2014年09月11日 | 第2章 五感と体感
友人の木版画の作品展が今年も京橋のギャラリーで開かれています。
展覧会後に友人とお喋りしながら京橋から日本橋をぷらぷら歩き、三井記念美術館で行われている能面展も見てきました。
江戸時代までの金剛宗家の能面の数々を三井家が所蔵しており、こんかいの展覧会で多くの能面を拝見する機会が私達にも与えられています。

さて、今日のお話は能面ではなく日本橋の橋のお話です。

最近、川が見直され、川に沿ってお店が並んだりして、私達の暮らしに川が身近になってきました。
ヨーロッパの都市は、たいてい川を挟む形で街が形成されています。川沿いには公園があったり、素敵な橋があったりと街の風景の中心的な場所として大切にされています。

日本橋の水辺と人の暮らしを大事にする文化に、いつしか目をそむけるようになったのは、川の上に覆いかぶさるように高速道路が出来、無機質な河川工事が成されてきたからのように思います。江戸の文化は川の交通を駆使したものでありました。
江戸時代の街を上手に使えは水の通路が確保されたはずです。

ここ数年、ようやく川の文化が見直されるようになってきたように思いますが、覆いかぶさる高速道路は、どんなに日本橋界隈の街が立派でも殺風景な雰囲気を助長してしまいます。

でも、そんな殺風景な川縁に、金魚の提灯がぶら下がったテラスのあるお店ができました。
友人と導かれるようにそのお店に入ると、江戸風の設えで、お高いのかしら~?と思いながらメニューを開くとお安いのでびっくり。。。

川に目をそむけていては、日本橋の橋の復活とは言えませんが、殺風景な川を見せる勇気を持ったお店のコンセプトは、これからの他の店舗の設計に影響を与えることと思いました。

数年前に川の上の高速道路を無くす宣言を聞きましたが、いつになることやらわからず、それよりも今ある条件で風情を変えていくことはチャレンジでありましょう。
これから少しずつ勇気ある店舗が川沿いにテラスを造れば、随分温かい風情になることでしょう。

やってみるもんだなぁ~~、と思ったランチのひとときでありました。

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