五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

縄文の祈り

2018年07月11日 | 悔いのない人生とは?

コップのふちこちゃん?みたいな壺

縄文の祈り  2018年7月11日

稲作文化が入ってくる以前の1万年以上ともいえる日本の国の人類の歴史は、共存共栄で育まれた、「見神欲」の時代であったとも言うことが出来そうです。
物理的なことだけで、人間は生きてはいけない事の証拠が縄文時代と云われている時代に在るように思います。命を繋いできた我々の祖先は、自ずから発する畏敬の心を森羅万象に触れる事で育んできたようです。


みみずく土偶


「神を見る欲」とは、オックスフォードで宗教心理学を学んだ私達の師から学んだ概念なのですが、生まれたばかりの赤ちゃんにしても、嫌な事に関しては泣き、嬉しい事に関しては口角を上げて笑うと、親が喜んでくれることを体得し、DNAに組み込まれた性善を強化しながら、生育していくようです。
そして、私自身、誰から教えられたわけではなく、彼岸のような祖父の絵を前にし、手を合わせた五歳の時の出来事を未だに思い出します。それが、私が祈りを意識した瞬間でした。

一方、幼い頃から敵をやっつける概念を教え込まれた子供たちは、自分が生き延びるために体得した方法が、人間に与えられたよき方向に向かうための矛先である性善説が敵をやっつけることにすり替えられてしまいます。
一昨日、テレビの特集番組で、生まれた時からそのように育てられた子供に、違う概念で育み直すことがいかに難しい事であるかを放映していました。

「畏怖」、「怖い」という対象は、自分は何が怖いのだろう。
と、改めて考えるに、いつしか自然の起こす驚異を飛び越えて、私自身、人間の方が怖いとすり替わっている事に気付きました。
生き抜くためにどう自然と関わるか、自分の住んでいる場所の土地でどう生き延びるか、というテーマは、縄文の人々であれば、最も大事なテーマであったはずです。

今一度、天を仰ぎ、風土を知り、海と森を見据えて、水を尊み、与えられている気候風土で自分がどう生き抜いていくかを、真剣に考えていく時期になってきたのかもしれません。
縄文の長きにわたる時間で育まれた人の感性は、焦点付けられた祈りの対象から深く見て取ることができます。五感を育んできた最強の縄文人に倣うことが沢山ありそうであることを、ここ数日思索している次第です。



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