五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

これからどう生きるか

2018年03月12日 | 第1章 意識と知覚

宮城県亘理郡山元町 元山下駅 慰霊碑

石巻日和山2017年11月撮影


これからをどう生きるか           2018年3月12日

東日本大震災から7年が経ちました。
昨日のテレビ番組で東北各地の様子を放映する中、同地点からのこの7年の定点観測写真を拝見することができました。
カオスの状態から整理されていく様子を見る事で、改めて震災で失ったものがいかに大きなものであったのかを意識しました。
私がブログで書くことも、実際に現地で出会った人々から聞いた話を100%ありのままに書いてはいません。
第三者である私が、実際に聞いたことを全てありのままに語ることは、とても失礼に当たるという思いがあるからです。言葉だけを読む人と体験した人が醸しだす言葉との間には深い河が流れているのです。深い河を無理やり越してしまうと大変な誤解を招きます。
被災地で聞いて見てきた私自身が、聞いたことや見たことを吟味して、私自身の言葉に変換することをしながらこの7年間綴ってきました。
そこがニュースを伝える記事を書く記者やドキュメンタリー作家とは違うところです。
当事者の皆様が今まで踏ん張って行動し、震災から1年経ち、2年経ち、3年経ち、そして、7年という月日が経ち、そこでようやく言葉にできることもあるのです。そして、改めて意識化できるものもあるのです。

絞り出す言葉。
ふと自然に湧いてきた言葉。
悲しみに暮れる言葉。
深い喪失感の言葉。
後悔の言葉・・・・
そして、感謝や喜びの言葉。

そして、原発の問題はもっと奥が深く、これからどのような事が為されて時間が刻まれていくのかを、私たち自身が意識しなくてはならない深く大きな問題なのです。
「震災の日だから情報として流れる」ということではなく、今、実際に抱えている大問題なのです。
深く大きな問題を抱えながらも、私達はそれぞれの身体と心でこれからを生きていかなくてはなりません。



ふと湧き上がる言葉がその人にとっての神の恩寵ではないか、と、思うこともたびたび経験しました。
この恩寵のような思いや考えが湧き上がるに至る過程を知っているからこそ、恩寵だと心から思える聴き手が居ることが、聴き手としての役割であるようにも思っています。

伝える事も大事な事ですが、一人の人間の心に添い尽くすということは、そういうことを感じ取り解釈する事がもっと大事な事であるのかもしれません。

あんまり大きなことは言えませんが。。。

私自身の答えを出すまでは、しばらく時間がかかりそうです。
これからの自分をどう活かすか。
自問自答の期間はしばらく続きそうです。

東日本大震災の日に合掌


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表装作品展のお知らせ

日程:3月18日日曜日~31日土曜日12時まで 
場所:銀座プロムナードギャラリー (銀座三越下から東銀座の地下通路ギャラリー)に展示します。

今回私は、赤ちゃんや子供の手型や足型を和紙に取ってもらい、記念の御軸を中心に展示します。
銀座に寄ることがありましたら、お散歩ついでに通路ギャラリーを歩いてくださると幸いです。


公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所 講座

2018年4月2日 鎌倉腰越講座
2018年3月20日 つつじが丘勉強会

4月6日~8日 琵琶湖 唐崎講座


NPOキュール講座 
東急セミナーBE講座

2018年3月16日13:30~15:30雪谷校
   3月23日10:30~12:30たまプラーザ校

3月18日 東急セミナーBE雪谷校にて 13時~15時まで
子育ての中の保護者のための生き甲斐の心理学講座を行います。



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