どうすれば問題が解けるようになるのか?(1) | リーダーズ式 合格コーチ 2024

リーダーズ式 合格コーチ 2024

「アタマ」と「こころ」を元気にする経営を科学する!リーダーズ総合事務所・リーダーズ総合研究所代表(中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士・産業カウンセラー・キャリアカウンセラー・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種・FP)コンセプトは人と人の「つながり」



人気blogランキングへ  ← ポチッと1回クリックをお願いします。


今日は、伊藤塾で本試験分析会が行われていますので、それをもとにして、今年

の本試験に向けてリベンジすることが決まっている方は、本格的に学習を始める

前に、是非、昨年の本試験の「ふり返り」を行ってほしいと思います。


具体的には、今年の本試験問題について、


①どうして問題が解けなかったのか?

②どうすれば問題が解けるようになるのか?


ということを、じっくりと検証してほしいと思います。


どこかで時間を取ることが出来れば、この「ふり返り」をベースにした個別カウン

セリングも実施したいと思っております。


このような「ふり返り」をやらないで、すぐに勉強を再開する方が多いですが、自

分のやるべきことが見えない状態で、ただ何となく勉強をしても、今年度と同じよ

うな結果に終わってしまう可能性が高いのではないかと思います。


今年度の問題を解いた際の思考プロセスを忘れないうちに、早めに行ってほしい

と思います。


どうして問題が解けなかったのか?ということが見えてこないと、どうすれば問題

が解けるようになるのか?という解決策も見えてきません。


この問題を解決するために、合格者の皆さんが、どうやって問題を解いているの

か、そのプロセスを簡単にモデル化(見える化)してみました。


通常、本試験では、 まず、問題文の「テーマ」や「キーワード」を発見して、その問

題を解くために必要な前提知識を「アタマ」の中から「検索」していきます。


次に、その「検索」した前提知識を、問題文の事例に「適用」(あてはめ)して、効果

が発生するか否か(○×)の結論を出していきます。


問題を解くための演繹法と呼ばれる思考モデルです。


もちろん、これは瞬時にやっている訳ですが、図解すると、以下のようになります。





これを時間軸の「視点」からみると、前提知識の①「作成」→②「検索」→③「適用」

という順番になります。


したがって、問題が解けないという場合、 この前提知識の①「作成」→②「検索」

→③「適用」のどこかで躓いていることが、その要因として考えられます。


ただし、○×の数え間違い等の単純なケアレスミス等は除きます。


以下、①「作成」、②「検索」、③「適用」の順番にコメントしていきます。


大きく分類すると、


知識が「ない」、あるいは、知識は「ある」が、知識の精度が低かったため問題が

解けなかったのが、①「作成」の段階での問題です。 ☚ 


特に、今年の民法択一式は、


ほとんどの問題が、過去問未出題のテーマ・内容からの出題でしたから、行政

書士試験の過去問中心で学習されてきた方は、この①の段階が問題となって

問題が解けなかったのかもしれません。


このあたりは、今年度の本試験の問題が、行政書士試験の過去問の知識だけ

で、どのくらい得点できたのかを、テーマ別の過去問集、あるいは、肢別本など

で検証してみれば、すぐにわかると思います。


ただ過去問を何回も回すだけの学習の有用性ですね。


行政書士試験の合格率は、約10%程度ですから、残り90%の多くの方は、お

そらく、この①の段階が問題となっているような気がしますが・・・


次に、正確な知識があったのに、その知識に気づかなかった(引き出せなかった)

のが、②検索の段階の問題です。 ☚ 


解答解説を見れば、ああ、あのことね、ってわかるのに、問題を解いているとき

には、???となってしまう場合などです。


長年受験指導をしていると、あるいは、カウンセリンなどでお話していると、この

②「検索」の段階で、問題を抱えている受験生が多いことに気がつきます。


最後に、①②は、クリアーしたけど、最後のあてはめで、間違えてしまったのが、

③「適用」の段階での問題です。 


したがって、各段階で、②どうすれば問題が解けるようになるのか?という解決策

も、少しずつ異なってくるはずです。


皆さん、ひとりひとり抱えている問題が異なりますから、本当は、集団的にでは

なく、個別的に対応していかないといけないのでしょうね。


次回は、まず、①「作成」段階について。



人気blogランキングへ  ← ポチッと1回クリックをお願いします。