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今日は、伊藤塾で本試験分析会が行われていますので、それをもとにして、今年
の本試験に向けてリベンジすることが決まっている方は、本格的に学習を始める
前に、是非、昨年の本試験の「ふり返り」を行ってほしいと思います。
具体的には、今年の本試験問題について、
①どうして問題が解けなかったのか?
②どうすれば問題が解けるようになるのか?
ということを、じっくりと検証してほしいと思います。
どこかで時間を取ることが出来れば、この「ふり返り」をベースにした個別カウン
セリングも実施したいと思っております。
このような「ふり返り」をやらないで、すぐに勉強を再開する方が多いですが、自
分のやるべきことが見えない状態で、ただ何となく勉強をしても、今年度と同じよ
うな結果に終わってしまう可能性が高いのではないかと思います。
今年度の問題を解いた際の思考プロセスを忘れないうちに、早めに行ってほしい
と思います。
どうして問題が解けなかったのか?ということが見えてこないと、どうすれば問題
が解けるようになるのか?という解決策も見えてきません。
この問題を解決するために、合格者の皆さんが、どうやって問題を解いているの
か、そのプロセスを簡単にモデル化(見える化)してみました。
通常、本試験では、 まず、問題文の「テーマ」や「キーワード」を発見して、その問
題を解くために必要な前提知識を「アタマ」の中から「検索」していきます。
次に、その「検索」した前提知識を、問題文の事例に「適用」(あてはめ)して、効果
が発生するか否か(○×)の結論を出していきます。
問題を解くための演繹法と呼ばれる思考モデルです。
もちろん、これは瞬時にやっている訳ですが、図解すると、以下のようになります。
これを時間軸の「視点」からみると、前提知識の①「作成」→②「検索」→③「適用」
という順番になります。
したがって、問題が解けないという場合、 この前提知識の①「作成」→②「検索」
→③「適用」のどこかで躓いていることが、その要因として考えられます。
ただし、○×の数え間違い等の単純なケアレスミス等は除きます。
以下、①「作成」、②「検索」、③「適用」の順番にコメントしていきます。
大きく分類すると、
知識が「ない」、あるいは、知識は「ある」が、知識の精度が低かったため問題が
解けなかったのが、①「作成」の段階での問題です。 ☚
特に、今年の民法択一式は、
ほとんどの問題が、過去問未出題のテーマ・内容からの出題でしたから、行政
書士試験の過去問中心で学習されてきた方は、この①の段階が問題となって
問題が解けなかったのかもしれません。
このあたりは、今年度の本試験の問題が、行政書士試験の過去問の知識だけ
で、どのくらい得点できたのかを、テーマ別の過去問集、あるいは、肢別本など
で検証してみれば、すぐにわかると思います。
ただ過去問を何回も回すだけの学習の有用性ですね。
行政書士試験の合格率は、約10%程度ですから、残り90%の多くの方は、お
そらく、この①の段階が問題となっているような気がしますが・・・
次に、正確な知識があったのに、その知識に気づかなかった(引き出せなかった)
のが、②検索の段階の問題です。 ☚
解答解説を見れば、ああ、あのことね、ってわかるのに、問題を解いているとき
には、???となってしまう場合などです。
長年受験指導をしていると、あるいは、カウンセリンなどでお話していると、この
②「検索」の段階で、問題を抱えている受験生が多いことに気がつきます。
最後に、①②は、クリアーしたけど、最後のあてはめで、間違えてしまったのが、
③「適用」の段階での問題です。
したがって、各段階で、②どうすれば問題が解けるようになるのか?という解決策
も、少しずつ異なってくるはずです。
皆さん、ひとりひとり抱えている問題が異なりますから、本当は、集団的にでは
なく、個別的に対応していかないといけないのでしょうね。
次回は、まず、①「作成」段階について。
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