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1 フォロー講義
今回で、民法の財産法が終了しました。
民法の2つの世界
モノ(物権)の世界とカネ(債権)の世界。
この2つの世界を意識しながら復習するだけでも、大きな民法の紙風船が、少しずつ小さくなっ
てくるはずです。
また、民法は、 要件→効果という「フレームワーク」から成り立っています。
問題を解くときは、必ず、問題文の「キーワード」を探しながら、①テーマ検索→②前提知識
(要件・効果、判例)の確認→③前提知識の適用(あてはめ)という流れを意識してみてください。
民法は、葉っぱの細かい知識が気になり始めると、その膨大な情報量のため、だんだんと収
拾がつかなくなってしまう科目です。
まずは、入門からの民法の各テーマが、民法全体の中で、どのような位置にあるのか、全体
→部分の「視点」から「アタマ」の中を整理してみてください。
森から木、木から枝、枝から葉へ
今まで、ただ問題を何回も繰り返し「解く」という、ある意味、楽な勉強をしてきた方にとっては、
知識を集約化するという勉強は、とても辛い勉強かもしれません。
知識の集約化を図るためには、同じものをグルーピングして、そのグループの中から共通項
を発見していく、帰納法的思考が求められています。
ただ何となく勉強していても、なかなか合格点は取れません。
受講生の皆さんは、是非とも、「フレームワーク」と「ツボ」を意識した復習(知識の集約化)を行
ってほしいと思います。
①どのようなテーマから
②どのような内容の問題が、
③どのような視点から出題されているのか。
各テーマごとに、出題の「ツボ」と出題パターンを掴んでおいてください!
2 復習のポイント
① 不法行為(1)
まずは、入門からの民法p447で、使用者責任の制度趣旨について、過失責任の原則の例外
という視点から、もう一度、よく理解してみてください。
次に、入門からの民法p448以下、総整理ノートp255以下で、使用者責任の要件・効果につい
て、判例の知識を整理しておいてください。
不真正連帯債務について、共同不法行為とも関連させながら、連帯債務との違いを理解しな
がら、知識を整理しておいてください。
昨年は、使用者責任と共同不法行為の求償権の事例が本試験で出題されています。
講義の中でもお話したように、不法行為について、重要論点は、ほとんど出題されていますの
で、あとは、繰り返しのサイクルに入ります。
したがって、過去問に出題された論点について、判例の事例を中心に、各要件・効果ごとに、
知識を整理しておいてください。
最後に、入門からの民法p451以下、総整理ノートp257以下で、土地工作物責任の要件と効果
について、知識を整理しておいてください。
② 不法行為(2)
まずは、入門からの民法p463、パワーポイント(第27章不法行為責任の効果①)で、損害の種
類について、知識をアタマに入れておいてください。
次に、入門からの民法p464以下、パワーポイント(第27章不法行為責任の効果②③)で、財産
的損害について、重傷ケースと即死ケースに分けて、判例の採る相続肯定説のロジックにつ
いて、理解してみてください。
最後に、入門からの民法p465以下で、精神的損害(慰謝料)について、判例の採る相続肯定説
のロジックについて、理解してみてください。
③ 不法行為(3)
まずは、入門からの民法p472以下、総整理ノートp262以下で、過失相殺の要件と効果について、
判例の知識を整理しておいてください。
次に、入門からの民法p473以下、総整理ノートp263以下で、過失相殺の類推適用に関する判
例の知識を整理しておいてください。
過失相殺については、平成27年に択一式で大問かつ直球で出題されていますので、しばらくは、
お休みかもしれませんが、記述式には気を付けておいてください。
最後に、問題146と総整理ノートp254の図表で、債務不履行責任と不法行為責任を比較の視点
から知識を整理しておいてください。
親族・相続については、復習ブログはありませんので、総整理ノートを使って、出題テーマごとに知識の整理を行ってみてください。
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